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セイギとギセイと勇者パーティ  作者: おにく
勇者パーティ結成編
19/30

ウィンディとの縁

おにくと申します(*>∀<)ノ♪

肉っていいよねぇ……お腹空いてきた(・﹃・)

 気が付くともう日が落ちかけていた。長い間この若い受付嬢の練習に付き合っていたようだ。

「ありがとうございます、マサヨシ様!こんなに付き合わせてしまって申し訳ありません」

「大丈夫。力になれてなによりだよ」

 長時間の特訓(?)のおかげでだいぶ受付の仕事ができるようになっていた。これでどうにか受付嬢としてやっていけるはずだ。

「では大変お待たせしました。適性検査を行おうと思います。こちらの水晶に手をかざしてください」

 何一つ違和感がない言葉に従って、俺は目の前に出された水晶に手をかざした。すると、水晶から文字が浮き出てきた。

『私が読者にわかりやすいように日本語訳してあげるわ!』

 読者……?


 名前:園田 正義

 クラス:勇者候補/空間神の加護を受けし者

 レベル:43

 総合力:7500

 スキル:身体強化

     カウンター

     瞬間歩行

     一閃

     クラフト

     空間神の加護

     超料理

     超掃除

     超洗濯

     超農業

 適性属性:風・空間・???

 適性武具:片手剣・ナイフ・糸


「すごい!スキルをいくつもお持ちなのですね!適性属性もこんなに!」

 俺も知らないスキルだ。今まで身体強化とカウンターしか使ったことはなかった。瞬間歩行と一閃は師匠、クラフトはウィンディが使っていたが、見たことあるスキルは使えるようになる仕組みなのだろうか。

『君は少し特別でね、空間属性に適性があれば大体のスキルなら見ただけで覚えられるよ。空間適性なんて持ってる人がそもそも少ないんだけど』

 なるほど……で、この超料理からがなんか適当感満載なんだが。

『それはあの家で家事全般をずっとやってたからだろうね。ネーミングセンスなさすぎワロタ』

 あとこの適性属性???ってなんだよ。

『しょうがないでしょ、私も見たことないんだもん』

 リアでも見たことないって……なんか特別感あるな。

「総合力もこのレベルでは高い方です。このまま成長していけばいつか……ってええ!?」

 急に新米受付嬢が大きな声を出した。

「どうした?」

「まま、マサヨシ様は……勇者候補で、空間神様の御加護を……?」

「ああ、そうだ」

 そう言うと受付嬢の顔が真っ青になっていき、そして意識を失った。

「え、え!?受付嬢さん?受付嬢さん!?」

「すみませんマサヨシ様。ルナは勇者候補の方と初めて会ったので少し驚きすぎただけです。あとの登録の案内は私が代わりましょう」

 奥から別の受付嬢さんが現れた。

 俺は冒険者登録を無事済ませた。あの受付嬢さんはとてもスマートに仕事をこなしていた。おかげでスムーズに登録できた。

「あっおーいマサヨシー!」

 入口付近でウィンディがこちらに手を振っていた。待っててくれていたのだろうか。

「待たせたウィンディ。これからどうする?」

「もう日も落ちちゃったし、夜と言ったらあれでしょ!」

「あれ?」


「酒だー!」

 ウィンディが俺を引っ張って連れてきたところは酒場だった。

「酒とか飲んでいいの?」

「何言ってるの?お酒は15歳から。僕はどう見ても15歳以上でしょ?」

「そ、そうだな」

 日本とはまるで違うんだな。はやくこの世界に慣れないと。今まで森しか見てこなかったからこういう常識には弱いんだ。

「いこいこ!今夜は飲むぞー!」

「わかったわかった、あんまり引っ張るなって!」

 俺たちは酒場の戸を開いた。そこはやはり活気に満ちていた。

 雰囲気のある木のテーブルに銀の燭台。香ばしい肉とカウンター奥に並ぶ酒の匂いが俺の腹を鳴らす。

 空いてる席に座り注文すると、すぐに木のジョッキに入った酒が二人分出された。

 俺たちはジョッキを打ち鳴らした。

「かんぱーい!」


「僕は魔法使いにゃんだ……むにゃむにゃ」

 あれから数時間、ウィンディはひたすら肉を食べ、酒を飲んだ。そして潰れた。

 俺は人生初の酒だったから結構セーブして飲んだが、それでも少しクラクラする。腹もパンパンだ。

『私もおにく食べたい〜!』

「リアがこっちに来ればいいだろ」

『いいの?やった!じゃあ遠慮なく』

 一瞬視界の端で何かが光ったと思えば、それはたちまち人の姿になり、リアが現れた。

「リアってこっちに来れたのか」

 案外びっくりしていない自分に一番驚いている。

「空間神舐めないでもらえます?空間移動なんて御茶の子さいさいよ。それより、牛肉ある!?牛肉!」

 ウィンディとの二人で飲み会はもう一人の幸せそうに肉を頬張る神の参戦により幕を閉じた。


 リアは元の場所に、俺はウィンディを背負って宿屋に帰った。

「マサヨシ、ありがと」

「気にするな。お前の新しい一面が見れてよかった」

「ふふっマサヨシすき〜」

「寝ぼけてるのか?でも嬉しいよ」

 俺はウィンディと「仲間の絆」を結べた気がする。

どうでしたか?

3月は忙しくなりそうなので更新はないかもです!

4月までお待ちくださいm(_ _)m

次回は雪月花に新メンバー!?お楽しみに!(っ ॑꒳ ॑c)ワクワク

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