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設定?【魔法使い】の事で。

 魔法使いと戦場と言っておいて、いきなりの余談もあれですが、中世欧州擬き的に花形は『騎士』なので、前提も踏まえて【騎兵】の話から。


 騎兵と言っても、『魔装具』で増幅する魔刃――魔力発動――を放つ騎士や剣士は、この世界では魔法使いになってしまいますね。正確には『剣技』と言う剣の技に魔力を使う的なのですが。

 また、カレンやレイナードは魔装具無しでも魔力行使が出来るので、英雄級な感じです、と。


 それもそれで【騎兵】の続きです。


 物語『王国の盾』においては、凡そ真ん中辺りの国々で騎兵は花形で主力になっています。

 当然、騎兵が強いのは魔装術による魔法耐性が、騎兵の持つ機動と打撃を発揮させたと言う設定です。

 一応に史実でも銃器が登場し、火力が上がり戦術的対抗策が進化する以前の環境では、運用方法にもよりますが、騎士が相応の威力で花形だった筈です。


 ※設定を無視して話すなら、中世欧州擬きなら殲滅戦でもない――殺すよりも捕まえて身代金を取るなど――のと、諸侯が参集する封建的な軍※①であると考えるなら、数が揃った騎兵の機動と打撃は、戦闘継続の意思を砕くのには有効だっだと思われます。



 更に、物語の補足的に騎兵を言うので有れば、次通りになります。


 ●騎兵は、金属製の胴鎧(コースリット)胴体を覆う鎧(ブリガンダイン)等を基準にして、肢体を部分的に覆う半身鎧(ハーフアーマー)又は部分鎧(パーシャルアーマー)。それに、ハーフヘルムの様相=『軽量なサーリットのイメージ』(王国基準。個人差あり)

 武器は突く槍(ランス)の的な長めの槍を基準に、剣による騎乗戦闘も出来るイメージ。


 ●騎士は、より軽量で高度な鎧に代わる形になり、剣を主体に。おおよそ王国近郊では共通な基準。


 ●ヴァンダリア騎兵は、ドワーフ製の軽量で高硬度な鎧と武器を使用して、可動域を重視した部分鎧(パーシャルアーマー)で斬る槍を馬上で使う感じに。


 ●帝国の軽装騎兵(ヘッアー)はその名前の通りに、軽量な装備で騎士の様相。馬上槍又は剣を使う騎兵で、帝国では騎士団相当になります。


 ●獣装騎兵(ティーガー)は重装備な騎兵で、全身鎧(フルプレート)で魔装術の不足を補い破壊力に偏重している形に。ランスを使用するというよりも、長めな戦棍(メイス)で通常の軍馬用魔装衣とは違い鎧の仕様を纏った様相で、設定しています。


 また、この世界での騎兵は、近世欧州的※②な重装騎兵(胸甲騎兵など※③)では無く、兵科として整備されたものとも違い『隊列的な突撃』を主軸とした派手な感じに思って頂ければと。

 一応、戦闘支援は受けた上にですが、騎兵についてはこの様なの感じになります。




 騎兵の事を踏まえて、【戦場】を含めた話で言えば、本編の物語で騎兵を含めて数十万規模の軍を動かしました。

 一応、敵味方の相対的な演出と主人公のクローゼと魔王強さの兼ね合いがあった為なのですが、動員から運用まで、整合性は取ったつもりです。※まああれです。


 ただ、世界観の設定としては、中世欧州擬きな封建的世界なので、本来なら両軍合わせてニ~三万程が会戦では最大値ではないかと思います。その規模でも、かなり大きな(いくさ)になるので、数百規模の騎兵の一団の突撃が、十分に勝敗を決める一手にはなっていたのではないかと。


 当たり前ですが、封主たる王が騎士を含む騎兵を一番多く抱えていた筈ですので、その采配が大きく勝敗に影響したと想われます……と。




 ただ、『騎兵がどうの』と設定を真剣に考えても、火力の代替えと取れる魔法や機動に代わる転移魔法等が当然にあれば、戦場でもその存在を無視でない筈です。

 その前提で、この世界において(いにしえ)の国々では、戦場の花形は【強力な魔法使い】であり魔動兵器でした。※あくまでも設定です。


 (いくさ)の様相も彼らを中心に動き、戦力としての数もその影響下に止まります。構築した陣地は当然強力な防護の魔法で固められ、相応な威力の攻撃に対処していました。それを成していたのは魔法使いの力という事です。


 結果的に戦局に影響する魔法の力が、相対的に攻撃と防御の拮抗に行き着き、要である強力な魔法使いの排除を目的とした、通常の兵科の物理的な打撃戦に至ります。


 表現するなら、強固な魔力防護陣地による塹壕戦の様相になるのでしょうか。


 その為、騎兵による機動と打撃の効果が薄れ、運用方法も限定的なものになりました。また、徒歩兵科よりも機動力に勝る騎兵の移動に、強力な防護魔法が追従出来なかったのも要因としています。


 と、まあ、限定的な状況による設定ですが、単純に転移魔法があれば、対策を施さないと将帥の有る場は無いとも言えます。当然、強力な魔力には強力な魔力で対抗するのは必須なのでしょう。


 と言うよりも、筆者ならそうします。大軍すら必要無く、封主たる王を倒せば現状の世界観なら事足りるので。


 余談ですけれど、チートな能力があれば尚更ですが、主人公の彼は常識的にでは無く、性格的にその思考には至っていません。――めんどくさがりでいい格好しい。人目と評価が気になる的な――まあ、主人公の力がチートなのかは分かりませんけれど。



 話は少し反れますが、高度で強力な中央集権国家王国である(いにしえ)の列国なら王を倒したからと言って、そのまま王になれる訳ではないです。※④

 単純に後継者に犯罪者として追われるだけのような。例えば『恐怖』と『力』でねじ伏せる魔王なら別でしょうけれど。


 ただ、そうなると現状の世界に行き着かないので、魔法と言う強力な力や武器など、神々の写しである魔法や武具が極限の域に達すると設定的には彼の出番になります。


 至極神 天界を司る起源の・(アーロラウム)です。


 魔王を降臨させ、拮抗を破壊に振る等の意思で、世界に介入し多くの魔法文明を崩壊させてきました。そして、その延長で剣と魔法のバランスが現状の世界に至っています。

 また、高度な詠唱による魔法が行き着いた領域が、その崩壊によって失われ、基本となる神々の写しから現状の魔体流動展開術式に至り、(いにしえ)の魔法等を含めて新な形態を形作る最中であると設定し、世界観はこうなっていると。


 その為、戦場における魔法は補助的に止まり、形式的に防護の術式を施しますが、極限なる破壊の力(デストラクション)が示す様な強力な魔法は、対人の(いくさ)においては久しく使われていません。

 一応に、戦闘型魔導師の彼が常識人であるのをおいても、権力を持つ側が、現状『それを』影響下において制御出来ているのに加えて、存在が過去の物になり、発展した魔術も魔装術の存在がある為。と言う雰囲気です。


 その点を踏まえて、銃器を『魔衝撃』を使った物で登場させました。当然、魔力を使う物なので、物理的な銃器とは違い制御出来る設定になっています。単純に強力な威力と脅威です。ただ、銃器の様に独り歩きしにくいと思っています。


 強力なと言う事では、魔法も攻城兵器として相応に使われてきました。その上に、城塞都市の様相が比較的平和な中央集権の国家に至りいく過程でも存在し、それ故に物理的な攻城兵器へとたち戻る的な雰囲気になっています。王宮が城塞都市である様相もそんな理由付けになります……



 ……宮殿と書くと筆者的には、近世欧州的な雰囲気がするので……と言うのか、全体的に『それがどうした』感がありありですね。


 ありあり感ついでに、少し戯れ言を。※筆者の個人的見解です。


 例えば、魔法が有るなら暗殺は容易(たやす)いです。詠唱が必要でも舞踏会や晩餐会等の夜会(微妙に舞踏会は近世?)なら問題無いですし、暗器を持ち込む必要も無いです。

 また、移動中の馬車を吹き飛ばすとか、屋敷ごと消し飛ばすなんてのもありかと。※それは、現代でも同じですね。


 なので、そんな描写があれば当たり前に、対策は立ててあると思って書いて――読んで――います。


 あとは、妙に封建的と絶対王政に拘ってますが、それは物語として考えると、必要なのか? は微妙なところです。ただ、貴族の庶子が主人公で好き勝手やった結果こうなった。なので、前者の方があっているのかなと。貴族自体の意味合いも多少は違いますし……。


 まあ、物語の本編では、色々な意味で文章表現が出来ていないので、こんな風になってしまっていますが、取り敢えず「修正するならして完結させろよ」ですね。


 落としどころが見えませんが、何と無くは終わり決めてあるので、最終話以後はそれなりに。

 と言う事でよろしくお願いします。


 ※これも後書きです。



 ※①設定の認識で個別の領主軍の集合体になります。補給等の兵站は別々で兵科も纏まっていないというところです。日本で言うと『関ヶ原』的な感じですね。単純にどこかが崩れるとなし崩し的な様子になるかと。


 ※②近世欧州的としては、ルネサンス・宗教改革・大航海時代の始まりから、王権神授説・重商主義、国王の常備軍に官僚制な中央集権の絶対王政が栄えた時期。


 ※③胸部背部鎧(キュイラス)の様相で、有名なのはフランス帝国の重騎兵。サーベルを突き上げて突撃するナポレオン時代のあれです。


 ※④王族が王権を継承するのが当たり前な風潮を承認する、貴族や各種の職業別組合(ギルド)の支えがある上で、絶対王政な官僚政治の感じです。

 ですので、封建制の双務的性格な契約の主従関係は、王が倒れて王の義務を履行出来ない場合、主従関係が解消される事になります。

 また、物理的に王の代わりに義務を履行出来るなら、側近の領主――直接領地を与えた者――を除けば封主が代わるだけとも取れるので、です。




取り敢えず、止まっている修正をしたいところですが、追々にで。


よろしくお願い致します。

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