最弱
体調崩したので、2日後投稿です。
最近ものすごくおなかが痛かったんですよねー
で、測ってみたら38度9分、これはまずいと思い、速攻寝ました。
皆さんも体調管理には気を配ってください。
それでは、これからもよろしくお願いします。
あれから数日が経った。
しばらくたつといろいろと分かってきたことがあった。
まず、僕の職業である「影使い」は、珍しいが、普通の職業だと。
そして次に、僕のステータスの数値は、世界最低であることが分かった。
赤子とタメ張れるかどうかといったところらしい。
現に、持久走では毎日びりだし、剣術授業では、毎日指南役にぶっ飛ばされている。
最近は足高のサンドバッグだし、いいことなど何もない。
更には、期待していた魔法も、補助魔法だし…。
小松も、最近は自分磨きに重きを置いているため、暴走する足高を止められていない。
まあ、そりゃそうか。
足高は「炎帝騎士」で、小松なんか「勇者」だそうだ。
どちらも超強いらしい。
小松の「勇者」は…確か千年ぶりの職業らしい。この前ステータス見せてもらったけどやばすぎた。
足高の「炎帝騎士」も、なかなかにすごいらしい。まあ、足高は「勇者」と違って、今もこの職業についている人がいるとか。騎士団長だっけ。まあいいや。とにかくそのせいで、今、足高はとても不機嫌だ。いや~、初めて知った時には驚いたよ~。まさかそれが理由で、僕に対して難癖付けて殴っているとは…。強くなったらぶっとばそ。
とりあえず、ただ今僕は剣技の練習中。指南役の先生の名前は、カナン・アーストロンらしい。若くてしっかりとした美人の女性だ。初めてみんなで会ったとき何人かの男子が騒いでたっけ。まあいいや。さあ、次だ。集中集中。
「よろしくお願いします!」
「では、行くぞ!」
「はい!」
「ふん!」
完璧なまでに無駄が省かれた美しい動き…。避けようと思えば避けれる。でも…。
「うが!」
「だめだ!ちゃんとよけなくちゃ!」
「ごめんなさい~」
俺の体が重すぎる。まるで、体におもりが乗っているみたいだ。
前世よりも格段に弱くなっている。
はぁ…、最悪だ。
「このままだと魔王たちには勝てないよ!」
「はい…。………ん?」
あれ?
「ん?どうかしたのか?」
「いえ…、何でも…。」
討伐するのって魔王一人じゃなかったっけ。
「そうか…。では次、エンジ・アシタカ。」
「はいっ!」
何でだろ…
「ふっ、また飛ばされたな。」
だが、彼の声は考える樋口には届いていなかった。




