朝と夜に愛して死んで。
朝に生きる人がいて
祈るように生きていた
二人を選んで
優しい夢を見て
その道を歩いてきたんだ
君は言ったね
生きることは愛すること
そう笑った
その愛しさを振り撒いて
知っていたよ
知らなかったよ
君に会うまでなにひとつ
夜に生きる人がいて
願うように生きていた
孤独を選んで
途切れた糸を得て
その道を歩いてきたんだ
君は言ったね
生きることは死にゆくこと
そう泣いた
その淋しさを募らせて
知っていたよ
知らなかったよ
君が去るまでなにひとつ
愛することも
死にゆくことも
生の夢だと歌われた
壊れやすいその光を
それでも抱いて離さずに
君がまた振り返る時まででも
朝が巡ってまた笑う
知らずに生きてゆきたくても
夜が巡ってまた泣いて
知らずに生きてゆけないから
君に会えた朝が
君が去った夜に
追いつかれてもきっと僕は