53品目 次々と運ばれる食料
「不味い散らばっ………」
コールホールが指示を出そうとした瞬間
「て………」
キーンアイとツイスターレイが喰われてしまった。
「バンブーミサイル!」
フードイーターはたけのこ型のミサイルをコールホールに打ち込む。
「フローズン・コール!」
ミサイルを氷の盾で防いだがたけのこ型のミサイルは伸縮し竹の姿となって氷を突き破る。
「ぐっ……!!」
なんとかコールホールはミサイルを受け止めたが
「ビネガーミスト!ガトリングミックスナッツ!」
強烈な酢の成分のミストと様々な種類のナッツが雨のように襲いかかった。
「フレーバリアー!」
そんな中フライズンはフラッペのチョコレートの香りを発生させミストの効果を和らげた。
「キンキンにブンブン回し!」
そしてバーロッドは武器のアイスの棒でナッツの弾丸をたたき落とす。
「ナイス!」
「「それほどで」」
2人に声をかけた瞬間フードイーターの口は2人を丸呑みする。
「…………あのさぁ、」
コールホールは当たって冷静に呟く。
「オレ…………お前らのバカ騒ぎ……好きだったんだなーって!ふざけんなこの悪食!」
コールホールは所持していた「大盛」チケットを全てブレスにセットする。
「フローズン・ホール・ダイ!」
自分の何十倍の質量の冷気の塊をフードイーターに怒りともにぶつけるが
「美味そうだな!」
そう口にした瞬間からの身体中にある口が開き牙を剥いて、触手のように伸びていく。
「何!?」
そしてそのまま氷の塊を数の暴力でかじり尽くしていく。
「そんな………」
コールホールが絶望しかけている最中
「スプラッシュホイップ・エッジ!」
触手の一部が切り落とされ黒い体液と純白の生クリームが空中で混ざり合う。
「これは……なんと醜悪な。」
パルフェクト(完人)は職種を伸ばし腕を組むフードイーターの姿を見て悪態をつく。
「………フローズンは?」
「食われましたよ。どうやら彼らはアイツにとってデザート同然だったらしいです。」
「随分と見境無いな。スイーツを愛するモノとしてこの荒唐無稽さには怒りが湧き上がる。」
パルフェクト(完人)の柄を掴む手に力がこもる。
「ほう、お前、なかなかの堅物の癖に甘い匂いだな。口の中でとろけるような甘ったるい匂い………」
「こないだもアゲアゲうるさい輩に似たような事を言われたが、まるで感じ方が変わるな。」
(ホントですよ!完人さんの優しい匂いを知ったような口叩かないでくださいこのバケモノ!ちょっといや……もう泣きたいぐらい逃げ出したいくらい怖いけど、行きます!)
パルフェクトは無理矢理モードを切り替える。
(むぅ…………くれぐれも無理はするなよ。)
完人は酷く優しい声で言葉ををかける。
「コルル!行きましょう!」
「………あぁ。」
「ちょっと誰か忘れませんかってんだ〜!」
「何奴?」
フードイーターが振り返った瞬間彼の顔にハバネロソースがかかる。
「ピッザァー!」
「やっぱこうでしょ!この3人でしょうよ!完人もオレ置いてかないで下さいよ〜!」
(お前が走るのが遅いだけだ。)
「相変わらず手厳しい………とにかく行きましょう!」
3人は毅然とした態度でフードイーターを見つめる。
「レッツ…」
ピッザァーが掛け声を言おうとした瞬間
「………オレも参加させてくれ。」
物陰からひっそりと現れたのは
「ほほぅ?舟盛りもやって来た。カオスな食卓だなぁ………」
フードイーターは薄らと笑みを浮かべる。
「なんで名前だっけ?ハーバード?みたいな」
(バーナードだ。貴様、今更どのツラ下げてここに来た。)
完人の正論にバーナードは黙り込むしかなかった。
「迷走に迷走を重ねて鮮度の落ちた貴様に何が出来るんだぁ?まぁオレは喰らうけどな。」
フードイーターの触手達が一斉に舌なめずりをする。
「そうだよ。オレはもう見失ったよ、何もかも!アンタらみたいに真っ直ぐ生きられなかった!だから燃やしていい!水責めでもいい!」
ブレスには舟盛りのチケットをあてがう。
「でもダメだった………姉を泣かせるのだけは絶対にダメだった。だからもう泣かせない為に、ゴミみてぇな命なんか捨ててやる!オーダー!」
本心なのか気まぐれなのか。
重さだけは乗った宣言ともにサシミモリは3人からやや離れた位置で横並びにになる。
「次から次へと運ばれてくる……最高だ!」
フードイーターは無数の触手を仕向けた。




