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9話 召喚者(視点:ウギ・ト二ア・セフィラ)

 

 視点変更:ウギ・トニア・セフィラ


 あれは本当に寝ているのでは?


 私、ウギ・トニア・セフィラは先程までお話していた勇者様のお顔をみてそう思った。

 意識失っているふりをするって言っていましたがどう見ても本当に眠っている様に見えるのですが、、、


 ・・・気にしても仕方がありませんね。

 彼との打ち合わせ通り他の転移者、、、くらすめいととやらに偽の使命の話しをしなければ。



「ど、どこだここっ?俺達教室にいたはずだよな?!」


「もしかして誘拐?!」


「やだっ、うちに帰して!!」



 まあ皆さん混乱している様ですね。

 普通に生活していた人が突然見知らぬ地に連れてこられて混乱しないはずがありませんよね。


 でもお話を聞いてもらうために少し落ち着いてもらいましょう。



『神聖魔法:精神安定』



「皆さん、混乱するのも無理はありません。」


「えっ、誰?」


「わぁ、かわいい。」


「タイプかも。」



 よし、これで混乱は少し落ち着いたみたいですね。



「ここは皆さんが暮らしていた世界とは別の世界、そしてそんな世界のとある国セフィラ聖国でございます。」


「違う世界?」


「どうゆうこと?」


「皆さんはこの国に勇者として召喚された方達なのです。」







 ・・・ふう、一通り打ち合わせ通りのほら話を説明し終わりました。

 嘘をつくのは心苦しいですが、皆さんの安全のためには仕方の無い事。


 ですよね勇者様っ!!



 ・・・いやまだねてるぅーー!!



「あの、お姫さま?」


「はっ、な、何ですか?」


「実は私の妹なんですが、、、」


「妹様ですか?」


「はい、実はたまたま見学に来ていただけなんですが一緒に来てしまっていて。」


「何とっ!」



 視線を下に向けると確かに小さな少女がジッと私を見上げてきていた。

 こんな小さな子までこちらに呼んでしまうとは。



「申し訳ありません!!妹様の安全には最大限考慮させていただきます!」


「あ、安全とかは特に気にして無いんですけど、この子も来てて良いのかなって少し気になったもので。」




 安全はとくに気にしていない?

 ・・・はっ、連れてきた以上しっかり面倒をみろと言うことですね。もちろん責任を持ってお守りしますともっ。



「おそらく妹様は巻き込まれてここに来てしまったかと。」


「やっぱりそうですか。」


「本当に申し訳ありません!!」


「いえ、誰にでも失敗はありますから。」


「そう言っていただけて安心しました。これから私のことはウギとお呼びください。」


「・・・分かりました。それではこれからよろしくお願いしますね、ウギさん。」




 優しいかたでよかったです。

 他の方も多少困惑しているようですが受け入れて頂けたようですね。


 これから大変ですがどうか皆さんが無事に元の世界に戻れます様に。



























 その日の夜。




「見回りの兵士はいませんね。」



 私はいまこっそりと私室を抜け出すと勇者様のお部屋に向かいます。

 結局あの後他の皆様を部屋にご案内するまで起きなかった勇者様でしたがお部屋に向かうことは事前にお話していますので問題は無いでしょう。


 こんこん


「失礼します、ウギ・トニア・セフィラです。」



 ・・・?


 返事がありませんね?聞こえ無かったのでしょうか?

 そう思いもう一度ノックをしようとした私に、



「ど、ドウゾ、、、」



 と返事が聞こえました。どうやらとっさに返事が出来なかっただけのようですね。


 ですが妙に堅い返事だった気がするのですが気のせいでしょうか?




「失礼します。」



 少しの疑問を抱えながらドアを開いた私の目の前に、、、



 昼間にみた覚えのあるくらすめいと二人にのしかかられいる勇者様のお姿が現れました。









 ・・・・?一体何が起きているのでしょうか?















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