師匠と弟子と異世界転移
おにくと申します(。ᵕᴗᵕ。)
エピソード2ですね!まだ大丈夫です!
まだ異世界感無いかも(´・ω・`)
いや、どちらかというとある……のか?
また知らない場所で俺は立ち尽くしていた。
周りにあるものといえば色とりどりの花たちと、不規則に並べられた墓だけだ。
墓に彫ってある文字は日本語ではなかった。
だが、今の俺はどうしてかこの暗号を理解していた。
墓にはこう記してある。
"勇気ある者 ―――― ここに眠る"
ただ一つを除いて……
また意識が覚醒していく。
さっきと違う点は寝心地がいいことだ。
ふかふかのベッドが俺を離してくれない。
「おーい、起きた?」
初めての極上のベッドに身を委ねていた俺に誰かが声をかけてきた。
声の主は扉を開け、お盆片手にこの部屋に入ってきた。
大学生くらいの長くなめらかな赤い髪の女性。
俺が倒れる前に見た人だ。
なら俺はまだ異世界にいるらしい。
「もしかして、あなたが俺を助けてくれたんですか?」
「うーん、まぁそうだね。ここは私の住処だよ」
「ありがとうございます。道に迷っていたもので、助かりました」
「あはは、面と向かって言われると照れるなぁ」
彼女は頬を赤らめ手で口を隠した。
「私は使命のために君を助けたから、お礼とかは気にしないでいいからね。あと、堅苦しい敬語も不要」
「あ、分かった。それにしても使命って……?」
「そう。君、転移者でしょ?」
「え?」
どうしてバレたのか不思議だった。
でもよく考えてみると、俺は制服を着たままだった。
異世界転移系ラノベでもよくある『珍妙な服』の代表。
「転移者はたまにこの森に呼ばれるの。特に魔王軍が活発な年にね」
魔王軍……恐怖混じりのワクワクが心臓を強く跳ね上がらせる。
「じゃあ俺はその魔王軍を鎮圧させるために呼ばれたってことか?」
「空間神ダリア様のお考えは私には分からないけど、きっとそうだろうね」
心臓が次々と血液を押し流す。
俺はいてもたってもいられなかった。
「よし、早速行こう!」
「待って待って!今の君に倒せる相手なんていないよ」
「た、たしかに……」
少々舞い上がってしまっていた。反省。
「とにかく、まずは生活に慣れてもらわないと。それと並行して戦い方とかを教えてあげるからね」
「何から何までありがとな」
「いいのいいの。私はフレイ。冒険者ランクは9よ。これからよろしくね」
フレイが手を差し伸べてきた。
この手を取れば、俺は新しい自分になれる。
そんな気がした。
「俺は……マサヨシ。よろしくお願いします、フレイ師匠!」
「あはは、いいねぇ君!」
俺たちは固い握手をした。
これは絶対に切れない縁だと、そう信じている。
どうでしたか?
師弟関係っていいですよね
最近カプ厨になりかけてます
関係性の尊さを知ってしまった私はもう戻れないんだ……
何はともあれ次回もお楽しみに!(っ ॑꒳ ॑c)ワクワク