正解じゃない「こたえ」
気休めだとしても。
正解をくれだなんて僕は言ってない
ただ「こたえ」をくれって言ってるだけだ
「こたえ」のない空欄は不安を誘うけど
的確ながらも辛辣な正解を
空欄に嵌めこまれて
嫌でも目にしながら過ごさなきゃならないのも
望むところじゃあない
だから たとえ正解でもなくたっていい
口あたりと 耳ざわりがよくて
目にもやさしい「こたえ」をくれって
そう言ってるんだ
そいつが空欄を埋めてくれさえすれば
僕は安心して きょうは眠れるし
あしたからも穏やかな日々をすごせる
たとえ「こたえ」が不正解でも
その事実を知らないまま
僕が生涯を終えるのならば
それはそれでかまわないんだ
だったら せめて
僕が生涯を終える その瞬間までは
この「こたえ」に赤ペンを入れるのを待って欲しい
客観的・絶対的な正しさは必要でないことも。