ときめきの向こう側を求めて
高校2年生の南川南雲は青春に憧れながらも孤独な日々を送っていた。過去にした告白によって心を傷つけられていた。噂と誤解により居場所を失った南雲はそれ以来、恋愛から距離を置いている。しかし、そんな南雲の平穏な生活を揺るがすことが起こる。深夜にメッセージが届く。クラスのアイドル・柊美穂からだった。謎めいた彼女の言葉に、南雲の胸がざわつき、閉じ込めていた青春への憧れが再び解き放たれる。月夜に響いた美穂の言葉によって南雲の未来を変えるのか、それとも新たな葛藤を呼び起こすのか――。