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王国の盾~特異なる者。其れなりの物語~  作者: 白髭翁
第四章 王国の盾と精霊の弓
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六~小さき猛者達の国~

 鉄の国。それは、西方国家群に向かうイグラルード王国辺境領域に接した、ドワーフの王国になる。

平地に存在感を主張する、晴天に届くかの唐突で単一な竜の背。その中腹から裾のにかけて、彼らの領域があった。


 一見して、山肌を抉る様に点在する、棚田の様な居住区。その内部にも、見えない坑道で繋がった区画があり、表に見える部分では各所で白い煙が昇っていた。そして、時折――赤色の光が目に入る。


 特筆すべきは、 その領域の巨大な山を全体に囲う、鉄の壁が続く光景になる。


 それを、クローゼは眼前におさめる位置に立ち、呆然とした表情で見ていた。隣には、ジャン=コラードウェルズとその義兄、バルサス・ナイン・ガルウムに、その随員のドワーフがあった。


「導師。……ここから歩くのですか?」


「当たり前だ。それ以外どうする」


 バルサスが指差す、王の所在地が山の中腹に近いのを見て、クローゼの言葉になる。バルサスの向こう側で、当然の様に答えたジャンは、バルサスに含み笑いを見せていた。


「なにも。あそこまで行けば魔動機がある。……お前が、手を加えた癖になに言っとる」


 バルサスはそれを真顔で見て、クローゼにその手前の建物を示していた。見るからに、頑丈な門の少し先を確認したクローゼは、「これだから、大人は……」と消えて行く呟きを見せていた。


 結果的にこの場になるが、クローゼの『なるようになれ』の流れで、直ぐに来た訳では無かった。逆に、翌日の旭天が低い――早朝と同義――刻に来るとは思わ無かったのが本音。と、彼はそんな様子である。


 あの後、バルサスが新王のアーヴェントに謁見をした。ドワーフのバルサスは形式の上で、ヴァンダリアの預かりであった。また、イグラルードは、ドワーフの王国とそれなりに国交がある。

 その為、彼がヴァンダリアに来た時に、簡単な形式を両国で交わしていた。その流れの謁見だった。そこに、フェネ=ローラ達と共にクローゼも同行し、追加の晩餐の会を受ける事になる。


 また、夕食の前の非公式の謁見にも、クローゼは同席していた。その時の話で、アーヴェントに内々ながら、エルフの件の了承を受ける事になった。

 そして、その後の話しでクローゼは、準備中に飛び回る事に決まる……その手始めがここになる。


「簡単に、入れるものなんですね」


「まあ。義兄も私もここではそれなりだからな」


 バルサスの等身から、長さを感じさせない歩調。それで、先を歩く彼の早足と頭部を見る形の二人が、軽い会話をしていた。――思いの外、彼らも早足ではあった。


 軽く「それなり」と彼は言ったが、ジャンは正装で、ドワーフの王――ルーカス・ヴーグ ・アウルム――の紋章が刺繍された羽織を着ていた。勿論、バルサスもその様な出で立ちで、胸には勲章をいくつもつけていた。バルサスに限って言えば、アーヴェントに会った時のままではあるのだが。


「こんな行きなりで、王には会えるのですか?」


「知らん。まあ、三度も回れば会える。預かり物を渡さなならんで仕方ない」


 クローゼは歩きながら、バルサスが指した魔動機――鋼索鉄道(ケーブルカー)の様な物――を視界に入れてそう言った。

 ただ、バルサスの『知らん!』 の顔に、「マジかー」の呟きを洩らしている。


 ――三日も待つとかどうなんだ。


 そんな、思いのクローゼは、バルサスが彼――クロセのそれ――の記憶通りのイメージなドワーフであったので、今見る光景が不思議に見えていた。それを示す様に、頻りに周りに目を向けてく。


 ヴァンダリアの村は、彼の一族なので雰囲気はドワーフのそれになる。流石に、女性は髭をたくわえてはいない。だが、長い髪を巻き上げる感じが特徴的で、低身長で恰幅(かっぷく)がいい。ただ、スタイルか悪い訳ではない、と言う表現に困る感じになる。


 しかし、ここにはドワーフと一括りに出来る感じてはなく、ドワーフの国と言う感じかしない。それが、そのままクローゼの表情に出していた。


「小さき者の国だ。ドワーフだけでない」


 多分、漏れていたのだろう。バルサスは彼にそう答えていた。

 魔動機に揺られて、昇り行く景色をクローゼはその言葉と共に見ている。街並みは、小より小の人波を抱える、乾燥した雰囲気があった。




 結局、クローゼは二日の間、独特な芋と格闘して、ドワーフの王との謁見を果たす。待ち時間に、至極ご機嫌だった彼の導師は、玉座の間で儀礼的な流れをこなして、そのまま魔方陣を展開して消えて行った。

 そして、ルーカスの「変わらぬな」を引き出していた。


 岩肌をくり貫いた石造りの場で、展開した魔方陣の煌めきが一様に映えていた。その流れと光景を理解出来ない顔のクローゼに、バルサスが「時折、来ておった」と小声で告げていた。


 ――どんだけ、自由なんだ? それを許容するドワーフの王もあれだけど……


 その思考とは別に、クローゼ自身も、儀礼所作を問題なくこなして、見上げる高さの玉座に座る王から声を受ける。


「予が、ルーカス・ヴーグ・アウルムだ。親書と書簡には目を通した。王の戴冠は祝する。来ると言うなら、それなりにもてなすと……いや、歓迎すると王に伝えてくれ。あの、ラーガラルの一件は耳にしている。些か覚悟を持ったが、貴国とは無駄になったな」


 クローゼ得意の全力片膝――跪。その上から、アーヴェントが亜人に寛容で、王として、鉄の国の訪問を所望しているのが本心なのだな。と、その解釈をルーカスはしていた。


 それに、短い了承の音をクローゼは出し、それを黒い長髪で、ドワーフにしては長身なルーカスは、更に上から声を出していく。


「それで、ヴァンダリア竜伯爵(グレイブ・ヴルム)。お前がどんな男か知らぬが、手放しで『座せ』とイグラルードは言うのか?」


 見つめる床に、クローゼは受けた言葉を映して考えていた。


 ――俺がどんな奴か……。王の意向か? まあ、普通はそうなるよな。さてと、どうするかな。


 思いの外、彼は冷静な雰囲気を持っていた。謁見の体は、アーヴェントの件になる。それに(かこ)つけて、エルフの話を持ち出していた。無論、書簡の中身をクローゼは見ていない。


「国王陛下。イグラルードではなく。私が、御願い申し上げております」


「ヴァンダリアよ。予が、初見の男の言をなぜ聞くと思うのか?」


「王よ」


 その状況で、クローゼより先にバルサスは王に声を掛ける。寛容なのか予定調和なのか、ルーカスの簡単な促しをした。その後に、バルサスの随員が巻物を開き、クローゼが『何者なのか』を書いた、それを口に出していった。


 当然だが、ルーカスはその内容を知っている。茶番という訳ではないが、見たままのクローゼに、そのままそう言ったという事になる。彼は、一見して世迷い言の羅列に、それを鵜呑みに出来なかったのだろう。


 ――救国の英雄にして、戦場の英傑――


 叙事詩の様に、語られるそれは彼の一連であった。ルーカスの人となりを受けて、グランザがそうさせた物になる。


 極神 技能を司る気焔の・(ボーグルラム)の肢体の欠片から生まれた。と、ドワーフ達には、そう信じられていた。その為か、延々と燃え盛る炎の様な情熱と、それに付随する喜怒の感情が、彼らの根幹にはある。


 ――怒りや嫉妬に喜びや称賛。探求に繋がる欲望と達成に繋げる理性――


 それ故に、ドワーフは排他的であるが、認めたものはその真逆になる。……認められればである。


 玉座の間に響く声を当たり前であるが、多数の彼等が聞いていた。しかし、それは物語の英雄譚にしか聞こえていないのだろう。彼等からは、否定も肯定も、何れの囁きも聞こえてこなかった。


 巻き戻された……巻物。そのドワーフが下がると、そこには独特な空気――沈黙の流れ――が出来ていた。それをルーカスは、唐突に消し飛ばす。


「クローゼ・ベルグ。お前の人となりは知らぬが、父親と言がそっくりだな。あの時にも、同じ問をした。王国の意なのかと。ハンネスも『私が』と言っていた。コラードウェルズを口説く前に、私の元に来たのには驚いたがな」


 出された言葉に、クローゼは固まる。確かに、ヴァンダリア竜伯爵(グレイブ・ヴルム)クローゼ・ベルグと名乗った。恐らくは、忘れていたのだろう。知識としての記憶が、何となく他人事なのは彼自身が自覚する所であった。


「天寿の近い身体で『通すべき筋。通るべき道』があると、何度も予の前に立った。その情熱を受けて、予はハンネス・ベルグを認めた。だが、お前はヴァンダリアと言うだけで、それを通そうとするなら、熱意の欠片も見えんな」


 侮蔑ではない、ルーカスの上からの目線をクローゼは感じていた。確かに、来ただけの気持ちの自覚か、引いた顎をあげる事が出来ずにいる。


「世迷い言な書状一つで、何を伝えたい。周りを見ろ。誰も信じておらん。これが現実だ。相手がその気なら、エルフとて我らは臆しなどしない」


 ドワーフの王、その響く声。それは、年相応の風格や矜持の自負が声に見える。それを受けて、クローゼは思いを出していく。僅に視線を広く取ってであった。


「私が浅はかでした。我が国と細々した国交があるエルフの国に、こちらからあからさまな敵対が出来ぬゆえ、我が名を使ったのです。ただ、我が王の意向もこれにはあります。国王陛下。私は、この場で改めて覚悟を決めました。この件は、身内の事情があります。それゆえ、私が受けました。覚悟を示す機会を頂きたい」


「覚悟を示す? 成すと記した、事の重大さを今さらか。我が精強なる戦士は、最早準備は整っている。それを留め置く程の覚悟とはなんだ? 死ねと言えば、死ぬ気があるとでも言うのか」


 屈強な戦士である彼等の王。それが、ルーカス・ヴーグ・アウルムである。自身の肉体も齢、百十を越えてなおも戦士のそれであった。

 ルーカスが見て聞いたクローゼのそれは、単純に英雄の物語の頁に類していた。掻き立てる矜持が、向ける先の男に刺さっている。


 指し貫かれる視線の先のクローゼは、その様相から、それなりに強い男になる。正装で包まれた身体が、ヴァンダリアの雰囲気を出している。


 痛いと感じられる程の視線にさらされて、彼は床に落とした視線の先で、暫くの静寂を甘受していた。そして、突然――声をだした。


「その死と対面して、足掻く様を許されるなら、御意のままに。それと視線を交わして見せます」


 死ねと言われて、ただ、死ぬなどそんな馬鹿げた事は出来ない。そうクローゼは、ルーカスの言葉を否定した。ただ、バルサスの存外な冷静さを見るに、彼の導師もこの事態を分かっていた様に思う。


「自分の仕事は、自分でやれ……」


 単純に、ジャンが頼めば事は成ったのだろう。グランザもその為に、彼を名指ししたに違いない。既に、クローゼを連れていくだけなら、他の弟妹弟子でも構わなかった。無論、タイランでも、ジーアですら良かったのである。


 そのグランザの考えに、ジャン=コラードウェルズは否と言った。


「それでは表面上の事になる。本気を見せるなら、クローゼが行くべきだ。何、心配はいらない。あの男は私の想像を超える。間違いなく気に入られる筈だ。……過程は知らんがな」


 それに、答えたグランザが、彼の目から見たルーカス・ヴーグ・アウルムのそれに、雄弁ではなく武勇を提示した結果。ルーカスの言葉を引き出して、クローゼは『死ねと言われて死ぬ奴なんかいるか……』という姿勢になったと言える。


竜伯爵(グレイブ・ヴルム)。顔を見せろ」


 促しを向けられたクローゼは、美しい所作で立ち上がる。人形使いのいない人形とは、思えぬ立ち振舞いであった。その彼の見上げた先のルーカスは、彼の眼鏡にかなう様相だった。


 ――この人も凄いな。群雄割拠って感じだな。この世界は……


 ルーカスは、自身を見るその表情が、出したそれとは違うのを感じていた。僅な思い直しが、彼の表情を通り過ぎて低い声を出す。


「レェグル・ヴーグを呼べ」


 その声に、重臣と思われる「陛下!」の声とバルサスの苦い顔が現れていた。それは、彼らから言えば、その死との対面を意味するものであったからだろう。


 レェグル・ヴーグ・カリュプス。彼は、鉄の国最強戦士の一人である。ドワーフらしい感じのその男は、ヴーグ――氏族(クラン)――の最強である。


 顔を見せろと言われて、会話の無いままに、玉座の間が慌ただしくなるのをクローゼは感じていた。何となく、状況がその流れなのは、理解していたように見える。。


 ――出てくるんだよな……多分。なんか、権力を持つと強い奴集めたがるのか……あの人は違うけど。まあ、俺もレイナード居るしな……


 クローゼが、表面上の体裁をルーカスに向け、内向きになって暫く時間をやり過ごしていると、物々しい格好の一団がその場に入ってきた。


 それと同時に、数々の武器が掛けられた台車も持ち込まれる。その二つの場景で、クローゼの心を捉えたのは、勿論、武器の陳列であった。


「凄い……」


 条件反射なのだろう。クローゼは、バルサスのどうだの顔を見ていた。バルサスも余裕がない中、何故かその顔をしていた。それは、彼がジャンに「何が起こっても、まあ問題ないと思う」に起因している。


 当然、クローゼとも彼は何度か酒を飲んでいた。その時の会話からも、クローゼの人となりの把握していてのもあるのだろう。……ただ、その時のクローゼが飲んでいたのは、ほぼ紅茶なのだが。


「レェグル。その男は、イグラルード最強の戦士だと言う。どうだ?」


 それなりの感じで、クローゼが立っている場所を指して、ルーカスは自ら呼び寄せたレェグルに話を向けていた。


 完全にルーカスに顔を見られてから、クローゼは彼に無視とも言える状況を受けている。ただ、クローゼ本人は、それを気にする素振りをしていたか? と言えばそうでも無かった。


「王よ。謀るのはよして貰おう。とても、戦士には見えんのだが」


「試して見るか? その男は死と対峙したら抗らうそうだぞ」


「こちらは、戦仕度……本当にそうなるのだが」


 王の声に、レェグルは完全武装の自身から、対照的なクローゼの姿に顔を動かしていた。どう見ても洋服な様相に、(あわ)れみとも取れる感じになる。


「陛下。我が王国最強は別におります。それに、戦士ではなく。どちらかと言えば、私は魔術師です。それも些かですが……」


「……魔術師か」


 レェグルの視線を気にする事もなく、クローゼはルーカスに、自身を魔術師もどぎと告げていた。それに、若干の落胆とも取れる声をルーカスは洩らした。


竜伯爵(グレイブ・ヴルム)。覚悟を見せるなら、機会をやろう。レェグルは、ヴーグ最強戦士だ。先ほどの死への誘いの体現になる。無論、試合う域は越えさせぬがな」


「本気のなんでも有りなら……存分に。このまま試合うだけなら、陛下のご期待にそえませんので」


「真剣成るのだと! そんな事をしたら、殺してしまうぞ」


「望むところです。される気は有りませんが」


 穏やかな表情のクローゼを、少なからず開く眼で彼らは見ている。命のやり取りをしても構わない。でなければ意味が無いのでしょう。そんな表情を彼らは見て取った、そんな様子になる。


 慢心であるか? を計りかねている彼らとは別に、クローゼ自身は、そんな事を微塵も思っていなかった。黒の六循(クロージュ)でない今、目の前の男が鉄の国最強と言うのであれは、そんな余裕はない。クロセの知識でも、ドワーフは屈強な戦士であった。


 その上での何でもありの宣言になる。それ以外選択肢などなかった。


「レェグル、風切り(アンウィル)を使え。竜伯爵(グレイブ・ヴルム)、我らの鎧は魔力を通さぬ。ジャン=コラードウェルズのおかげだ、と言えば分かるな。その上での事か?」


「無論、予断なく全力を御見せ致します」


「良かろう。好きな武器をとれ。レェグル手を抜くな、それでどんな結果になろうとも予が全てを受ける。良いか竜伯爵(グレイブ・ヴルム)


 ルーカスの言葉で流れが決まる。それにクローゼが、恭しく一礼を併せて行く。そのまま、彼は存在感を見せる武器に、移り行く心を踊らせていた。


「バルサス殿。凄いです。流石にドワーフの技巧と言う事ですね。まあ、あれは別格ですが……」


 クローゼにも分かる、レイナードの持つあれが彼の見る目を養っていた。その感覚で、そうバルサスに向けている。――聞こえの良い言葉で出したわけではないのは、バルサスも理解していた。


 ただ、これからの流れで出す言葉ではない気が、バルサスはしていたのだろう。少し複雑な顔をしていた……。





 それなりの広がりがある玉座の間が、大きな闘技場の様相を見せていた。ルーカスはそれを眼下におさめて、クローゼとレェグルの対峙を見ていた。


「そんな小物で良いのか?」


「ああ、これがいい」


 比較的短い刀身(ショートソード)を二振り――双剣の構えで、クローゼはレェグルに答える。所謂(いわゆる)二刀流ではなく、あの剣――ハンドガンに装剣した様な剣――の派生で使う感じになる。


 重心の違いから普段の鍛練も、あの剣を模した物と今持つ長さの剣で相互にしていた。その意味では、二刀流と言えなくもないが……。


 ……空間が、その会話から静寂を見せていた。片や儀礼用の正装に二振りの剣。対するは、全身鎧(フルプレート)に両手持ちの戦斧。始まるのが何か、その光景を今見た者は理解し難いと思われる。


 お互いの相対的な距離に、ルーカスの声が掛かる。それは、開始と終わりは王にあると告げていた。……頷いているクローゼは、何度目かのこの展開に微かな思いをつけていた。


 ――雑だ……。まあ、人のせいでは無いけど。そう言う星の下なのか? 俺は。でも、意外と楽しい。普通生きてたら、こんな事ないからな。

さて、やるか――ドワーフの戦士。なかなかだな。


 その思考の最中に、ルーカスの開始を促す声が聞こえた。それに併せてクローゼも切り替わる。


「さあ、やろうか――」


 その声に続いて、クローゼは操作可能型(アクティブ)自動防護式(プロテクション)対物衝撃盾(シールド)を起動した……。




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