壱~予定調和を踏み越えて~
――簡単に言えば、俺は、死に変わりの異世界転生者なんだろう。前世の名前は黒瀬武尊。母親はこの世界に召喚されたクロセサキ。母は、前の俺クロセタケルを生み、今の俺であるクローゼも生んで……設定関係無く母親だった。
結局、それは分からず仕舞いだけど、記憶を無くして、それなりに生きてたら異世界転生したていたのに『気が付いた』って……まあ、あれだ。
個人的には、後付けでチート級な能力がある。ただ、素のままでこの状況なら、軽く死ねるな。――そんな感じだ。
何と言っても『魔王を倒す』何て話だからだけど。……とりあえず、現状『魔王級』な自覚もあるにはある。
それなりに……いや、異世界転生してそれなりに能力あったら、一度はやって見たいでしょ『魔王討伐』的な軽い乗りではない。と思う。まあ、二度ほど失敗してるし、流石にその乗りはないな。
でも、ラノベの主人公みたいに使命感も無いけど、魔王討伐の件を除けば、ぼっちで非モテな『前』の自分からすれば今は楽しい。
単純に転生したのが貴族で、相手の優先度が自分にきてるから、何をやっても相手の反応で『絶望的』にはならないで済む。だから、余裕が出来て『前の自分』が何故そうだったかが分かった。
前の自分も嫌いでは無かったけど、今は彼女達がいてくれるから、このままそれなりに生きたい。一応全部話してあるから……まとめて理解してくれていると思いたい。
この状況にならなかったら、絶対相手にされて無い自信があるしな。でも、あれだ、もしかして……今の感じならワンチャンある? ――ないなきっと。
暫く時間があったから、こんな事も考えて思い返していた。まあ、イグシードが居るし、ヴォルクも流石に魔王級って訳ではないから、後はアリッサをどうにか。まあ、アリッサ次第でって事もあるけど、彼女は彼女だし……
……クローゼは、自身執務室の机に足を乗せて椅子に背中を深く預けていた。両手で頭の後ろ支えながら、体重を掛けてそんな思考に落ちていたのである。
待ち人であるイグシードが、城塞都市ランヘルを眼前に捉えた辺りの報告は受けた上にだった。
具体的な部分では、クローゼには届かない所もある。……ランヘルにミールレス不在な事。その為、魔解六刃将ガシューが残った部衆十数名と共に魔族軍一万八千――魔獣騎兵四千に魔物、魔獣三万余りで王国の攻略軍を迎え撃った事実があった。
しかし、報告の大方は、最前線に立つイグシードに一方的に打ち負けて為すすべなく四散し、ランヘルに押し返されている。その点に尽きる。
結局、見解的には僅かに戦力が城壁の中に残るのみと見られていた。それはケイヒル伯爵の見解であるが、大きく外れる事ではなかった。
この状況の報告を受けて、クローゼは「もうそろそろか?」という感じを見せて、その合間の思考が先ほどの物になる。
「何を物思いにふけっている」
「別に……でも無いな」
「どっちなのだ。間々によく分からぬ所があるなお前は」
ウルジェラの言葉に、クローゼは体勢を戻し彼女に向いていく。――ウルジェラなら、話しても分かるんだよな。二人の時に聞いてもいいのか。……当たり前にいる二人の目に、自身の事を声に出すのがどうかと言った雰囲気だった。
軽く何かを切り出す仕草をクローゼは見せるが、それは突然の報告を伴った、訪問者の慌ただしい言動によって遮られる。
「火急に不測の事態が――」
それは、所作も無しに飛び込んできたユーリの補佐官よってもたらされた。始めの言葉に続き出る内容は、転位型魔動堡塁の一基が「緊急回避転位」によって、初期配置の地点に戻ったという事になる。
それに不測の追加があった。……魔族らしき個体との戦闘状態のまま戻って、その区画でなし崩しに継続状況にあるという内容だった。
受けた報告で、一瞬の間をクローゼはおいて切り替える様に声をだしていた。
「分かった。ウルジェラ繋げろ。ユーリは守備隊に連絡とケイヒル伯爵に状態の確認を取れ。ヘルミーネは他の五人と現場に来てくれ。転送なら何処からでも、その区画にある俺の転位型魔動堡塁に飛べる、そのつもりで頼む――行くぞ、ウルジェラ」
「城壁内でやるのは面倒なのだぞ、結界張りすぎなのだからな」
「分かってるが、俺のも中では引っ掛かる。急ぐんだ頼む」
指示を受け、当たり前に動き出す二人。そして、「頼む」に若干の表情をのせたウルジェラは「我の支配者は扱いが荒い」の愚痴と共に扉を開いていく。それを当然に、クローゼは自身の魔動術式で通って行った。
流浪で繋がれた先で、クローゼが見た光景は、転位型魔動堡塁の上で、ダーレンが傲然たる豪獄に剣で貫かれる光景だった。
「アロギャンは本気だぞ――」
クローゼが走り出す先に、ウルジェラの言葉が飛んでいた。あの屋敷で見たそれが、目の前にいるのを視認した彼の耳にそれが入り、様相が一段違うのを感覚的に認識に変えていた。
見たままに、彼の知識以外の光景。龍装の具足――部分的な鎧の具現化――が見えていた、となる。
ウルジェラの龍装甲は、夢現で集めた魔力を永劫の刻で「神具の欠片」に込めた物になる。それには劣るが、 傲然たる豪獄のそれ――龍装の具足――もある意味、龍装神具の具現であった。
豪獄の彼にとって「奥の手」を見せたそれ。アロギャンの本気の流れは、自身が六刃の剣で貫くあの屋敷の虚偽の男――ダーレン――の先に座り込む、ライラに抱えられた混濁の勇者にあった。
流浪を開き魔王と共にランヘルに至った彼は、「勇魔相撃つ」の壮絶な光景を見て、魔王が膝を着きながら勇者を弾き飛ばした場面に行き着く。
獄属の彼すら届かぬ、その戦いの終着でとどめに至れぬ魔王に変わり、彼は勇者に迫ったのだった。それを唐突に現れた、転位型魔動堡塁に阻まれる。
突然の破裂音の連続に、アロギャンの抜ける感じが体感を呼び起こし切り札に至った。しかし、続く動向は彼に苛立ちを持たせる事になる。
それは、その隙の出来事でだった。
――欲然なる烈獄の断末魔の取引で「勇者に有効」だとの言葉に、魔王が魔力で包み連れてきたライラが動いたのである。
その彼女が勇者を連れて転位型魔動堡塁に飛び乗るに合わせて……行きなりにこの場面である。
そして、あの男の勝ち誇った顔を見て、激情に駆られて、相応の交錯の応酬の末に、手にしていた六刃の剣で男を貫く衝動を満たした結果であった。
「人智の人が――」……獄属が出した言葉に、ダーレンの口角が上がる。そして、彼は自らアロギャンとの距離を、刃を自身に通して詰めて行く。……右手の剣を捨て掴み行き寄せて、吹き出す鮮血で口を染めながらだった。
「ぐっ、部下が四人だ。ぐふっ、ままだと思うな」
驚愕を獄属に出させて、ダーレンは具現の胸当てに左手を掴む形で押し当てていた。
「馬鹿が、死に損な――」
「――斉射」
唐突な起動呪文、アロギャンには分からぬそれが体感として押し付けられる。――手のひらが開き、六発の竜硬弾の零距離同時斉射がアロギャンのコアを砕き、背中に突き抜けていた。
煌めきと飛沫に破片が弧を描き、美しいかの光景を呼んでいた。――黒い玉か? 何だこの威力……アロギャンの理解が出来ると出来ぬの状況になる。
単純に、籠手と思ったそれから突然の打撃。アロギャンの感覚では、気付けば背中に抜けていた。
ただ、破裂音――多身式回転連続竜擊筒――から出るそれは弾いていた。 その認識はアロギャンにはある。しかし、自身の身体がそれであると理解していく。
「……逝くのは、後だ……うっ、行き先は……違うがな」
「きっ、貴様っ、うぐ」
アロギャンの認識は虚偽の男。ダーレンの声で、アロギャンは視線を落としていた。そして、手の甲にある「紫竜水晶」の輝きを見る。
――ウルジェラか? そんな欠片の欠片で……アロギャンの思考が動揺をみせている。
言葉を交錯する二者が、終極に向かうと認識を持った瞬間だった。そこで、ダーレンの赤く染まる口元が僅かに緩んでくる。
彼の確証を持った表情に、アロギャンは自身の後ろに、その視線が向いているのを理解した。
その瞬間、高さも距離もものともせずに、一瞬の迷いもなく飛び込んで来たレイナードの一閃で、アロギャンの視線は空中を舞っていた。
流れ行く間の中で……抜ける力で離れ逝く二者の身体。アロギャンの視線はそれで終わり、ダーレンはその光景に自身の選択の是非を見ていた。
「……勇者だ――」――まだ、生きている……だろうな。部下が四人に……残して来た者も……これで天極の地で会ったら……目も、当てられん……な。
ダーレンが出した声に、答える言葉が続く。「ウルジェラ、イグシードをなんとかしろ。ふざけんなアロギャン。ダーレン死ぬな、治療術兵――こい。しっかりしろ、そんな事させる為にそれ付けさせた訳じゃない」の声と支える手が掛かっていた。
「……いい判断……だ……クローゼ・ベルグ……」
自身の意図を正確に察した男の名を呼んで、ダーレンの死ある生は……終わりを告げていた。クローゼの腕の中で、である。
彼の選択が、正しかったのかはこの段階では分からない。ただ、クローゼが断片を集めて、何れ聞く事になるそれで言えば最善であっただろう。
彼の判断について、その頁を彼の目線で追うなら暫しの刻の遡りを見る事になる。
それは、順調に進んでいたランヘル攻略の最終局面に行き着く。勇者イグシードの圧倒的な力が、彼らを城塞都市ランヘルの城壁を捉える位置まで導いたその一幕であった。
布陣する王国軍の最前線にあった転位型魔動堡塁の上から、ダーレンの眼光が捉えた場面になる。それは、イグシードが魔族の一団を城壁の方に蹴散らした光景の流れだった。
「とりあえず、何故、お前達三人共がここにいる」
「真ん中なんで、丁度良いっす……からです」
相変わらずだなの雰囲気で、ダーレンがヴィニーに視線を落としていた。単純に、彼らの出番は愚かダーレン達の出番すらない状態で、ヴィニー達はそこに集まっていた。
「まあ良い。勇者があの勢いなら仕方ないのか」
「こっちは、目印射出して、転位してるだけっすから……です。いや、ですから」
一瞬「普通にしろ」の声がダーレンから漏れて、ヴィニーに向けられていた視線が前方に戻る。そこに、ラグーンの声が重なっていた。
「何か出て来たぞ。……『出て来た』も可笑しいが、見たままだろ」
「そうだな。何だ」
「なんか、窓みたいなのから人が出てきて、人をぶら下げてるっす。あっ、また出てきたっす」
「こっちに向かってた勇者も気付いたらしいな」
彼らの会話のままの光景が、そこに現れたと言う事になる。イグシードが、逃げ散る魔族の一団を暫く牽制してから、振り返った時にオルゼクスが流浪の扉から出てきた。
その様子は、仁王立ちのオルゼクスが、ライラの頭を後ろから鷲巣かみにして持ち上げている格好だった。そして、ヴィニーの見た通りアロギャンが後から出てきたのである。
その状況に、イグシードの動揺が遠目で後ろから見るダーレンにその雰囲気が感じられた。一瞬の思考の仕草の後で、彼は矢継ぎ早にヴィニーとラグーンの視力と視覚に確認をさせていた。
魔動遠眼鏡まで持ち出して、彼らの「なんかヤバイっす」と「不味いな、やな予感する」を経由し、彼らの見解で「魔王ぽいっす」と「ほっとくと負ける流れだな」を出させていた。
その過程で、執拗にその手に捕まれている彼らの認識の外のライラに、イグシードの意識と言動らしきが向いていると二人の意見が出ていた。
それを踏まえて、ダーレンは唐突に、自身の転位型魔動堡塁の兵に声を出していく。
「伯爵に魔王が来たと連絡だ。あと、結界と相応の体勢を具申していたと伝えろ、急げ。……それとヴィニー、あの掴んでいる手を狙えるか?」
「一リーグちょい位っすかね。まあ、『音出る方』使っても良いなら行けるっすね……いいっすか……『音出る方』なら……」
「あれが、勇者を阻害してる。何故か分からんが、関係なければもう始まっているだろう。引き剥がすんだぞ。間違って当てたら……」
確証は無いが、ダーレンには人質か何かに見えていた。実際には、「ひねり潰したら、本気を出すか?」の話しでイグシードとオルゼクスの会話が起こっていた。
「間違って当てたら」に、ラグーンの後押しから、ヴィニーがダーレンの転位型魔動堡塁に搭載されている竜装弾型の対物魔衝撃筒をセットしていた。
「二、三度撃たせてやっただけだが、大丈夫か?」
「パトリックさんのなら、魔動遠眼鏡付きで倍の距離の金貨当てれるんで、こいつ飛距離なら余裕っすよ……まあ、魔衝撃の方だと自分のじゃないと威力でないっすから、それだとギリなんで」
先込め式の魔衝撃の筒で、クローゼに言われて欠かさず魔力を放っていた彼。単純に魔力も上がったが、その精度が桁外れになっていた。
そして、ヴィニー専用になった量産型の原型の狙撃用の魔衝撃筒が、それを飛躍させた。
クローゼが、七百メーグを越える距離を面で狙ったのに対して、魔動遠眼鏡付きとは言え三倍に近い距離の金貨である。彼自身の専用なら、裸眼で一リーグ以下の射程内ならその精度だった。
普通と言われた彼の普通でない一面。むしろ天賦の才であって、クローゼがこの世界に来なければ、また、クローゼに出会っていなければ出すことも無かった。そんな事柄であった。
その才能が、ダーレンの覗く魔動遠眼鏡の先で起こる事になる。
距離に角度、目標の動きも読みきった様に、精悍で鋭い雰囲気を纏ったヴィニー呼吸が透き通る。
そこから、通す魔力で一際大きい破裂音と共に、オルゼクスの掴む手の甲にその弾道を刻みつけていた。
……手首から伸びる具足の輝きを、僅かに避けたその軌道の傷跡。打撃では無く一瞬の意識寸断だった。
正に握り潰すその瞬間、イグシードの叫ぶ感じに飛び出したのがダーレンの魔動遠眼鏡枠に収まり、着弾の結果であるライラの落ちる様子が見えた。
思わず裸眼に戻し、ダーレンがこらす目を全体に向けた時にラグーンの「そっちが先なのか?」が聞こえていた。
その声先では、あから様に視線を向けるオルゼクスと目が合ったと錯覚したラグーンの動揺が見えていた。ラグーンが声を向けたのは、勿論、イグシードがライラに走ったのが見えたからになのだが。
「あっ、ぶな――」
ラグーンの詰まる声と同時に、最前線にある転位型魔動堡塁の数十メーグ手前に至るまで、消し飛ぶかの魔力発動の光景が起こった。
巻き上がり落下して襲い来る、元はその地形だった物に場が騒然となる。ただ、その隙にイグシードは、憂いを取り払っていた。
その為、そこからの光景は人智が介入出来るものではないと、ダーレンに、いや、全ての者が明確に理解出来る状況だった。
勇魔の戦い。単純に、周りをお構い無しにぶつかる魔力と魔力に衝撃と衝撃。凄まじい場景だった。
その光景をダーレンは腕を組み、真剣な眼差しで見据えていた。最前線に、魔力防壁の結界を張る魔動機が設置され、通信機が絶え間なく音で出して、人が動き、魔導兵が飛び交う様相を見せる中で、である。
「伯爵から、想定通りの距離を取るの連絡があり、予定通り命令を実行する様にと。あと口頭での追加が、『不測は考えたく無いが、その場合は応変に頼む』との事です」
「分かった。殿は任されたと伝えてくれ。それと各基にも『見たら分かるが予定通りだ』と伝達しろ。いいな」
指示を出し、視線を前に向け直して、勇者の動きにダーレンは僅かに考える仕草をしていた。
「それほど大事か? ……なるほどそういう事か」
呟きを見せて、身を隠しながらそれを見るヴィニーに彼は視線落としていった。
「ヴィニー、暫く指揮を預ける隣に移れ」
「えっ、何でですか? 行きなりっすね。と言うか俺っすか?」
「士爵で、お前が一番クローゼ・ベルグに近い。それに、ジルクドヴルムの兵らだ。見知った者多いだろう。元は武官で側近のお前なら、正直俺より適任だ。まあ、命令だ。俺はあれを回収する」
ダーレンの指差す先に、立ち尽くし呆然の姿があった。ダーレンの思考の先に思い当たるのは、魔族の女の影になる。
ヴィニーが一応に受け入れ、ダーレンが起こした事の走りはそれであった。
しかし、目印の射出と転位の準備の指示をして、働魔を残して要員の退去の命令から、随行の容認が起こった辺りで、相討ちかと思われる場景がその勇魔の戦いに見えていた。
それに、続きイグシードが一撃を受けて飛ばされる瞬間をダーレンは見る事になる。
動かず膝をつく魔王のそれよりも、致命的かの勢いで飛ばされ落ちた勇者の姿。それに少なくない声が上がり、ダーレンは微かに思いを向けていた。
――不測は応変に……見過ごせばクローゼ・ベルグの期待に沿えんか。まあ、考えるまでもないな。
そんな思考の延長での結果、彼の死と彼が容認した部下の死の重なりの上に、勇者は天極の地に足を踏み入れる事は無かった。
よってこの時点で、彼の不測の応変は最善であったと言える……
一応に落ち着きを取り戻した、ジルクドヴルムでクローゼは、ヴィニーとの通信を繋ぎ大方経緯を聞いていた。
勇者の存在が人智に留まった事に安堵と、事の流れから、クローゼ自身も思いが至らぬ点に残念を向けて行く。無論、イグシードの意向を尊重して、ライラの行動を制限しなかった事である。
ただ、決定的に事態が悪くなった訳では無いの認識も持っていた。
それは、追撃に来た魔族の軍――フラルゴの勢力、魔族軍二万の内魔獣騎兵四千に魔物ら二万程――を転位型魔動堡塁十九基が王国製の魔動機の結界と、その火力に竜撃機動歩兵の展開力で多大な打撃を与えて退けた事。
そして、魔王が追撃に加わらなかった事に、状況情報を合わせて無傷では無いであろう。と、クローゼ自身も見解を持ったからであった。
――予定は予定であって決定では無い……って事か。でも……本気か、真剣に予定外だ。
恐らくは、表情には出ていない、クローゼの悲しみ以外の思いになる。……そんな一幕であった。
新章です。最終章の予定になります。




