設定【非公式】まとめと資料
続けて――物語風ではなくそのままな感じですが、ファンタジーな世界を書く上で、全くゼロから世界を作る事は難しいですね。
時代にあった現実感が必要かどうかは別にして、文章表現なりで違和感がなければ成立するのでしょうけれども。※出来てないです(キッパリ)。
ただ、【この場】にはもう独特な世界観があって、選択する側にその認識がある。のですよね。なので、こんな設定の話は必要ないのですが、分かって頂けると思いますが筆者がその部類なので。
ただ、筆者自身の力量を棚に上げて言うと、書籍化⇒コミカライズ⇒アニメ化の流れで、ラノベを考えるなら、「説明は不要で映像化は専門家に任せれば良い」くらいの勢いがラノベでは丁度いいと。
『なろうで小説を書く』と言う話の上で、筆者の文章は「それはラノベじゃなくて・・・」と現実に言われた事ですが『目から鱗』でした、と。
まあ、戯れ言はおいて、説明好きな筆者が説明するとわかりずらいと言う『もうあれな』雰囲気が漂う中でも、相変わらずの勢いで設定の話で行きます。
※あくまでも小説の設定の話なので、史実そったものではありません。筆者の個人的な見解です。
先ずはまとめ。
●中世欧州擬きな舞台を設定するなら、人口 一〇〇〇万くらいまでの王国なり帝国など。宗教国家も当然あり。
●封建的な世界観の為、領地は城塞都市と衛星集落の景色。自給自足の荘園型領地と村落。
●九割程は人口 三〇〇〇人以下の街、または生産地。一万以上の都市は 二〇前後が目安。生産地(農耕地)は人口一〇〇〇万に対して、北海道より広い位は必要(地代的生産の部分で)。設定は倍でもいいですが、農奴は大変。
●国土面積のイメージは、舞台を大きく取るなら仏国でスピード観を出すなら英国位。普通なら独国あたりが丁度良いかも/一〇〇〇万人口。
■貴族は? なら、封建的貴族は領主なので伯爵以上は二〇(~四〇)程。子爵は子弟も含めて一〇〇~二〇〇程。男爵と騎士の有力な者が合わせて六〇〇位。騎士相当は八万~一〇人で、一~二割程が小領主で騎士。※爵位順位が相当である前提。配偶者、縁者は除く。名前を考えるだけでも大変そう。
●伯爵家名の拠点が中核都市と都市の一部で、公爵家は国歴による。公爵家には特殊な家名もあり――例、王権継続の為の血統など領地が少ない家名など。
●伯爵領の規模で考えるなら、領民人口 一〇万を基準に面積は八万~一〇万ヘクタール。
半径一六~二〇kmの範囲内で、生産地は約六~七万ヘクタールはある。※生産地を倍ならそれなりに設定。
開拓型なら、中核都市を基点に都市と準都市が中心で、直径三〇~四〇kmほどで等間隔に分散し都市と集落が広がる。※地形設定による。
諸侯の多くは領地で家政に励み。直接契約した騎士達である側近や近臣と領地を守る。
国王の国政もそれは同じ。 王権の行使に国政を側近や近臣が補佐し、諸侯が横並びて追従し賛否を口にする。何か有れば王が諸侯を参集させる。
――ただ、封建的な社会では、自給自足の閉鎖的な領地の集合体なので、あまり大きな国を作れない気がします。一応、イグラルード王国は変則的に絶対王政に向かって行く最中の設定です。
※ゴルダルード帝国(人口凡そ九〇〇万)やパルデギアード帝国(人口凡そ一二〇〇万※減少前)も封建的な国家の設定ですがそちらよりに。また、【魔王降臨】と言う天災を退け、強力指導者それぞれが六国同盟の恩恵を受けて、中央集権国家的な絶対君主制――絶対王政――移行していきます。
その上で、中世欧州擬きの封建的な世界を設定として考えるなら【国王>諸侯>騎士】と、こんな感じに土地を介して、王や上位の諸侯が【土地を与え保護する】と騎士が【忠誠を向け義務を果たす】双務的な【主従の契約】をする世界。
また【国王>諸侯>騎士】が、農奴と呼ばれる制約された農民の上にのる感じの世界。
あとは、聖界諸侯と呼ばれる教会や修道院も、土地と農奴があって封土領主と言われていた様です。
【国王>諸侯>騎士】が【封主>領主>小領主】の関係になって、封建領主を中心とする自給自足を原則とした荘園制の社会と言うことらしいです。
もう少し言えば、複数契約が出来て契約以外で主従の関係がない的なです。例えば――。
【①騎士<②諸侯<国王>④諸侯>①騎士】の関係の場合①騎士が同じ人でもいいとか。
【①騎士<②諸侯<国王>③諸侯>②騎士】の場合、②が同じ人(諸侯も騎士)でも、①騎士は③諸侯と『主従ではない』的で複雑な社会だそうです。
因みに、①騎士は国王の臣下では無いと言う良く分からない感じです。※広い意味では臣下だと思います。
でも、中世欧州擬きの設定で物語を作るのは面白いです。例えば、①騎士が国王と②④がいる場で、こんな意味合いの台詞を言うとします。
「③諸侯? はっ、知るか。俺には関係ない」
と。ただ、これが『あり』な(③諸侯は彼と契約していない)世界なので、国王だ貴族だと難しく考えずに――物語を進められる、広い意味で良い感じになります。
王権的にも何らかのリアクションがありますが、国王も広い意味では騎士なので、個人が(政治的にも)強くなければ、ある意味通らないのが設定的にはいい感じです。※ 祈る人、戦う人、耕す人の区分で。
流れで言うと①騎士が物凄く強く、本来『保護と臣従』の関係で成り立つ主従が、そうではない部分で②と④の主君と臣下で有れば成り立ちます。
勿論、②諸侯との関係は主従なので筆者的には説明しにくいのですが。浅い知識では行ける筈。何と無くの理解で書き始めたので『ああっ』でしたが。
……と長かったですが、ここから魔法です。
歴史的見解はおいて、こういった世界に魔法と言う力があると全てのバランスがくずれます。別の視点で言えば、魔王が恐ろしいのは、王権――王の権利――を履行出来る力を個体が持っているからです。
大方の場合、魔族の構成は封建的な描写になると思います。例えば、力による生命の保護とその代償としての従属。横並びは競い合う相手。の様な。
そう言った意味で、強力な魔法使いは権力者である国王や諸侯には脅威であり威力。剣であり盾といえます。
脅威の意味では、自身が強力な魔法使いでもなければ、常に魔力発動による暗殺に脅える。または逆に政敵を廃する手段として権力の中枢では魔法の応酬が起こっている筈です。
そんな物は理性で制御する。的な設定なら必要ありませんし、そんな描写は不要かもしれません。ただ、チートな主人公でなくても、それに一瞬でも対抗できる力が有れば、王を殺して王国の一割~二割位の諸侯を恐怖で支配し、王になるのは難しい事ではないのでしょう。
と言う世界のバランスを【妄想】して、向けられた魔力に反応し防護する、または無力化する手段として、『刻む』魔装術式に至りました。とさ……です。
では次回、やっと彼の出番です。イグラルード王国魔装技術総監の彼です。
以降参考覚え書き。※筆者の見解です。
人口【一〇〇〇万】【封建的国家】
騎士相当【一〇万名】衛兵・守備兵【三〇万】
支援動員数【一〇万】
実兵力【四〇万/内騎兵 八万〇〇〇〇】
封建的に条件を限定するなら【一万二〇〇〇~二万程の兵が、一度に動員出来る現実的な数字かと思われます】
動員数一万五千 兵力一万二千――騎兵 二千四百~
動員数二万五千 兵力二万――騎兵 四千。
恐らく一般的に有事では諸侯が召集される形の国家なので、封主である国王の私兵が言うなれば王国の主兵と思います。なので、王国軍ではなく国王軍と書くと筆者的には「いい感じ」――どうでもいい――ですね。
●現実に寄せるなら、都市の比率は次の感じに。
【比 率】区分【人口】
【 一%】※首都一〇万
【 二%】中核【二〇万/一万】
【 五%】都市【五〇万/五〇〇〇】
【一二%】準都【一二〇万/二〇〇〇】
【八〇%】町村【八〇〇万/五〇〇】
●都市と集落の参考値。
【 首都】大都市
【 二〇】中核【/一万】
【 一〇〇】都市 【/五〇〇〇】
【 六〇〇】準都【/二〇〇〇】
【一万六〇〇〇】町村【/五〇〇】
貴族諸侯のサンプル。※辻褄合わせ感満載です。
領民【一〇万人】⑤衛兵【四〇〇〇】
①騎士相当【一〇〇〇名】
②家臣/③従属【三二〇〇/八〇〇名】※
①②兵/④軍馬【四〇〇〇名/八〇〇頭】
一〇万規模の伯爵領の都市と集落の参考値。
【参考数】区分【人口】
【 一】中核【一万】
【 一】都市【五〇〇〇】
【 六】準都【一〇〇〇~三〇〇〇】
【一六〇】町村【二〇〇~九〇〇】
■所領における生産地の規模は、生産地換算指数による計算で次の通り。※人口一〇万規模。
生産地換算指数の改正調整版。
指数【人口×〇・六~〇・七】=○ヘクタール。
播種量【一四〇kg~二〇〇kg/一ヘクタール】
収穫率【八倍~一二倍】※播種量から収穫量の比率。――播種量と平均収穫率 三~四倍を改正――
【収入】
■作付け面積。※年ごとの作付け面積。六万ha×〇・六六=【三万九六〇〇ha】
■収量計算。※改正調整版の最低値を使用。
一四〇kg×三万九六〇〇ha×八(八倍)=【四四三五万二〇〇〇kg】
■収量から、次年度の作付け種籾を引く。
四四三五万二〇〇〇kg-六〇〇万kg(余剰分含む)=【三八五三万二〇〇〇kg】
■計算した収量から、生産者自給分と備蓄分 一五〇〇万kgを差し引く。
三八五三万二〇〇〇kg-一五〇〇万kg=【二三五三万二〇〇〇kg】
※自給分は生産者還元で凡そ八割。備蓄分は凡そ二割。
■前記の生産物を金貨に換算する。計算結果は次の通り。
【五二万三五二八枚】の生産物税収。そこに、人頭税等の貨幣税額を足して、結果金貨六〇万~七〇万枚。よって、収入総計【金貨六〇万~七〇万枚】となる。
【支出】
家臣維持の年禄。
①【一〇〇】騎士相当――騎乗戦士の年禄。
②【 四〇】家臣私兵の平均年禄による。
③【 二五】従属使用人・従属職種の平均年禄。
④【 三〇】軍馬――購入~退役までの年平均。
⑤【 三〇】衛兵の年禄。※一人あたり等。
⑥【~二〇〇〇】家名公私生活費。
①一〇万枚②一二八万枚③二万枚④二万四〇〇〇枚⑤一二万枚⑥二〇〇〇。【合計三九万四〇〇〇枚】
①騎士相当の年間雇用費金貨 一〇〇枚。
②家臣・従属の内、私兵にあたる家臣の年間維持費は金貨四〇枚。
③従属の部類になる使用人や軍属的従事者は、職種の区分の平均参考数値で金貨 二五枚。
④軍馬は購入(金貨十二枚~)から退役までの年間平均維持費で凡そ金貨三〇枚。
▲①②については、警護や警備を兼ねて住居の部分は主君の負担。また、③は私的部分を除いて、衣食住は主君側の負担。主君の生活費に込み。
④の軍馬は領主所有が大半、①が扱うが武具は本人負担が一般的。ただ、②の武具について、基本に領主よる汎用の物が支給されるので、それを使用する場合も。※一時金的な扱い。
【支出】
家名及び領地維持相当費用
おおよその内訳――社交・娯楽費。馬車・荷馬車・乗馬購入維持費。武具購入維持費。戦費(一年分)。施設保持費。資産保持費。備品購入維持費。その他関係するもの。 【合計八万~二四万】
支出総計【四七万四〇〇〇枚~六三万四〇〇〇枚】
※都市部で一家族あたり、月金貨二枚で何とか生活出来る設定。
●貨幣の設定。
形などは国や領地ごとにある設定もですが、統一した規格がある上の貨幣制度。※封建的な設定。
金貨一枚 三・七五グラム、
銀貨一枚 一グラム。
大金貨一枚 七グラム、
大銀貨一枚二〇グラム。
※金貨=五円玉の重さ三・七五g。大金貨=五〇〇円玉サイズ。銀貨=一円玉サイズ。大銀貨は二〇グラムのプレート。銅貨は調整用の貨幣。
この世界の貨幣には竜結晶が嵌め込まれている。※竜結晶――竜水晶に満たない竜鉱石から取れる結晶。
交換比率
【大金貨:金貨:大銀貨:銀貨:銅貨】
【 一: 二: 四:八〇:銅貨】
【銀貨一枚= 三〇〇〇換算】
【金貨一枚= 一二〇,〇〇〇換算】
【銅貨一枚= 一〇〇~二〇〇換算】
※凡その円換算。物価換算で調整。単位(円)
以後『王国の盾』に設定上あるもの。
生産者所有地還元。領地生産者一万六〇〇〇戸※一個あたり一二枚。人頭税等貨幣税及び王国税等貨幣税差し引き。【~二〇万】
伯爵位相当額の王国税――王国の盾の物語でイグラルード王国のみにある税。【爵位税率 ~一〇万】
――妙な設定をいれるなら、封建的な世界は幾つかに別れると思うのですが、例えば、征服型と崩壊型に小国乱立型と言う感じに。イギリスは征服型でフランスが崩壊型。ドイツは乱立型なのかなと――
【二〇二〇/〇三/〇七】
前の投稿で少し数字可笑しかったので、修正させて頂く予定です。
ありがとうございます。




