クーリヤ騒動3
京介とキッドは泣いている人工生命体を宥めた
京介「少し落ち着いた?」
人工生命体「はい・・・貴殿方には・御迷惑おかけしまいた」
キッド「これ飲むにゃ」
キッドがオレンジジュースを差し出す
人工生命体「ありがとう♪」
少し笑った顔に京介はドキッとした
京介「君は此れからどうする?」
人工生命体「どうしましょう・・・やっぱり身を売るしかないですね・・でも私は目が欠損してしまったから買ってくれる男性なんて居ないですね・・・」
制御キーを握り締めうつ向く人工生命体
京介は少し考えて
京介「えっと君が望むなら俺が君を新しいマスターに成ってやる!」
人工生命体「えっ?!貴方が私のマスターに・・嬉しい申し出だけどボクは目を欠損しているよ?良いの?」
京介「構わないよ♪それにボーイッシュな女の子、俺は好きだよ♪」
まあ良い拾い物っと言っては語弊が在るだろう、だが人工生命体は生産コストが高い
クルー不足の京介達にとっては仲間を得るチャンスであった
キッド「来て欲しいにゃ♪」
人工生命体は京介を見つめ
人工生命体「ボクの新しいマスター・・・」
頬を少し赤らめ
人工生命体「よろしくお願いします!」
深々頭を下げる
そして制御キーを京介に渡す
キッド「じゃあ登録を済ますにゃ♪」
人工生命体はマスターを識別する為にマスターのパーソナルデータを覚えなければいけない
その為には人工生命体登録局に行かねばならない
京介達は人工生命体登録局に向かった
人工生命体登録局
地球連合が各移民惑星に設立した人工生命体を登録する機関で在り、人工生命体の個体数を把握したり人工生命体のマスターの変更をしたりする機関で在る
局員「確かにその人工生命体の破棄が確認されました、では京介様が新しいマスターでよろいしのですね」
京介「構いません」
局員「では京介様のパーソナルデータをこの人工生命体に入力します」
それは睡眠学習で教えられる
睡眠学習マシンに横たわる人工生命体
京介「今日から君はルナだよ♪」
ルナ「ボクはルナ・・・良い名前をありがとうございます」
そのまま眠りに付くルナ
京介「すみません、ちっとルナに此れを着けて上げてください♪」
京介は局員に在るものを示した