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セイギとギセイと勇者パーティ  作者: おにく
始まりの修行編
3/29

恐怖と勇気と初戦闘

おにくと申します(。ᵕᴗᵕ。)

自分で課した〆切に追われるという馬鹿です( ᐛ )

まぁ間に合ったしセーフ!

 俺の修行が始まった。

 弟子の朝は、思ったより遅かった。

 というより師匠が遅い。遅すぎる。

 俺は太陽が真上にいる頃に起きたのに対し、師匠は空が山吹色に染まった頃に目を覚ました。

「師匠、朝弱すぎないか?」

「……だって、眠いんだもん」

「そんな子供みたいな……」

 俺は呆れた声を出し、朝ごはんか昼ごはんか、ましてや夜ごはんかもわからない食事を食卓に並べた。

「君、料理ができるの!」

「少しだけど、料理自体は好きなので」

 と言っても、この世界の食料は見たことないものばかりで何回か失敗したけど。

 俺はキラー・ブルという牛のような見た目らしい魔物の肉を頬張り、なかなかの出来だと心の中で自画自賛をした。

「美味しい、美味しいよ!私の好みの味付けだ!」

「それはよかった」

 師匠は口の中に次々と食べ物を流し込んだ。

 その豪快な食べっぷりは見ていて清々しい。

 作った身としてはとても嬉しかった。

「ふぅ、お腹も膨れたし修行を始めるとしましょうか!」

「はい、よろしくお願いします!」


 師匠と俺は森に出ていた。

 辺りは少し暗く、視界が悪い。

「まずは君の戦い方が見たい。好きに戦ってみて」

「え、戦い方なんてわかりませんよ?」

 俺は戦いなんて無縁の生活を送ってきた。

 というか、大体の人がそうだろう。

「大丈夫。本能のままに動ければ十分だから」

 よくわからないが、師匠が言うのであればそうするしかない。

「とりあえずここで一番雑魚の……あいつ。ビッグ・ベアだ」

 "ビッグ・ベア"

 大きなクマのような魔物。

 とても雑魚には見えないほどの威圧感だ。

 一目見た瞬間、異世界の厳しさを俺は悟った。

 俺の足はもう自分のモノではないかのように動かない。

 怖い。怖い。怖い。

「あいつは図体がデカいだけでスピードは遅い。しっかり動きを見れば、まず攻撃は当たらない」

「は、はいわかりました」

 頭では理解をしても、身体が言うことを聞かない。

 どんどん周りの音が薄くなっていき、極限まではやくなった心臓の鼓動だけが頭に響く。

 血が駆け巡り、身体中が痛い。

(俺はまだ、弱いままだってのか……)

「君、しっかり!」

 力強い声が聞こえ、意識は徐々に落ち着きを取り戻す。

「師、匠……」

「そんなに怖がらなくていい。過度な恐怖を覚えたまま剣を握ればその剣も恐怖し、動かなくなってしまう」

 師匠の声を聞いていると、なぜか落ち着く。

「この世界は恐怖を恐怖のままにして生きていけるほど甘くはない。その恐怖を、勇気に変えるの」

「恐怖を、勇気に……」

 そうだ。俺に足りなかったものはそれだ。


 "恐怖を勇気に"


 もう、昔の俺じゃない。

「ありがとう師匠。俺、もう大丈夫。」

「……っ!うん、行ってらっしゃい!」

「俺はお前に、立ち向かう!」

どうでしたか?

やっぱり異世界系は最初のバトルが見どころの一つですよね!

どんなバトルになるかなぁ(っ ॑꒳ ॑c)ワクワク

次回もお楽しみに!

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