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もふもふ

覗き魔

作者: 山目 広介

 ある覗き魔は母や姉など区別しない。

 私もその覗き魔は目撃している。


 以前の、ある覗き魔は私だけを覗いていた。

 私が風呂に入っている時だけやってくる。

 どうやって家族と区別を付けていたのだろうか?


 今の覗き魔も何故か私が風呂に入っているときにだけ覗きに来る。

 だが家族の時はやって来ない。


 謎だ。


 その覗き魔は風呂に入っている時、たまにやって来る。

 すりガラスの扉の向こうにその影が現わられる。

 アコーディオンカーテンを潜ってやって来る。

 そして風呂上りに遭遇する……


 今日も扉を開けると……


「にゃあ」


 脛辺りの水分を拭いてくれる。

 困ったウチのにゃんこだ。


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