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異世界に転移した俺、なぜかAIも一緒に来てました。  作者: 限界まで足掻いた人生


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第14話:羞恥の事実 ☆

さあ、見世物は終わりよ。受付さん、こいつの身元引受の手続きを進めて。……行くわよ、ゴミ」


ラナが不機嫌そうに言い放つ。 事務的に進められる「譲渡」の空気に、祐二は慌てて声を上げた。


「ちょ、ちょっと待ってくれ! さっきの鑑定石で俺が無実だって証明されただろ!? 冤罪なんだから、手続きなんて必要ないし、今すぐ解放してくれてもいいはずだ!」


必死の抗議だった。真実の石によって「覗き」が事故だったと証明された今、自分は自由の身のはずだ。


だが、ラナ、エレン、ミーナの三人は、祐二の言葉を聞いた瞬間に足を止め、無言で顔を見合わせた。 そして、逃げ場を塞ぐようにして祐二を取り囲み、無理矢理に肩を組んで狭い円陣を形成した。


ギルドの片隅、四人だけの閉塞的な空間。 鼻先が触れそうなほどの至近距離で、三人の美貌が祐二を睨みつけていた。 だが、その表情には先程までの純粋な怒りとは異なる、妙な「熱」が混じっている。


「……あんた。さっきから無罪だなんだって、しつこいのよ」


リーダー格のラナが、耳元で低く威圧的な声を出す。 その顔は、耳の付け根まで真っ赤に染まっていた。


「……見たわよね? 私たちの、あの……裸」


「え、ええ!? いや、だからあれは事故で、ギフトの不可抗力な偽装もあって……!」


「いいから答えなさい。見たの? 見てないの? どっちなのよ!」


ラナがさらに顔を近づけて圧をかける。 隣では、エレンがいつもの冷静な表情をかなぐり捨て、真っ赤な顔で祐二を凝視していた。


「……ええ、そうね。法的に無実だろうと、私たちの記憶を消し去ることはできないわ。あなたの瞳が光を捉え、脳がその光景を焼き付けた……その事実は消えない。さあ、正直に言いなさい。見たわね?」


「え、え、ええ……」


「おじさん、しっかり見てたよねぇ?」


ミーナまでもが、犬歯を剥き出しにしながら、顔を朱に染めて追い込んでくる。 三者三様の、羞恥とプライドが入り混じった凄まじいプレッシャー。 彼女たちは、鑑定石による「無罪」という事実を、自分たちの乙女心への冒涜として、力技で捻じ伏せようとしていた。


『警告します。ここで「見ていない」と否定し続けることは、彼女たちの「自分たちには見られる価値すら無かったのか」という別の逆鱗に触れるリスクがあります。現在の彼女たちは、論理性よりも感情の整合性を優先しています。ここは、彼女たちの望む「有罪(見た)」を認めつつ、服従の姿勢を示すのが、生存確率を最大化する最短ルートです。』


(……無実になったはずなのに、なんで俺はこんな、さらにヤバい状況に追い込まれてるんだ!?)


物語の本筋とは別に、エルフの魔導士エレンの鑑定結果ステータスを提示する。


【鑑定結果】

氏名: エレン・クロイセル

種族: エルフ 【年齢:24】

職業: 高位魔導士ハイ・メイジ 【所属:氷の処刑人】

レベル: 26

固有スキル:

『精密多重詠唱』

『魔力収束』

『静寂の氷界』

総合評価: B(下位冒険者)

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