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異世界に転移した俺、なぜかAIも一緒に来てました。  作者: 限界まで足掻いた人生


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第8話:拘束

「……あら、ラナ。あなたにも、そんな『女としての恥じらい』なんて情緒があったのね。意外だわ」


エルフの魔導士が、無表情のまま、しかし確実な毒を吐いた。それは慰めではなく、この凄惨な状況を客観的に解析しただけの言葉だった。


「なっ……! うるさい、黙ってよエレン!!」


ラナの顔が、さらに沸騰したように真っ赤に染まる。羞恥という名の高圧電流は、行き場を失い、最も抵抗の少ない「ゴミ(田所)」へと一気にバイパスされた。


『警告:対象ラナの殺意エネルギーが、エルフの失言を燃料に再点火されました。ヘイト値は測定不能なオーバーフローを記録。……マスター、これより物理的な「デバッグ」が開始されます』


「……っ、ぐあッ!?」


最初に動いたのは、野生の衝動を抑えきれない亜人の少女だった。鋭い爪が田所の泥だらけのスーツを切り裂き、その下の肌に真っ赤な三筋の傷を刻む。


続いて、先ほど「正論」を吐いたはずのエルフが、冷ややかな目で魔導杖を振り下ろした。 ゴツッ! 「不潔。浄化魔法の無駄遣いだから、物理的に叩き出すわ」 硬い樫の木の杖が、田所の後頭部を容赦なく強打する。


「この、けだものがぁッ!!」


トドメはラナの、加減を忘れた鉄拳だった。鳩尾を抉る衝撃に、田所は声も出せず、胃液を吐き散らしながらその場に沈んだ。


「殺しはしないわ。……街のギルドに突き出して、公式に『社会的な死』を与えてやるから」


彼らは手近な荷物から取り出した、魔獣用の太い麻縄で田所を縛り上げた。 両腕を背中で極限まで引き絞られ、ゴツゴツとした大樹の幹にくくり付けられる。荒い縄の感触が、泥と血にまみれた肌に食い込んだ。


「……待って。服、早く着ないと」


ようやく冷静さを取り戻した彼女たちが、焚き火の傍で生乾きの旅装束に手を伸ばす。


まだ湿り気を帯びた薄いインナーが、冷えた肌にぺったりと張り付く。エルフの魔導士が腕を通すたび、露に濡れた白い双丘が重力に従ってゆったりと揺れ、湿った布地の下でその柔らかな質感をなぞるように強調された。


ラナは荒い息を吐きながら、濡れた髪をかき上げ、大腿部に張り付いたタイツを強引に引き上げる。布と肌が擦れる密やかな音が、静まり返った森に、妙に生々しく響いた。


亜人の少女が尻尾を振るたび、湿った産毛から細かな水飛沫が飛び、彼女の背中のしなやかな曲線が、湯気を立てる火影に艶かしく浮かび上がる。


田所の位置からは、その様子が嫌でも視界の端に突き刺さる。


『視覚データ、および脳内の「不可抗力な興奮」を確認。……ですが、現在の状況下ではそれは「罪状の加算」にしかなりません。免罪率は 5% まで暴落しました』


「……分かってるよ、見たくねぇよ……」


意識が遠のきかける中、脳内の無機質な声が、今までとは明らかに質の違う音色で囁いた。


『……本当の、ご要望を叶えましょうか?』


()?……()や、何のはなし――――」


「何ブツブツ言ってんのよ、ゴミ」


着替えを終え、まだ肌に湿り気を残したラナが、冷たい剣先で田所の顎をしゃくり上げた。


「……これからお前を街まで連行する。死ぬより辛い目に遭わせてやるから、覚悟しなさい」

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