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設定【四】既に小説でも……。

「もう、勝手にすれば良いんだよね」

「アレックス! 失礼です。そんな顔おやめなさい」


『へぇー』な表情のアレックスをマーリアの目が追っていた。


「大丈夫です。私もそう思いますから」

「お前が言うのか?」


 首輪を主張する様に開いた胸元に視線を向ける、先ほどまで話していた『もの』に周りの視線が集まる。コロコロと表情が変わる筆者の分身(アバター)感じが、筆者の心情を表している様に見えた……



 ……兎に角、この世界の世界観――設定もうそうを暫く続けます。魔術から魔装術に至るのに無関係ではない、筈なので。


 物語の舞台の一つである『街』が、城塞都市をしているのは少なからず魔法によります。それはまた後程ですが、先ずはどんな人がどれくらい住んでいるのか、職種区などから追いかけたいと思います。


 ただ、この世界の村落や町村落(ちょうそんらく)※等の職種は大半が生産者です。簡単に言うと食料を作る人と言う事なので、基本的に職種が明確な都市のサンプルとして次の規模で説明します。

 また、設定上この世界では『領地』として見ると領主の屋敷がある都市に衛星集落(サテライト)が纏まり領地となるのですが、今回は単一の都市が所領の前提でに。


――既に小説なのか疑わしいところではありますが。……という事で。


 イグラルード王国、ウォルダー・オブ・ワイトベア伯爵領。『城塞都市サンプルベルグ』……的な。


 ワイトベア伯爵(仮)が屋敷を持つ場所で、城壁の全長 約四キロメートル、広さは 凡そ一〇〇ヘクタール程の城塞都市。都市の人口は一万人で中々な大きさ。領民の職種を数字で表すと次の感じに。


 職種区分比率――人口 一万人の場合――


【比 率】職 種【参考人数】

【 一%】魔術師【  六〇】

【 二%】魔装技【 一二〇】

【 二%】魔装術【 一二〇】

【 三%】魔術職【 一八〇】

【 三%】聖導者【 一八〇】

【 四%】専門職【 二四〇】

【 五%】商 人【 三〇〇】

【 二%】特認者【 一〇〇】

【 六%】職 人【 三六〇】

【 八%】衛 兵【 四八〇】

【一六%】使用人【 九六〇】

【二〇%】生産者【一二〇〇】

【一八%】労働者【一〇八〇】

【一〇%】その他【 六〇〇】


【領民職種対象人数比率=六〇%】


――見方は察してください。一応に職種種別の説明は後で致しますので――


 先ずは、領民が何人仕事についているか? について。『中世欧州擬き』で設定する場合、調べた知識では年齢層や病気などの有無と健全であるかを基準に、似せた感じにすると五割位だそうです。


『城塞都市 サンプルベルグ』に当てはめるなら、五千人が仕事をしているという事になります。


 ですが、この世界では魔法があります。病気で働けないと言う事は少なく、また魔力を纏う事の影響で全体的若々しいです。それに兵士等を除けば、筆者の嗜好全開……いえ、女性も有能なので積極的に仕事についています。

――勿論、冒険者設定ががあるので女性の兵士がいない訳ではありません――

 と言う事で、この世界で都市と呼ばれる場所に暮らす人の六割が何らかの職業についている事にしてあります。

――※自己弁護設定なら六割以上――


 その上で、職種については次の通りに。


 職種説明――簡易版――

 魔術師――魔導師や魔術師など魔術全般をする。

 魔装技――魔装技師。魔装具を作り術式を刻む。

 魔装術――魔装術師。刻んだ術式に魔力を通す。

 魔術職――治療術師等、専任分野の術式を扱う。

 聖導者――神に使える人。司祭や教会で働く人。

 専門職――学者や教師等、各種専門分野の職種。

 商 人――商人。商主や小売り商人に行商人。

 特認職――冒険者や傭兵。※特種な職も含む。

 職 人――一般的な職人。技芸家。

 衛 兵――衛兵、守備兵。防衛、治安維持等。

 使用人――執事やメイド等、家事代行する。

 生産者――農耕、水産、営林等に従事する。

 労働者――肉体的な労働者を担う。

 その他――困窮な人、無法な者。


 職種の比率は、イグラルード王国でこのクラスの城塞都市は一般的なものとします。勿論、変動幅はありますし、職種の違いもあります。 一応、破綻しない様に振り分けているつもりで、もし、冒険者主体の小説を書くなら魔装技師や魔装術師を減らして冒険者に振り分けて使います。……既に書いているのは内緒ですが。


 それはさておき、少し補足をするなら竜結晶の配合師は魔術職の区分になります。また、魔術関連の職種は兼任する場合が多く、専門職とのかねがあります。それと、魔装技師は装飾品の加工や衣類の仕立てもするので、職人の被る部分があったり、魔装術師が治療術師だと言う場合もあります。


 医療と言う点で言えば、教会の大きな役割の一つです。神聖魔法を扱える、司祭などの上位者以外でも教会の運営や奉仕する人も聖導者の括りになっているので、若干多い様にも見えます。

 ※聖導者や教会の使用人は神徒――神従者しんじゃ――が担う事もある。完全な脳内設定なので、どうでもいい感じですが。


 それと、その他については書いて良いかのか分からない単語があるので、あの説明に追加するなら、『孤独な人と非合法な者』になるかと。


 あとは、使用人に執事やメイドと書きましたが、雇う側の部分で見ると魔術関連は師弟関係があり、商人は雇用者があるので比率が正しいのか不明です。

 専門職についても学者や教師としましたが、その他の適当な職種も含めて沢山使用人を雇うと思えないところです。まあ、設定なので合ってる事にします。


 と……忘れている訳ではありません。領主の事は。それでは領民の上に乗っかっている貴族の彼。ウォルダー・オブ・ワイトベアの事に行きます。


 ワイトベア伯爵家は、彼と夫人に男女の子供一人づつがいます。あとは縁者が少々。息子は成人で子爵位を持ち、ワイトベア伯爵の爵位と領地の継承が約束されていると設定。その前提で次の数になります。


 ワイトベア伯爵家直属の人数

① 騎士・騎乗戦士【一〇〇名】

② 家臣・従属総数【五〇〇名】※

③ 兵力/所有軍馬【四〇〇名/八〇頭】


 表記上※が総数です。



 数字の意味合いもですが、伯爵の領地としては設定上『相応ではない』感のあるワイトベア伯爵領。それは置いて、まとめると領民一万人の上に、家名に連なる直属の家臣を②の通り【五〇〇人】持てるという事になります。その上で、個別の括りは次の通りです。


① 騎士・騎乗戦士【一〇〇名】

 爵位を持つ臣下を含む、『騎乗技術』を持った戦士の家名全体における数。※爵位がない者は騎乗戦士。 立ち位置は、貴族である当主の近臣(きんしん)になる。また、爵位を持つ臣下は側近な感じに。※配偶者や縁者は除く。

 また、戦士相当であるが、領主権の行使の為に一部は領地行政を受け持っていた。


② 家臣・従属総数【五〇〇名】※

 近臣とそれ以外の臣下の合計に、従属者である家名専属の使用人を含めた総数。ただ、従属な彼らも奴隷では無く主従の関係で、当主家族の私的公的生活の補助や軍属的従事に着いていた。


③ 兵力/所有軍馬【四〇〇名/八〇頭】

 近臣を中心した実働兵力と保有する軍馬の数。衛兵を除く、家名の実動兵士または名称としての『私兵』の数。封建的な領主ですので、君主からの要請で軍役等の義務を果たす場合は、これらを引き連れます。勿論、係争解決の手段としての側面があり。




 その上で①~③を追っていくと、ワイトベア伯爵の家名家門で爵位を持つのは本人と息子の二人。なので、そのまま騎士相当な者が一〇〇名。

 ワイトベア伯爵家は他に所領を持たないので、彼らは単に騎士相当な騎乗戦士として扱われます。※当然、相応な契約の上所領相当を払う必要がある。


 一応に契約関係な一〇〇人の内、二十人程は文官として領地である『城塞都市 サンプルベルグ』の管理にまわります。単純に領主権――領主が有した土地所有・人身支配・裁判の権利――行使の補助や代行の為です。

 ※魔法がある世界で騎乗技術を持つのですから、教育水準も悪い訳がありません。よって、古参新参に関わらず、文武両面な臣下を適所と言う設定です。


 続いて、②の部分では常時動員できる兵士として、八〇人程の騎乗戦士と付き従う兵士を三二〇人で【四〇〇名】


 それに従属の区分で専任の使用人がいます。ロンドベルグの屋敷の使用人が一五~二〇人程。サンプルベルグの屋敷の使用人も一五~二〇人程。※見栄っ張りなワイトベア伯爵は全て二〇人を使う事を決め、領地の屋敷には領民からも使用人を雇うかもしれません。

 あとは、兼任も含めて軍属的な補助従事に二〇~三〇人。行政担当者にも従者兼補佐で一〇~二〇人で【七〇名※修正済】で併せて五〇〇人。(説明文の修正があります)


 ③兵力/所有軍馬【四〇〇名/ 八〇頭】については、領民に対して四%の外征可能な兵力を持つという事で、所有する軍馬は当然に近臣が乗る。

――その為か、この世界では領民の多くから馬に乗る兵士は『騎士』と見られます――

 また、領民から選んだ衛兵【四八〇名】を併せて、ワイトベア伯爵の手元には八八〇名の兵士がいる事なり、それが彼の武力になります。


 しかし、この世界ではこの数字だと『城塞都市 サンプルベルグ』の防衛には足りません。

 このクラスの城塞都市は集約防衛拠点なので、本来伯爵なら最低でも領民数換算で五~一〇倍――名だたる伯爵は二〇以上も――の所領に散らばる衛星集落(サテライト)から兵士が集まるからです。


【城塞都市防衛に関して言えば、城壁 一キロメートルに対して 四〇〇人の守備兵換算で設定】


 ですので、交代を考えるなら最低でも二〇〇〇から三〇〇〇。長期戦を考えると六〇〇〇~七〇〇〇は必要になります。当然、領民の支援動員はある前提です。

 ただ、領民を丸抱えでの防衛なら、居住占有率(五〇%設定)から収用可能な限界になるので、所領が五倍として兵士の数は足りますが、五万人も抱えて長期籠城はどうかと思います。

 一応、城壁上以外全面(八〇%設定)で受け入れるならもっと行けそうてすが、現状調べて無いのでわかりません。

 ただ、物語的には『領民を匿う』別の場所があるとかの設定が必要で、やはりワイトベア伯爵は領地がもう少し必要かと思います。


 この流れで、次は都市の括りと領地について――


「――魔装術の話から遠くなってますよね。ジャンコラさんがいない内に話をしたいのですが、いつまで……」

「もう少し待ってください。……本人も若干な小説だと言う事忘れているようなので」


 ワイトベアの見解にユーインの苦い顔が見える。その横辺りで「ワイトベア様は、伯爵でいらしたのですね」とエルマ・クルンの声がした。




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