4話 再度、ヤムオカ平原(1)へ
小枝少々とポーション3個に商品売却アイテムを10個を持って、外へ出た雛見沢。
補足だが、ワンピースに入るポケットはドラ〇もんと同じ四次元ポケットらしく。ゴミでも武器でもスイスイ入る仕様らしい。これはいいね。
さて、まずはレべ上げと戦闘方法を把握しないといけない。ゲームみたくシステムがあるわけでもなく、実技でなんとかしないといけないのか?ゲームの時もそうだったが、チュートリアルというチュートリアルがまずないのである。
案の定、迷える冒険者達が訳もわからず、ピヨピヨスライムと戦って悪戦苦闘している。助けなきゃ!
「はぁはぁ…序盤の敵なのに、強い…ていてい!!とりゃー!」
ピヨピヨスライムはだいぶ原型がなくなっている。もう少しだ!加勢します~。
「えいえいえいえい~~~」
雛見沢は、小枝で加勢してピヨピヨスライムを突き刺した。
ぷちゅん。きゅぅぅ~~ん。
ピヨピヨスライムを倒した。
「あはは!やりましたね。大丈夫でしたか?」
「人の経験値吸うなよ。」
「うぅぅ…ごめんなさい。」
雛見沢は悲しいフリして、その場を去って行った。
この世界では戦っているモンスターを横殴りするとその者たちにも経験値が入り、分配されてしまう。雛見沢は、それを知っていた。知った上であえてそうしたのである。
「はぁ~~~ファイヤーアロー!やった!火傷したわ!」
「えいえいえいえい~~!」
ぷちゅん。きゅぅぅ~~ん。
ピヨピヨスライムを倒した。
「あはは!やりましたね。大丈夫でしたか?」
「あのぉ~…人のモンスターに攻撃しないでください。」
「人のモンスターに攻撃したらダメだったんですね。ごめんなさい…。」
「いえ、知らなかったら仕方ないので気にしないで下さい。(ニコ)」
「はいっ(ニコ)」
雛見沢は、横殴りしたらダメなんですね…ごめんなさい打法を使い。
LV5まで上がった。
「今見かける冒険者は回ったなぁ…これ以上したら、問題になるかな。」
可愛い容姿で助かったのもある。これがおっさんとかだったら、決闘を申し込まれることをしているのだから。
しかし、レベルアップする挙動はわかるのだが、どうやってスキルとか覚えるのやら…別に強くなった感じはしないし。何かに振らないといけないのか?振るって何?ステータス画面でてこーい!ってしても出てこないしな。勝手に覚えてるシステムなのかな。試しに、やってみるか。
雛見沢は、キョロキョロ周りを探し一匹のピヨピヨスライムを見つけ、詠唱を行った。
「深淵を渡る漆黒の穴よ。対象となる者に虚無と化せ!」(自作自演)
木の枝に何かを貯めるように振り回し、踊る踊る雛見沢。そして放つ!
「ブラックホーーーーーーール!」
ピヨピヨスライムに対して木の枝を向けた。
すると、上空から大きな氷が降って来た。恐る恐るこちらに向かって落ちてくる。危ない!こちらに当たるではないか。
ズゴーーーン!シャキーーーーーン!と共に、ピヨピヨスライムに直撃する。
「きゃーーーーーーーー」
雛見沢は大氷の衝撃で吹っ飛ぶ。
ぷちゅん。きゅぅぅ~~ん。
ピヨピヨスライムを倒した。
危なかった~~。私に当たるではないか・・・危なすぎる。
周りを見ると、そこら中で大氷が降りかかっている。皆避けるので必死だ。大きな騒ぎになっている。何より五月蠅い…シャキンシャキン爆音が流れる。
「うわっ。」
「きゃ!」
「あぶねぇ!」
えー…
これはやばい。でも、私が出そうとしたのは、プレイ当時の上位魔法ブラックホールであって、アイスメテオではない。見た目に伴ず、広範囲だが威力がそこまでない魔法だ。っということは?
キョロキョロと周りを見渡す。あいつだ!
「あの人です!あの人がメテオ打ってます~!横殴りプレイヤーです!」
雛見沢は、その者に指を刺した。
「あのアマ~!こら~!!」
プチ冒険者がアイスメテオガールを説教しようと追いかける。
アイスメテオガールは逃げ出した。
「待ちなさ~~~い」
「待て~~~~~~~~!」
皆はアイスメテオガールを追いかけた。
自分も横殴りが酷すぎるとあんな感じになるのか~と考え込んでしまい、怖気づいてしまった。
もうやめよう。絶対に。まぁ…LV5まで上がったし。素材の換金と町のゴミ拾いをして、今日の寝床を探すか。
雛見沢は、とことこ都市メルンビルクに帰ろうとした所に、
「うぅぅ…そこの人すみません。助けて下さい。ぅぅぅぅ。」
アサシン見習い的な女の人が薄っすら映っている。頭にはカウントが始まって10秒となっている。
「どうしたんですか?」
「死んじゃって動けないんです・・・」
カウントが5秒になっている。
「すみません。私、冒険者成りたてで蘇生アイテムの神鳥の羽を持ってないんです・・・」
「そんな~~~~~~~死んじゃう。誰か助けて~~~死んじゃったらどうなるんですか~」
確かに、そうだ。この世界で死んだらどうなるんだ。ゲームの世界で死んだらデスペナルティといって、町へ送還され経験値を失うだけで済むが・・・この世界がそうだと確信したわけではない。
「どうしようどうしよう・・・・時間がなさすぎる。」
「うえぇえ~~ん」
カウントが0秒になり。
プシューーーーン
大きな光と周辺に天使の羽らしき物が舞って彼女は復活した。復活させたのは、もちろん私ではない。どうやら近くに別の方がいたらしい。その者が私達のほうに寄って来た。
「あらあら…冒険者見習いを見殺しにするなんて、人としてなってませんよ。」
「ありがとうございますぅぅぅぅ~~~。」
とことこ歩きながら、その者が話かけてきた。
助かった…。人の為に使う、神鳥の羽は買っとくべきだな…。目の前で人の死を見たくない。
反省する雛見沢に対し、蘇生した女性が話かけてきた。
「あなた…。神鳥の羽が不要と思わず、献身の心を持って、最低でも3個は持っておくように。」
「すみません…。でも、まだこの世界に来たばかりなので…お金がなくて…」
雛見沢は、しょんぼりする。
「そうなの?じゃ仕方ないわね。そこのアサシンさんも!自分と見合わない敵と戦わないこと。」
「すみませぇぇぇん。ピヨピヨスライムが思ったより強くてぇぇぇ。死んじゃいましたぁぁ。」
アサシン見習いちゃんは、泣きながら土下座して喚いていた。
「ピヨピヨスライムって、この世界で最弱モンスターじゃない。どうやったらやられるの…冒険者やめたほうがいいわよ。」
蘇生した女性は平然とした態度で、アサシン見習いちゃんに伝える。
まぁ…何より助かったわけだし、私は用無しの雰囲気だね。一礼してこの場を去るとするか…ん?
雛見沢は、蘇生した女性をあちこち見渡す。
後ろに三つ編みをした薄緑の髪型。白のワンピースに赤のシューズ。鶏のブローチをつけている。
この鶏って・・・
「師匠!師匠なんですか?!銀鶏さんですよね?!」
「あなた、誰?」
銀鶏は、雛見沢のことを全く見覚えないような素振りで見つめる。
「ひどっ!」




