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セイギとギセイと勇者パーティ  作者: おにく
始まりの修行編
10/30

仲間と包囲と真の勇者

おにくと申します(。ᵕᴗᵕ。)

頭痛がひどい……

季節の変わり目は体調崩しやすいから、みなさんもお大事に!

 禍々しい気配を放った洞窟の口を潜ると、俺たちの視界は深淵に飲まれた。

 それでも進むしかない。

 一歩一歩確実に俺たちは進んでいった。

 そして数分後、視界が開けた。そこは松明の光が無数に揺らめく、まるで『無限』を体現したかのような空間。

「……っ!」

 まず感じたのは不気味さだった。

 どこからともなく湧いてくる悪寒が背筋を走る。

「マサヨシ、あそこに石版のようなものがある。ひとまず確認するべきだ」

 モノの声で冷静さを取り戻した俺は、モノが指さす方向に目を向けた。

 モノの言った通り、何か文字が書かれた石版のようなものがそこにはあった。

 近づいてその文字を読んでみる。


『勇者候補の若き者よ

 我の試練を突破し

 真の勇者になり得る力を

 授かってみせよ』


 最後まで読むと同時にこの空間が大きく揺れた。

「来る……!」

 周りを見回すと、次々と魔物が生成されているのがわかる。

 右に、左に、前に、後ろに、上に、下に。

 完全に囲まれている状態だ。

「僕が道を開く。ひとまずこの包囲網を抜けるぞ!――繰糸術『獣道』!」

 モノの糸が目の前の魔物たちを切り裂き、包囲の抜け道ができた。

「モノ、捕まれ!――『身体強化』!」

 その道が塞がれる前に俺がモノを掴んで全速力で走り抜けることで包囲からは抜けることができた。

「後は片っ端から、潰すしかないか」

「ああ、君の死角は僕が潰す。だから目の前の敵に集中してくれ」

「モノは大丈夫なのか?」

「問題ない。僕に死角なんて、ない」

 頼もしい仲間がいてくれて助かった。

「じゃあ、やってやろうじゃねぇか!」


「よしっ!これで最後!」

 最初に出てきた魔物たちは全員狩り尽くした。モノがいるだけで動きやすくて、結構呆気なく終わってしまった。

 ただ、これですべてが終わりなわけがない。

 もう一度、この空間が大きく揺れた。

「……!」

 そして姿を現したのはさっきの雑魚とは比べものにならないくらいの体格と威圧感を持った岩石の魔物だ。

「あれは、ゴーレム……しかも精霊合金!?」

「精霊合金……!?」

「精霊の力が宿った合金のことだ。耐久力が高く、加工さえできれば最高のものが仕上がると言われている。まさかそれのゴーレムがいるなんて……」

 モノもかなり焦るほどだ。相当やばいものなのだろう。

「マサヨシ!今の僕らでは勝てない!僕が時間を稼ぐから、君だけでも……!」

「……モノ、俺は逃げないよ」

「!?」

 俺はもう誓っている。もう二度と仲間を失ったりしない。

「もう誰も、失いたくないんだ」

 あの日、師匠から教えてもらった言葉を。

「"恐怖を勇気に"。俺はもう、弱いままの俺じゃない」

「マサヨシ……」

「俺は必ず、モノと一緒に帰るんだ!」

どうでしたか?

こういうダンジョン(?)は長めに書きたい派!

ダンジョンって響きがいいですよねぇ……

続きもお楽しみに!(っ ॑꒳ ॑c)ワクワク

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