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お宝を求めて12

エアカーでカナン中央病院に向かう三人


ルナ「京介、お見舞いの品はどうするの?」


京介「定番なら果物と花だなぁ♪」


キッド「魚は?」


ルナ「なるか~!」


そんなバカな事を言いながらお見舞いの品を買い病院へ


京介「個室か~♪」


ルナ「コールドスリープの後遺症って在るの?」


キッド「タイラント号のコールドスリープ装置は今に通じる技術にゃ、後遺症なんか無いにゃ~♪」


病院の部屋をノックする京介達


シルヴィア「開いてます、どうぞ♪」


京介「初めまして、シルヴィア。俺達はストライカー号のクルーです」


シルヴィア「軍警察からタイラント号の件は聞きました、貴殿方が私を助けて下さったのですね♪」


京介「はい、ですがシルヴィア以外の生存者は見つかりませんでした、ご両親も残念な結果に・・・」


シルヴィア「いいえ、広い宇宙空間の中でタイラント号を見つけて下さった貴殿方には感謝してます。直ぐに軍警察がタイラント号のコンピューター反乱を制圧するでしょう。そう成れば亡くなった方々の御霊も天国に行けます♪私の両親も・・・」


京介「そう言って頂けると助かります」


京介は頭を下げる


キッド「此れからシルヴィアさんはどうするにゃ~?」


シルヴィア「父の後を継ぎアンドロイド工学に携わりたいと思います♪」


その笑顔に救われた三人


京介「ではこのクレジットカードはシルヴィアさんに御返しします、此れからシルヴィアさんの人生に必要なものですから」


シルヴィア「ですが此れは父が貴殿方に依頼したお礼では!」


キッド「違うにゃ~、今回は、たまたまタイラント号を見つけて調査したらシルヴィアさんを見つけただけにゃ♪」


京介「それに正式な契約書も無いしな♪」


ルナ「困った事が在ったらボク達に正式に依頼してよ♪その時は代金は頂くけどね♪」


シルヴィア「皆さん面白い方々ですねぇ♪」


ベッドの上で大笑いするシルヴィア


三人も笑顔になる


シルヴィア「だったらかかった経費だけでも受け取って下さい♪」


京介「では対ビームコーティングの代金だけを頂きます♪」


正式な請求書を渡す京介


それに対シルヴィアは小切手をきる


小切手を受け取った京介


キッド「毎度ありにゃ~♪」


京介「じゃあ長居してシルヴィアの体調を崩してはいけないから俺達は此れで失礼します」


キッド「バイバイにゃ~♪」


ルナ「またね♪」


病院を出る時病室の窓からシルヴィアが手を振っていた


病院を離れる京介達のエアカー


キッド「タダ働きだったにゃ、兄貴♪」


京介「此れで良いんだ」


キッド「にゃ♪」


ルナ「さあ、クリスマスの準備だよ~♪」


京介&キッド「お~♪」


エアカーの中に笑い声が響く



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