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最低なケモノと共に。  作者: 水浦奈介
【第一章】二人で過ごした夏の日々
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第六話 信頼

こんにちは! こんばんは! おはようございます!

拙作を再びご覧いただいてくれた方、初見の方もありがとうございます!


昨日投稿の「閑話《壱》」はいかがでしたか?

「第9回オーバーラップWEB小説大賞」「第11回ネット小説大賞」に応募中です!

たくさんの応援・いいね・感想をよろしくお願いします!


それでは、楽しんでください!

 ***


 自分の息づかいが早く感じる。どうすればいいのか分からなくて、奈波(ななみ)が何を考えているのか分からなくて。痛いくらい速い心臓の鼓動と月夜の光に照らされる奈波が可愛すぎて。


 発汗が止まらない。頭がくらくらする。


 右手は暖かみを帯びた柔らかなものに触れている。中学二年生のときに意識しだした大きな双丘(そうきゅう)


 つい目で追ってしまい、その感触はどんなものなのか想像して自己嫌悪に(おちい)ったりしてしまった魅力の塊。それを手にしてしまっている。


 漫画や動画では伝わらないリアルな柔らかさ。下にずらされたブラが鬱陶(うっとう)しい。ぐいとブラを更に下にさげて、全てを(あらわ)にした。奈波はただ、恥ずかしそうに俺の下腹部をすりすりと(さす)っていた。微熱と共に感じたことのない快感がじわじわと身体を(のぼ)ってきた。


「……奈波ッ……。それ、気持ち……」


七樹(かずき)の胸の触り方もきもちいい……。もっと……、触って?」


「──ッ!」


 上目(つか)いでその言葉は反則過ぎる。痛くしないように優しく触る。でも自分の欲望に少し正直になった。さっきから荒い息が俺か奈波かどちらかから聞こえる。


 指が沈む。その弾力は男を狂わせる。さっきから、作られた感じがしない甘すぎる匂いが充満して、それが奈波からの匂いだと思うと、自分の男が痛いくらいに膨れ上がるのが分かった。欲望を吐き出したくなったが、何とか理性で我慢をした。


 ひたすら、奈波の胸を触った。暖かくて柔らかい。真っ赤な桃源郷(とうげんきょう)を指で挟むと、奈波の体がぴくりと動いた。


「ごめん、痛かった?」


「ううん……。痛くないよ。その……すごく気持ちよくて……」


 目元が(うる)み、頬は心なしか赤くなっているように見える。今までみたどんな表情よりも可愛らしくて愛らしい。


「奈波、好きだ。ずっとずっと、好きだった」


 俺は気がつけば、奈波のことを抱きしめていた。奈波の甘い髪の匂いと肌の柔らかさを確かめながら、その頭を撫でた。


「七樹……。私、まだ自分の気持ちが分からないの。七樹のことを異性として見てしまう部分もあるし、従兄(いとこ)として見ている部分もあるから……。どっちかは決められない。けど、私と今日は一緒にいてくれませんか?」


「もちろん……。答えがでるまで一緒にいるよ」


 奈波も俺の背に腕を回してくれた。暖かい腕が俺を認めてくれているような気がした。


「奈波、好きだよ」


「七樹、私も……」


 俺はそっと、奈波に顔を近づけて、(やわ)らかなほっぺたにキスをした。

いかがでしたか?

毎日投稿ですので、明日もご覧いただけると嬉しいです。

いいね・感想頂けると喜びます!

それでは、また明日お楽しみください!

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