覚え書き【休】ほぼ資料。
そのまま覚え書きの集落設定です。
①準村落――里
人口一〇〇人までの集落の最小単位。二〇戸余りの纏まりで、生産者――農業や漁業に林業等々の従事者――の里。ただ、明確な職種区分がなく集団の構成は様々。所領として組み込まれている場合は、代官を含めて数名が派遣されていた。勿論、有事には彼らは戻される。
※設定としては色々と灰色で、隠れ里や特種能力者の集団等の出来る感じに。
※冒険者設定ありなら、これも色々と出来る感じにアバウトで。
②村落――村。
【人口二〇〇~四〇〇/広さ~五ha 】
準村落が幾つか集まった村。貴族の所領として明確になる集落としては一番小さい。耕作地や漁場等々の付近に柵などで居住地を囲い、村として成り立っている。あらかたは代官職が管理しているが、単独で騎士――士爵――が拝領する場合もある。
住人の大半が生産者に属し、行商人が定期的に訪れる環境で聖導者が大方――治療や教育等々――の事を代わりにする。その為、イグラルードでは一般的な龍翼神聖霊教会の小さな教会がある。
兼業で職人等がいる場合や、環境によって魔術師――魔装技師や魔装術師――がいる事もあった。
※他国の設定では、村落の生産者や労働者は全体を被支配者階級では無く、職業選択不可の専任奴隷や所有物として奴隷扱う場合がある。
※冒険者設定を入れる場合は、その宿舎を目的とした個人がおこなう宿等がある。又は教会がそれを受け入れる等。
③町村落――町。
【人口四〇〇~一〇〇〇/広さ 四~一〇ha】
規模が大きくなった村落。領主所領の一つとして代官が治め、騎士が単独で拝領する事があるのは村落と同様。また、町村落も生産者が大半であるが、村民による小規模な露店市場が定期的に開催され、小売の行商人の拠点があるなど、自発的な商業活動が伴う。その為、人口が多い町村落は商会が支店を出す事もあった。
それなりの教会があり、聖導者も複数で布教が主体になる様な状況――専門職や治療術師などのが居住する――も出来ていた。
若干の幅があるが、所属領地によっては、柵などではなく塀等の場合もある。
それとは別に、街頭沿いにある宿場――大半は王国直轄――はこの規模であるが、目的が違う為この区分には入らない。町村落が戦時動員の対象であるのに、宿場は対象外であるのでもそれは分かる。
※他国の設定では、町村落においては生産者や労働者の一部又は全体を被支配者階級では無く、職業選択不可の専任奴隷や所有物として奴隷扱う場合がある。
※冒険者設定を入れる場合は、その宿舎を目的とした宿等がある。
④準都市――街。
【人口一〇〇〇~三〇〇〇/広さ一〇h~三〇ha】
この規模から、所謂『街』の雰囲気に。所領する貴族により、石壁――全長 一~二キロメートル余り――とおぼしき囲いで、城塞都市の体裁は整えた街もあった。
上に向かって建てられた建物が、街らしい情景を見せて、職種の割合も生産者主体では無くなり、食料生産拠点だけではない面が出てくる。
明確に地域の商会が支店を持ち、小売店が軒を並べ大きめな商会の支店もそれなりにある感じに。大きな街道に対する立地により、宿や娯楽施設もある場合も。また、布教や教育の治療など区別が明確になり、専門職や職人も横の繋がりを見せ始める規模になったとも言えます。
男爵や騎士爵――国に叙任された騎士――が拠点として屋敷を構え始めるのもこの辺りから。あとは、没落した伯爵に、その他の伯爵家の子弟や分家筋の子爵の所領に当てられる場合もあり。
ただ、町村落までは職種対象外のに含まれていた、その他に分類される『困窮な人』と『無法な者』が表に出てきます。
※他国の設定では、準都市において生産者や労働者の一部を被支配者階級では無く、職業選択不可の専任奴隷や所有物として奴隷と扱う場合があった。
また、支配者階級が使用人としても、奴隷を所有する場合もある。
※冒険者設定を入れる場合は、商会の支店が『冒険者商会』――通常は冒険者組合――を担い彼らの探索の拠点となる冒険者の宿がある。
●城伯領――城。
城壁の長さ 二キロメートル程の直轄の城塞。街の機能は最低限に、有事の際は国軍が拠点とする。通常は、騎兵四〇〇と歩兵一六〇〇の守備隊があり、その生活を維持する規模で領民が生活をしていた。
湖畔の砦は、規模こそこれに近い水準だったが、通常の石造りの城壁ではなかったのは、城塞都市リルヴァールとの兼ね合いからになる。
城壁の高さはそれぞれあり、凡そ数メートルで地上高は八メートル程。王国軍の機動的集中運用が前提の城塞になる。
城塞の必要守備兵力は、城壁長さ一キロメートル辺り 四〇〇名換算と設定。※有事の際の必要人数。
⑤都市――城壁長さ三~四km余りの城塞都市――
【人口 四〇〇〇~九〇〇〇/広さ 四〇~九〇ha】
この規模まで来ると、良くある城塞都市のイメージに。明確な職種分けで領民が暮らし、実力によって男爵から伯爵に至る多くの貴族が拠点としている。建物の階の積み上げも複数になり、より機能的な街並みになってきます。
また、王国直轄領――公爵領名目の物も含む――の多くが衛星集落無しの都市だった為、代官として子爵の多くがこの規模の都市を任されていました。
城壁は、城塞都市らしく壁上歩廊が一体化されており、準都市以下の『有事に後付け』とは違い即応性が高い。しかし、高さや作りについては、王国の直轄領を含めて様々。
また、非合法な部分では『無法な者』の組織たった面も顕になり、困窮な人も街中でも目に付くようになってくる。
※他国の設定では、都市においても生産者や労働者の一部を被支配者階級では無く、職業選択不可の専任奴隷や所有物として奴隷と扱う場合があった。
また、支配者階級が使用人てしても、奴隷を所有する事が多い。
※冒険者設定を入れる場合は、商会が『冒険者商会』――通常は冒険者組合――を担い彼らの探索の拠点となる冒険者の宿が多数ある。
⑥中核都市――城壁長さ 四~七kmの城塞都市――
【人口 一万~三万/100ha~300ha】
所謂城塞都市。城塞の高さが地上高で八メートル以上になるものもあり、有事には所領である衛星集落から領民を抱え籠城戦も可能になる規模。
階層を重ねた家屋敷に、大きな公園や軍事施設も明確に存在して、教区単位の教会や商会の本店が在るのも中核都市と言われる所以になる。
伯爵以上で有力な諸侯の領地の拠点となる都市で、文化や芸術的には都市より洗練されていた。領主にもよるが、龍翼神聖霊教会以外の宗教団体も公になる場合もある。
また、正規国軍の駐留する中核都市や守備兵力として国軍を配備するところもあり、戦時対応の拠点、または地域防衛拠点の側面も持っていた。
職種区分については、おおよそ基準となる様子になる。また、『困窮な人』や『無法な者』の存在が認識として入り、非合法な犯罪も組織化して裏側では名の知れた組織も出てくる。
※他国の設定では、都市においても生産者や労働者の一部を被支配者階級では無く、職業選択不可の専任奴隷や所有物として奴隷と扱う場合があった。
また、支配者階級が使用人てしても、奴隷を所有する事が多い。更に、愛玩用の奴隷――男女を奴隷――すら存在していた。
※冒険者設定を入れる場合は、商会が『冒険者商会』――通常は冒険者組合――を担い彼らの探索の拠点となる冒険者の宿が多数ある。
⑦大都市――城壁長さ 八km以上の城塞都市――
【人口四万~十万/三〇〇ha~九〇〇ha】
最長十数キロメートル、地上高 一〇メートル以上の強固な城壁を誇る巨大な城塞都市になる。統治者が居住する『首都――王都や帝都――』と呼べるのはこの規模で、その場合は貴族達の屋敷もあり閑静な雰囲気も持つ。反面、被支配者階級の居住区は上に伸びる場合も多い。
また、生産拠点では無く、政治的、社交的な様相で生産者の比率は下がり、居住者の職種区分は偏りを見せていた。
宮廷所在地であれば、龍翼神聖霊教会の最高位の者――龍の巫女やそれを補佐する枢極卿や極司教など――があり、教会の規模も相応になる。また、国家規模で支店持つ諸侯並の商主も店舗と屋敷を持っている事が多い。
通常の衛兵や守備兵に近衛騎士団もあり、国にもよるが、正規の騎士団も近郊に拠点を持っていた。その為表面上の治安は良く景観についてもそれなりになる。
よって『困窮な人』は名目上の保護の対象で、非合法な『無法な者』は地下に潜る事になるが、逆に組織的には強固なる。その為、困窮な人とともに見えなくなっているだけであった。
※他国の設定では、大都市件で生産者や労働者の一部を被支配者階級では無く、職業選択不可の専任奴隷や所有物として奴隷と扱う場合があった。
また、支配者階級が使用人てしても、奴隷を所有する事が多い。それに加えて、愛玩用の奴隷――男女を問わず――が社会的地位をあらわす指針にも取られる場合もあった。
※冒険者設定を入れる場合は、商会が『冒険者商会』――通常は冒険者組合――を担い彼らの探索の拠点となる冒険者の宿が多数ある。
前提条件
【一ヘクタール辺り、一〇〇名、居住の設定】
【一ヘクタール=面積 ha 一〇〇m×一〇〇m=一万m²。正方形として、外周は四〇〇m】
※居住空間占有率五割、【人家族 四~五人】一戸辺り五〇坪。二〇~三〇戸の設定。
※1ヘクタール=約三〇二五坪。
※参考
東京ドーム【 四・六七 ヘクタール】
東京ディズニーランド【 五一 ヘクタール】
皇居【 一一五ヘクタール】※皇居外周の道がほぼ五キロメートル




