閑話《弐》 信じてしまったから
こんにちは! こんばんは! おはようございます!
拙作を再びご覧いただいてくれた方、初見の方もありがとうございます!
本日から【第二章】怠惰に生きた後悔の日々が始まります。
今話は【閑話】からPrologueのようなものですね。
「第9回オーバーラップWEB小説大賞」「第11回ネット小説大賞」に応募中です!
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それでは、楽しんでください!
──男なんてみんな、欲望に忠実なケモノ。もし、あたしがみんなのことを信じていなかったら。あんなことにはならなかったのかな。巻き込まれたあの人だって、家族や大切な人がいたはずなのに。
あたしはいつからか、ふしだらな自分が好きだった。何者にも囚われずに自由気ままに生きる。何も考えていないようで計算高い。男の評価はわたしの生きている証だったから。
「美咲……ッ! だすよ!」
別に対して気持ちがいいとも快楽が襲ってくるとも思わない。ただ、欲望の処理の効率の良さに相手の初対面で名前を呼び捨てしてくるチャラめの男はあたしを使っているだけ。あたしも、彼を利用している。
男の理想のカラダを使って。痛いくらいに手で、乱暴に扱われても甘い声と吐息を吐き出す。決して表情には出さない。
「あたしも……好きぃ、それすきぃ……!」
あたしって一体何だろう。何のためにこんなことしているんだろう?
七年前の出来事。それは、あたしが欲望に負けた日。
関係ない人を巻き込み、あんな残虐な事件へと動かしてしまった被害者ぶっているあたしへの罰。
あたしは男が嫌い。付き合ってたとき、大事にしてくれたあんただって、欲望で誰かを傷つけたんでしょ?
あたしたちは出会ってしまったから。彼が謝罪を求めてきたから。言ってやった。
変わったね、あんた。
──みんな信じなければよかった。
この蒸し暑い季節は、後悔が傷跡をずっと焼き続けているから嫌い。
いかがでしたか?
【第二章】が始まり、物語はどのように動くのか、ぜひご注目ください。
本日、YouTubeにて【第一章】のまとめ動画を投稿しました。そちらも見てくださると嬉しいです。
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それでは、また明日お楽しみください!




