57品目 食い倒れ大団円
「ハァァッ!!」
「ヒイィェェアッ!!」
二つの拳をぶつかり合った瞬間2人は衝撃で吹き飛ばされる。
「おおっと!」
メンドはなんとか地面に足を突き刺しそのまま前転しながら無理矢理前に進んでいく。
そして飛び上がり未だ空中にあるフードイーターの背中の上に両足を乗せる。
「ウォララアアアッ!!」
そしてその場で両足を踏み込みフードイーターを地面に叩きつけた。
「死ねぇ!」
噴煙の中から舌が飛び出す。
「ヤッベ!」
右足を取られたメンドは地面を引きずられる。
「なんてな?」
「何?」
「はああああ……!!!」
メンドは寝そべりながら足を振り回し始める。
フードイーターはなんとか足を踏ん張るがメンドの脚力は衰えることなく寧ろ勢いを増す。
「オラオラオラオラァ!!」
メンドの足回しによってフードイーターは地面に突っ伏してしまう。
「次はこっちの番だ!」
メンドは自分がやられたように舌を掴んでフードイーターを引きずり目の前にある瓦礫の壁をに足を乗せ宙返りする。
「ショウラアアッ!!」
「ぐべっ!!」
そして体を捻らせドロップキックで一気に吹き飛ばした。
「まだまだ行くぜ!」
メンドはすかさず走りフードイーターの着地点に回り込む。
「オラァ!」
そして右足を空高く振り上げ後ろ回し蹴りで顎につま先を的確に当てていく。
そして吹き飛んでいく相手の体を頭を掴んで無理矢理引き留め頭突きして地面に落とす。
「うう……なんでお前がこのような強さを……弱体化した所で…元の出来が違うというのに……ガハッ!」
フードイーターは頭を抑えなが立ち上がり、口から黒い血反吐を吐く。
メンドからは底知れない謎のエネルギーを感じ取っていたフードイーター──才牙は疑問を感じていた
「オレが美味すぎるからだ。」
「は?」
「よく考えてみろ?美味い食べ物が弱いなんてこたぁねえだろうよ?」
(ごめんメンド何言ってんのか全然分かんない。)
メンドは冷静な裕太の一言に固まる。
「なんだよー!こういうのはハッタリだろうが!マジレス痛いぜぇ?」
(だって、ホントに分かんないんだもん!)
メンドと裕太は戦いの最中言い合いを始める。
フードイーターは反撃しようにも頭の痛みで立ち上がれずにいた。
「おい舞味、あそこだ!」
その頃掛と舞味は戦いの現場まであしを運んでいた。
「待って、アレ完人君達じゃない!」
「本当だ……今すぐ行かなきゃ!」
2人は気を失っている完人、英二、凍真の元へ急いで駆け寄る。
「オイ大丈夫か!!起きろ!願い叶えるんじゃないのか!完人も!」
「ちょっと、アンタ寝てる場合じゃないでしょう!ノンデリ発言しなさいよ!」
3人に必死に声掛けをする。
「うぅ……」
「おお完人起きたか?大丈夫か?」
完人が真っ先に目を覚ました。
「ホレ、今日の分のおやつ。」
掛はコンビニで買ったミニシュークリームの箱を渡すと完人はそれを即座に開封し中身を全て平らげた。
「助かった……だがパルフェクトは…もう…」
「そんな……」
掛は自身よりも大きい完人の肩を思い切り抱きしめた。
「なんですかぁ………?」
「……負けたのか。」
英二と凍真も目を覚ます。
「あなた達ゴースト枠でしょ?こんな所で成仏するつもり?」
「姐さん、元気取り戻したんすね!」
舞味の屈託のない笑顔を戻った事に英二は笑う。
「今、メンドが戦ってるはずだ!」
「メンド……まさか裕太達がまだ生きてるのか!?」
掛達が駆け寄る
「おっと!いきなり動きやがった!」
「そんなに美味いんなら喰う!」
再び戦いが再開した所だった。
「そんな……メンドが1人肉薄しているだと…あの姿は!?」
「ショウユフォームだ!」
掛達はメンドの姿がショウユフォームである事に驚く。
「懐かしい姿だ。」
「ホント、守り神様との戦いを思い出すな……あぁっ!!完人さんアレ見て!見て!」
英二が何かに気づき指を刺す。
そこにはデリッシュが倒れていた。
「危なっかしいなぁ〜!」
「引きずりあげるぞ!」
完人と英二は即座に飛び出す。
「正直あの女の子のイザコザとかオレはよく知らないんですけど掛さん、何があったんですか?」
「それ……は…」
「いいです?後で聞きます。」
凍真も飛び出す。
「デリッシュ目を覚ませ!」
「うぅ……」
なんとか安全な場所まで運び込まれたデリッシュは目を覚ます。
「大丈夫か?」
「……わたしは大丈夫だけど、裕太とボノケーノが……」
デリッシュの脳裏には一瞬にして体の何もかもが才牙にもぎ取られ、口の中へ放り込まれてしまった弟の姿。
そして舌に巻きつかれ始めるメンドの姿が強烈に焼きついていた。
「ボノケーノ?ああアイツの事か…」
変身解除してサシミモリの事を思い出し、その場に彼の姿がない事から完人は全てを察する。
「うおおっ!!」
その瞬間攻撃によってメンドが皆の元に吹き飛ばされる。
「痛ってえ……やりがったな。ん?お前ら何集まってんただよ?」
メンドは振り返ると掛の存在に気づく。
「お前、なんでその姿になったんだ?」
「わかんねぇけど、一旦食われて復活したらこうなってたんだよ。」
完人はメンドの答えに腕を組み頭を捻る。
「食われた!?あの化け物に!」
英二が驚く。
「あぁ、なんとかなったけどな!」
「て事はあの旨味爆発チケットを使ったの?」
舞味が尋ねる。
「いや使ってねえけど復活した。ほら残ってんだよ。」
メンドがチケット本体を見せると舞味は白眼を剥いてしまった。
「まずい舞味が白目剥いた!オレもー!」
掛も白眼を剥いて倒れる。
「こんな時に何をバカな事を……」
完人が呆れていると
「そうだ!メンド、そのチケットを才牙のブレスに刺しちゃって!」
突如メンドに向かって舞味が起き上がり立ち上がる。
「なんでそんな事を!」
掛も起き上がる。
「そのチケットは因子を爆発的に増大させる。因子を細胞に食わせてる状態の才牙に使えば、細胞に大きなダメージを与えれるわ!」
「つまりアイツの動きを止められるって事か!行ってくる!」
メンドは早速飛び出して行った。
「トッピング!」
メンドはチャースラッシャーを出してその上に飛び乗る。
そしてフードイーターの元へ戻って行った。
「メンド……」
メンドの背中をデリッシュを見つめる。
──
「言ったろ?替え玉無しって。」
──
初めて会った時の一撃でスクィンクを倒した際のメンドの背中が重なった。
「頑張れメンド!裕太!」
デリッシュは口に手を当てて叫んだ。
(てか、どうやって刺すの?)
裕太はメンドに尋ねる
「簡単だよ。これ食えよ!」
「」メンドはチャースラッシャーをボールのように蹴飛ばす。
「喰う!」
フードイーターは飛び上がりチャースラッシャーを口に放り込んだ瞬間
「アサルトショウユ!」
メンドはその隙に蹴りを叩き込む。
そして体が密着した状態で
「今だ!」
腕を掴みあげチケットを差し込む。
その瞬間フードイーターの体の細胞が一気に増大しその場に落下する。
「うう……ぐほぉ!!げぇええばあっ、ああっ……あああ!!」
そして地面におびただしい量の液体を嘔吐してしまった。
「ぐおおっ!!ああああっ!!」
そして多くの人間やチケットも吐き出した。
「アイツら……」
吐き出されな人間の中にフローズンの4人がいた事に凍真が驚く。
「まさか……パルフェクトのチケットもあるのか?」
完人は手の震えを抑えられなかった。
「クソォ……人間を食う事以上に、オレは食べ物を吐き出すのはもっと嫌なんだー!ふざけるなラーメンの分際でぇぇ!!」
全てを出し切ってフードイーターはメンドに向かって叫ぶ。
「だったら食ってみろよ………大口叩いてる暇あったらなぁ!」
メンドは再び飛び上がり右足を突き出す飛び蹴りを放った。
「アサルトショウユ!」
「ぐおおお!!」
フードイーターは舌と大きな口で飲み込もうとするが
メンドの足がそれを全て破壊していく。
「裕太踏ん張れよ!」
(もちろん!これで……これで終わらせる!)
「「ハァァッ!!!」」
2人の放った蹴りによってフードイーターは完全消滅した。
「メンド、裕太!」
涙を浮かべながらデリッシュは駆け寄る。
背後から掛達が続く。
「へへ、オレ達の勝ちだぜ!」
メンドがデリッシュに親指を立てようとした瞬間凄まじい豪音が周囲を走り抜けた。
「!?」
皆が耳を塞ぐ中空中を破るように光の壁が出現する。
「な、なんだよコレ!」
そしてメンドだけが壁の方へ吸い寄せられていく。
そして光の中から黒い穴が出現しメンドはその中に飲み込まれていく。
「うおおおお!?」
メンドを吸い込んだ瞬間、空は元通り何事もなかったかのように元の姿を取り戻した。
「メンド、裕太!メンドー!裕太ー!
皆が呆気にとられる中デリッシュは1人メンドと裕太の名を叫ぶのだった。




