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10年前の約束  作者: マカロン
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UFOキャッチャー

その日の放課後、康人は学校から帰ろうとしたとき誰かに呼び止められた。

「ねえ、あんた今日暇?」

その声の主は女子の中でも一番仲の良い理奈。実は理奈は中学校に入学する頃に転校してきて何故か知らないが仲良くなった。因みにあの約束をした女の子とは全く違う感じの女の子だった。約束のあの女の子はちょっと大人っぽいところもあったが理奈は要するに餓鬼なのである。髪型はポニーテールで少し茶色がかっていて目もぱっちりしていて唇も柔らかそうな文句のつけようのない美人なのに性格が残念なのである。

「別に暇だけど」

康人は嫌そうな声で返した。

「なんでそんなに嫌そうな顔するの?まあいいわ暇ならちょっと付き合いなさい」

康人はため息をついた。この前はそれで理奈がブランド物の鞄を買えと言ってきたので反論すると凄い形相で怒ってきた。そしてたまたまその場面を一弥たちに見られたし最悪だ……。

そんな中たどり着いたのはなんとゲーセンだった。

「なんでこんな所にきたんだ?」

そう言うと

「今日は私のためじゃなくて私の昔の友達のためにきたの。UFOキャッチャーでとったぬいぐるみをその子にプレゼントするためにね。」

そう答えてきた。

そういえばあの女の子ともよくゲーセンでUFOキャッチャーしたっけ?康人はそんな記憶を思い出していた。

「じゃあなんで俺を連れてきたんだよ。その子と来ればいいじゃん」

呆れながらそう言うと

「は?バカなの?なんで入院してる子をゲーセンに連れてこなきゃいけないの?私はその子と昔よくやったUFOキャッチャーで今どんなぬいぐるみがあるのかな?ってきかれたから最近の流行りのぬいぐるみをとってきてあげようって話になったのよ」

と理奈は言うが理奈はかなりの不器用だ。UFOキャッチャーなんてできるはずがない。

「そこであんたを呼んだわけ、あんたならUFOキャッチャーくらいできるでしょ?」

予感的中だ。しかしUFOキャッチャーは久しぶりだなと康人は懐かしく感じた。そういえばあの女の子はUFOキャッチャー凄くうまかったな。と思い出し3回目くらいで景品をとったものだ。康人もUFOキャッチャーは得意な方だが全然かなわなかったことを思い出し小さく笑った。

しかし久しぶりのUFOキャッチャーは難しいその店の人気No.1の景品を狙ったがことごとく狙いが外れる。しかし10回目くらいの時だろうか遂にそのぬいぐるみをゲットした。理奈は喜んだが何もしていない。ただただ康人を野次っていた。

そのぬいぐるみで思い出したがあの女の子がよく狙ったぬいぐるみによく似ていた。

そこで思い出した。理奈はその女の子と知り合いなんじゃないかと。でもなぜ?

「その子の名前なんて言うんだ?」

康人は思い切って聞いた







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