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Episode 4

「はい!次っ!桜井!」


指名されて、何故か戸惑う桜井さん。


困惑した目で、先生を見ている。


その視線に気づいた先生。


あちゃー、とでも言うような顔をしてこう言う。


「あー、無理しなくてもいいぞ。」


その一言で、教室がざわめく。




……なんで、なんであの子だけ?



……狡い、ずるいよ。




これは……


止めなきゃ、そう考えたとき。


すっと立ち上がる桜井さん。


その口からすらすらと言葉が出てくる。


「桜井春花。言うような事は特に無い。以上。」


呆気に取られるクラスの皆。


面白いくらいに口をぽかんと開けている。


まさか、まさかまさかの『言うような事は特に無い』

っていう自己紹介。


初めて聞いた。わーい。


そうじゃなくて。


僕は、もう一つ気になったことがある。


声が…………?


天使がフルートを吹いたような声だったのが、今は氷柱を地面に突き刺したような冷たい声。


人の声って、そう易々と変わるものじゃ…ないよね?


僕は、考え事をしている最中は周りの音が聞こえなくなる習性があるようだ。


いつの間にか、もうHRは終わっていた。


横目で桜井さんを探す。


居ない?!


と思ったら、教室から出ていくところだった。


どこに行くんだろ…って、


顔色悪っ!


いやそりゃ保健室に決まってますよねー、はい。


いやなんでだろ。身体弱いのかな?


見た目的にも弱そう。


あともう一つ気になる事がある。


あの子、場所分かるのかな?

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