設定【走】それは最強のスキル。
「本気で小休止なのだな」
「任せて下さい。内容は兎も角勢いなので」
若干『馬鹿なのか?』な視線がウルジェラに見えて、流石のアレックスも言葉を探していた。
「では再開します」
そんな雰囲気を察したのかしないのか、既にお構い無しのワイトベア『ぽい』筆者は話を始める。
指摘通り、少しずれましたが、構わず勢ます、と。
一応は領地に続く話を。先ず領主である伯爵ではと考えるとイグラルード王国の場合、二四〇ある中核都市が伯爵領拠点になり得ます。
それと都市の内で、王権の直轄地――無駄に多い王族系の公爵の所領含む※イグラルード限定――にノーズンリージュ公爵領を加えた割合が四割程になるので、王権の都市の振り分けは次の通りに。
区分【中核/都市】
王国【一三と八三】
諸侯【一九と一二五】
となり、諸侯分は一四四都市。伯爵領地として中核都市が一九。
それに加えて都市一二五の内、分家筋の子爵系を伯爵家に対して二~三と前提して――家門閥――の想定で凡そ一七対一〇八とした場合、伯爵家は一九+一七で三六家名になります。
よって、単純に家名家の領民数と考えると九〇〇万の六割で五四〇万が対象。先ずは三六家名で割って一家名に一五万人と参考数値がでます。――基準参考時。
以降算出は、標準設定の比率に照らし次々通りです。
基準参考時伯爵。
●凡そ真ん中辺りの国々の標準設定。
【比 率】区分【区分別人口/数算出基準人口】
【 三%】大都―首都の規模による。
【 七%】中核【一万〇五〇〇/二万】
【一五%】都市 【二万五〇〇〇/六五〇〇】
【二五%】準都【三万七五〇〇/二〇〇〇】
【五〇%】町村【七万五〇〇〇/五〇〇】
●領地人口分布参考都市数。
【参考数】区分【人口分布】
【 一】中核【一万〇五〇〇】
【 四】都市【四〇〇〇~九〇〇〇】
【 一九】準都【一〇〇〇~三〇〇〇】
【一五〇】町村【一〇〇~九〇〇】
○基準拠点別領地人口による都市数の算出率。
【算出率】区分【人口分布】
【 一%】中核【一万~三万】
【 二%】都市【四〇〇〇~九〇〇〇】
【一一%】準都【一〇〇〇~三〇〇〇】
【八六%】町村【一〇〇~九〇〇】
参考迄に、中核都市拠点一九家名と都市拠点一七家名に比率で別けてみます。
九〇〇万の六割、五四〇万を対象として比率分けすると中核都市拠点人口が三五一万。都市拠点人口が一八九万。その上で、中核都市拠点伯爵家名が凡そ一八万五〇〇〇。都市拠点伯爵家名が、凡そ一一万となり、前記の通り算出するとして、標準設定の比率に照らし次々通りです。
中核都市拠点伯爵。
●凡そ真ん中辺りの国々の標準設定。
【比 率】区分【区分別人口/数算出基準人口】
【 三%】大都―首都の規模による。
【 七%】中核【一万二九五〇/二万】
【一五%】都市 【二万七七五〇/六五〇〇】
【二五%】準都【四万六二五〇/二〇〇〇】
【五〇%】町村【九万二五〇〇/五〇〇】
●領地人口分布参考都市数。
【参考数】区分【人口分布】
【 一】中核【一万二九五〇/一万規模】
【 四】都市【四〇〇〇~九〇〇〇】
【 二三】準都【一〇〇〇~三〇〇〇】
【一八五】町村【一〇〇~九〇〇】
○基準拠点別領地人口による都市数の算出率。
【算出率】区分【人口分布】
【 一%】中核【一万~三万】
【 二%】都市【四〇〇〇~九〇〇〇】
【一一%】準都【一〇〇〇~三〇〇〇】
【八六%】町村【一〇〇~九〇〇】
都市拠点伯爵。
●凡そ真ん中辺りの国々の標準設定。
【比 率】区分【区分別人口/数算出基準人口】
【 三%】大都―首都の規模による。
【 七%】中核
【一五%】都市 【一万六五〇〇/六五〇〇】
【二五%】準都【二万七五〇〇/二〇〇〇】
【五〇%】町村【五万五〇〇〇/五〇〇】
●領地人口分布参考都市数。
【参考数】区分【人口分布】
【二~三】都市【四〇〇〇~九〇〇〇】※
【 一四】準都【一〇〇〇~三〇〇〇】
【一一〇】町村【一〇〇~九〇〇】
※組み合わせにより変動。
○基準拠点別領地人口による都市数の算出率。
【比 率】区分【人口分布】
【 一%】中核【一万~三万】
【 二%】都市【四〇〇〇~九〇〇〇】※①
【一一%】準都【一〇〇〇~三〇〇〇】
【八七%】町村【一〇〇~九〇〇】※①
※①組み合わせにより変動。
以上の事から、領地内の『都市数』――集落――の算出方法は拠点の区分確定の上、領民数を『基準拠点別領地人口による都市数の算出率』に当てはめて参考数を出す事になります。
当然、『都市区分個数算出基準人口』が基準値になるので、町村落以下を例に出すと一〇〇人の準村落が多ければ参考値は増え、九〇〇人の町村落が多ければ少なくなります。
例えば、男爵家の三男な主人公がいたとします。
隣国との国境に近い場所で準都市に屋敷を持つ父親の男爵は、家門閥の末端で伯爵である主人公の祖父から爵位ごと領民七〇〇〇程の領地を譲られていました。
領地設定方法【A】
条件――準都市拠点男爵領。領民人口七〇〇〇。
○基準拠点別領地人口による都市数の算出率。
【算出率】区分【人口分布】
【↓一%】中核【一万~三万】
【↓二%】都市【四〇〇〇~九〇〇〇】
【一一%】準都【一〇〇〇~三〇〇〇】
【八六%】町村【一〇〇~九〇〇】
七〇〇〇の一四%で九八〇人の準都市拠点。
残り八六%で六〇二〇人を都市別人口算出の【区分別人口/数算出基準人口】の町村【/五〇〇】の部分で算出して、一二の町村落に分割。端数の二〇人を拠点に組み込んで次の通りに設定する。
①拠点都市。
領民【一〇〇〇人/準都市】衛兵【三〇】
騎士相当【一〇名】
家臣・従属総数【五〇名】
兵/軍馬【四〇名/八頭】
②領地【一二/町村落以下】
領民【六〇〇〇人/――】衛兵【なし】
騎士相当【六〇名】
家臣・従属総数【三〇〇名】
実兵力【二四〇名/四八頭】※簡易設定。
①+②=③男爵領。
領民【七〇〇〇人】⑤衛兵【三〇】
騎士相当【七〇名】
家臣・従属総数【三五〇名】
兵/④軍馬【二八〇名/五六頭】
領地設定方法【B】
条件――準都市拠点男爵領。領民七〇〇〇人。
都市別人口算出。準都市拠点。
【比 率】区分【区分別人口/数算出基準人口】
【 】大都―首都の規模による。
【 】中核【/二万】
【 】都市 【/六五〇〇】
【二五%】準都【一七五〇/二〇〇〇】
【残り%】町村【五二五〇/五〇〇】
七〇〇〇の二五%で一七五〇。町村落以下は残り領民の数で五二五〇。
七〇〇〇の二五%で一七五〇人の準都市拠点。
町村落以下に残り領民を引き当てて、五二五〇人を都市別人口算出の【区分別人口/数算出基準人口】の町村【/五〇〇】の部分で算出して、一〇の町村落に分割。端数の二五〇人を拠点に組み込んで次の通りに設定する。
①拠点都市
領民【二〇〇〇人/準都市】衛兵【六〇】
騎士相当【二〇名】
家臣・従属総数数【一〇〇名】
兵/軍馬【八〇名/一六頭】
②領地【一〇/町村落以下】
領民【五〇〇〇人/――】衛兵【なし】
騎士相当【五〇名】
家臣・従属総数【二五〇名】
兵/軍馬【二〇〇名/四〇頭】※簡易設定。
①+②=③男爵領。
領民【七〇〇〇人/都市】⑤衛兵【六〇】
騎士相当【七〇名】
家臣・従属総数【三五〇名】
兵/軍馬【二八〇名/五六頭】
前記は、某ファーシル男爵家の領地の雰囲気です。爵位の順位をそのままなら、イグラルード王国位の規模ならこのくらいだと思います。※実際には、爵位と領地が比例するとはかぎりませんが。
規模の設定方法による差は、簡易ならほとんどありませんが【A 】推奨かなと。
主人公の出身家名として、領地の規模と雰囲気をこんな感じに設定するなら『そんな馬鹿な男爵家は無い』とはならないかな、と。
拠点に屋敷があって五〇〇人前後の村落・町村落が一〇~一二あり、騎士相当――騎士・騎乗戦士――七〇人の内、何人かは士爵の爵位を持つ騎士です。まとめて動かせる兵も一〇〇名を越え、頑張れば二〇〇名位は行けそうです。
領地全体で従属の使用人等が【五四人※修正】います。公私で生活の支える使用人も、執事に、メイド長と家政婦長は――※設定的に―― お好みで。メイドが二人。男爵付の従者に、男爵夫人付の侍女。料理長、料理人助手兼厨房メイドと厨房メイド。美男の従僕あたりまでは手が掛かります。
イグラルード王国では、王権側が強く王都での社交は重要で貴族の多くは王都での生活が長いのですが、その辺りは同行と――
「今度は使用人の内容の話ですか? もしかして忘れているのでしょうか……魔装術の話の筈ですよ」
「投げ捨てたのは僕だけど特異・とかあったよね」
脈絡を千切る話を遮られ、言葉が刺さり些か痛い表情をワイトベアはした。何故か手では違うの仕草をしている。
「それは忘れて・・・無いですが、この際ですから、変な数値の基準を続けたいと――」
「今度は私達が小休止しない。ちょっと、何言っているのかわからないじゃない? だから――」
恐らく筆者の言動のままだろう。ただ、空間の景色は明確に屋敷の雰囲気を見せ、ジーアが先ほど話していた使用人が姿を見せたのに声を掛けていた。
――次回は取り敢えず、昆な感じに。
村民【一〇〇人/準村落】
騎士相当【一名】※
家臣・従属総数【五名】
兵/軍馬【四名/一頭】
初めの括りの話をしていきます。多分忘れて無いには繋がっていると思います。




