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51品目 アゲアゲ最強No. 1!

「オーバーヒートハバネート!」

「スプラッシュホイップ!」

先んじてアジトに潜入したパルフェクトとピッザァーは光線技で相手を蹴散らす。


「まさかここまで事が早く進むとは思わかなったな………」

「ホントですよね………さすがF.F.Fランキング1位……」


1時間前──

「たった1人しか見つけられなかっただと?」

完人は腕を足を組み足元に跪く掛を見下ろし背筋が凍るほどに低い声で語る。


「大変申し訳ございません!」

掛は口をあわあわと振るわせながら床に頭を擦り付けて土下座をする。


「貴様舐めているのか?作戦のためにフードファイターを集めると言いながら1人だけしか集められなかったというのはどういう事だ!」

完人は目を大きく見開く。



実は才牙がフードファイターを食い散らかしてまして……その情報が瞬く間に拡散され、フードファイター達はもう戦いたがらないんですよ!」

「言い訳などどうでも良い!」

完人は掛の胸ぐらを掴み引き上げる。

「ひいぃっ!すいません!私の判断ミスでございますぅ!!すいせぇん!」

掛は恐怖から尿を漏らしてしまっていた。


「はぁ〜!!私もドS完人さんに胸ぐら掴まれて見下されとぅあ〜い!!」

パルフェクトは過去最高レベルに興奮していた。 


「ひぇえ………もうどっちが偉いか分かんないよ……」

「あぁ。完全F.F.F所長としての尊厳は消えたな。」

英二と凍真は引き気味でその様子を見ていた。


「おいおい?アゲアゲな作戦ってのはぁ、どこでやるんだい?」

その瞬間部屋の扉が足蹴で豪快に開かれた。

そこに立っていたのは逆立てた金髪に紅白のオッドアイを持ついかにも剛気そうな雰囲気を感じさせる男だった。


「コイツは3年前からF.F.Fの不動の1位……」

神衣天(かむいあまつ)だ!」

天は自分で名を叫ぶ。


「またの名をアゲアゲアマツと呼んでもいいぜ!」

「「クソだせぇ!」」

英二達は思わずツッコむ。


「お前が1位なのか?」

「あぁ、オレ様はアゲアゲの最強のフードファイターさ。掛さんが、随分とサゲサゲになってからよぉ、オレの力でアゲアゲにしてやりたくて手を貸したのさ。」

天は完人の元へ近づき向かい合う。


「お前……堅物のクセに随分と甘美な気配を感じるな。その甘さアゲアゲだぜ、まぁオレ様の足元には及ばんがな。」

「アゲアゲかは知らんが、お前も只者ではないな。普通だったら鼻が曲がりそうな程に濃厚な綿実油の香りがするが……軽いな。脂っこさを全く感じさせない。」

「当然だ!アゲアゲサクサクのフッ軽よ?で、オレ様はこのしけた空気をアゲアゲにするために何をすれば良いんだ?」

完人は首を傾げる。


「お前、何も聞かずについてきたのか?」

「当たり前だぜ。オレ様レベルのアゲアゲっぷりなら言葉は野暮だ。アゲアゲのハートで充分だ!」

天は自分で自分の胸を叩く。


「掛………お前の元には変なのしか寄ってこないのか?大丈夫か?」

「待って!?完人さんがここまで動揺してるの激レア過ぎる!焼き付けなきゃ!」

完人の困惑に掛は指を横に振る。


「大丈夫だ。コイツの実力は折り紙付きさ。なんせ、あの群雄割拠の現環境で変わらず1位を独占している。2位より下は毎日入れ替わる中コイツの名前が下がったことはない。まさか引き入れられるとは思わなかったな………」

掛は天を引き入れた時のことを回想する。


──

「全然だめだ。ここまでフードファイターが見つからないとは………」

掛は救出作戦に協力してくれるフードファイターをなかなか見つけられずにいた。


そんな中からはとんでもないものを見てしまう。

「バ、バーナード!?」

そこには無気力な表情でベンチにもたれかかるバーナードがいた。


「なんでアイツが…………うん?」

掛はバーナードに何者かが近づいているのを発見した。


「あの髪型……まさか神衣天!?」

天は微動だにしないバーナードを腕を組みながら眺める。


「おいお前随分とアゲアゲが足りないとみた。アッツアツのを食わせてやるよ!」

そう言いながら手から湯気がむわむわと立ちこめる肉厚な海老天を出現させ彼の口に突っ込んだ。


「うわっ!熱っ!!」

海老天が口に入ったバーナードは熱さから飛び跳ねる。


「って、よく見たらお前、こないだは始まったイベントのやつか?」

「…………お前その口ぶりフードファイターか?だったらどうした!」

精神的にいっぱいいっぱいの中で精一杯の去勢を張る。


「悪いな。オレはイベントに疎くてな。殆ど参加したことがないんだ。なんせアゲアゲだからな!」

ドヤ顔で天は言い張る。


「うるさい!こっちはイライラしてんだ!燃え尽きろ!」

バーナードは炎を出すが天は一切動じていなかった。


「アッツアツの衣に熱が効くと思うか?」

彼はチケットを構えていた。


(手から天ぷらを生み出したりチケットを手に持ってるだけで戦えたらなんなんだアイツ?)

天の型破りさに影から観察していた掛は驚く。


「ああイライラする……オーダー!」

バーナードはサシミモリに変身して水をぶっかけるが

「イライラになるよりアゲアゲになれ!」

彼の体は水を弾いた。


「なんなんだ!?何なら効くんだ?」

「水と油は交わらねえ、アゲアゲなら尚更だ。オレ様のエンペラーな力、とくと見よ!来い、天衣刃銃(てんいじんじゅう)テンペレストオブヘヴン!」

そう言いながら彼が右手を突き出すと右手に海老天を模した短剣を出現させる。

剣先には銃口もついていた。


「オーダー!」

天はテンペレストオブヘヴンに海老天のフィディッシュチケットをセットして天に掲げた。

そして彼の体は小麦粉と油に包まれ変身する。


「オレ様はアゲアゲ最強No. 1!海老天のフードファイター!テンペラーだ!」

彼は背中につけた赤いマントを翻す。


「だまれええええっ!フレイ•リキッド盛り合わせ!ぇ!」

サシミモリは最強技をゼロ距離でテンペラーに放った。


「お前のアゲアゲはそんなもんか?」

爆炎の中から一筋の光が放たれる。


「ぐああっ!!」

とてもか細いその光はサシミモリの体に当たった瞬間大爆発を起こし衝撃から吹き飛ばされてしまう。


「ほほう?タフだな。オレ様の攻撃を一撃でも耐えたやつは始めてだ!やはりアゲアゲになればもっと強くなれるんだな!」

そう言いながら銃モードのテンペレストヘヴンを指で回転させる。


「でもアゲアゲじゃないからこれで終わりだ。閃光・カイロウスパーク!」

彼が放った海老天の光線はサシミモリを天高く突き上げ日本上空の気流の流れを一時的に変化させる程の大爆発を引き起こした。

断末魔さえ上げられないほどの痛みにサシミモリは完全敗北したのだった。



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