桜猫プロダクション4:Raison agent
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【題名】
Raison agent
【プロローグ】
45年前、人口の約7割の人間が差別や偏見の問題、生活環境による問題、社会からの価値観などの圧力により己の持つ個が押しつぶされ、精神病を患い、麻薬を服用する者や自殺者が多発していた。
そこである薬品企業が今まで処方されてきた精神安定剤よりも更に優れ、精神に安心感と感情のコントロール力が利く、新たな精神安定剤を開発に成功する。
そして、それを人々が服用し始めたことにより年々の自殺者数が減少し始めていた。
しかし、とある犯罪組織がその精神安定剤と麻薬を混ぜ合わせた違法薬品を開発し、世間にばら撒かれたことによりその後の世界に危険をもたらすことになる。
例の違法薬品が世間にばら撒かれてから数年後、その違法薬品を服用していた人間たちの身体に異変が起き、人間の姿とはかけ離れた姿へと突然変異し始めたのだった。
そして、突然変異した彼らは後に『パトス(情念)』と呼ばれるようになる。
【世界観・ジャンル・キーワード】
SFファンタジー、(空想科学:サイバーパンク、サイボーグ)、アクション(バトル、ミリタリーアクション)、恋愛(異種間恋愛)、シリアス
【CP】
人外×人外(人間×人間?)
【あらすじ】
人間の奥底には・喜・愛・悲・憎・欲などといった『情念・感情』が常に存在する。
通常、情念・感情を人間はコントロールし日々を過ごしているのだが、精神病を患った者達はコントロールすることが難しくなり、それを手助けしてもらうために精神安定剤を服用する。
だが、例の違法薬品の服用した者達は、副作用により、後から情念・感情をコントロールすることが更にできなくなり始め、己の崩壊した情念・感情に飲み込まれ、突然変異『パトス(情念)』という化け物になってしまうのだった。
更に最悪なことに『パトス』になった者の血液や唾液といった成分を正常者が摂取してしまうと感染してしまうことが明らかとなった。
それから政府は人間の絶滅危機を感じ、それを対処すべく、『パトス化』を食い止める、または『パトス』そのものを消滅させる役目として『レゾン(理性)』と呼ばれている組織を創立させた。
そしてパトス対策としてサイボーグ化が強化された現在では、組織の8割がサイボーグ化手術を受け、『レゾン』として日々、『パトス』と戦い続けている。
そんな世界で再び、更なる脅威が迫ろうとしていた。
レゾンに務め、パトスと日々戦戦しているリアムとその相棒のライナートは共に巨大型パトスの討伐任務を任され危うく重傷を負いそうになった際に新しくレゾンに配属されたサイボーグの少年オーウェンが突然現れ助けられる。
そして、上司の命令によりその少年の指導者を任されることとなるのだが、リアムとライナートは相棒であり、また血のつながりのないが兄妹であるにも関わらず、日頃から意見の食い違いがあり、ぶつかり合う事が多くあった。一方、新人であるレゾンの少年オーウェンは他の者より腕力が強く、またレゾンとしての素質があるものの性格が臆病であるため、毎度リアムとライナートに呆れられたり、足を引っ張ったりすることが多くよく叱られることになる。
そんな不安定な三人チームの元に新たなパトスへの対応の応援要求を受けることになった。
しかし、そこにいたパトスは今までに対応してきたパトスとは全く異なる存在だった。
果たして、彼らは謎のパトスの出現をどのように対策し、人間の絶滅を食い止めることができるか。
【設定内容・キャラクター(主な人物)】
エーテル:自然の中にある目に見えないエレルギー。レゾン達はこのエーテルを武器やパワースーツなどに取り込み、エーテルの塊をパトスに打ちつけて倒す。
パトス:人間や動物、植物などの生き物が己の感情をコントロールできずに飲み込まれ、化け物になった姿。パトスになってしまうと、己の情念を糧にして生き続けるだけの存在となる。一度、パトスになってしまうと元に戻ることは不可能とされている。ただし、完全ではなくパトスになり途中の段階であれば、元に戻れる可能性もある。
レゾン:パトスを討伐するために創立された部隊。エーテルを吸収した武器やパワースーツを使用する。また、機動部隊、特殊部隊、解体部隊、研究部隊の4部隊があり、各部部隊でもいくつかの班が存在する。
ディザイア:パトスの進化系。意志を持ち、また言語を話すため意思疎通ができる。また、普通のパトスよりも力が更に凶暴化している。
・OC設定
〇レゾン所属OC
リアム:「俺を女扱いすんじゃねぇ」
幼い頃にスラム街で盗みなどを働きながら暮らしていた際に、たまたまスラム街を巡回していたアレックスと出会い、養子になったことから自然とアレックスの務める『レゾン』に入隊した。
幼い頃から女を捨て、男のように生きてきた女性であり、女性扱いをされるのを嫌う。同僚兼義兄弟(血の繋がりはなし)のライナートとは犬猿の仲といっていいほど喧嘩をよくするものの、内心ライナートの事を気に掛けている部分があるし、絶対にライナートが自分を女としてみないというところでたまに胸の痛みを感じるがそれが恋心とは分かっていない。また、昔にライナートが自分を庇い、両腕を切断されたことから気にかけるようになり、またライナートに嫌われているとも思っている。
ライナート:「あいつのことを一番に理解してやれるのは俺でも他の誰でもない。あいつ自身だ」
リアムの同僚兼義兄弟であるレゾンの男性。ライナートも幼い頃はスラム街出身であり、リアム同様にアレックスに拾われて養子になった。リアムの気持ちを尊重し、一度も女性扱いをしたことがない。そんな彼女とは、よく意見の食い違いで衝突することがあるので、あまり二人について知らない者達からは仲が悪いと思われているが、二人にことを良く知っている者からするとはただの痴話喧嘩だと思われている。
本人はリアムに嫌われていると思っており、またリアムに恋心を抱いていることには気づいているものの、気のせいという言い訳をし続けている。なので、徐々に今まで一度もリアムに対し、女性扱いをしたことがないため、どう接するべきなのか悩見始めたりもする。
昔は腕の立つスナイパーで、ライナートが打った球は100発100中当てる腕利きのスナイパーだったが、ある作戦内でリアムを庇った際に両腕を切断されてしまう。それ以来、義手で銃を使用するも、昔ほど上手く打てなくなっており、また後遺症で痛みを感じるようになってしまっている。
オーウェン:「いつまでもあの人たちの足土手纏じゃいられませんから」
リアムとライナートの直属の部下になったレゾンの少年。
明るくやさしく、ちょっと怖がりな少年だが、ド天然のところがあったりして、敵味方関係なく驚かせるようなことをしでかす。お化けやホラーものが苦手。意外と料理が上手いので、よく、仲間の為に差し入れをすることがある。
普段はほのぼのしているが、リミッターが外れると、殺戮へと変貌してしまう。ちなみにその時の記憶はなく、いつも周りが血だらけになってることに自分自身で驚き怖がる。
アレックス:「立て。生きたいのなら立ち上がり続けろ。そして強くなれ。強さは生きる力になる」
司令官を務めており、リアムとライナートの育ての親。女だろうと子供だろうと戦いの中では容赦しない男であり、殺気には敏感。しかし、仲間内での揉め事には頭を抱えては叱りつけるものの、慈悲深く、なんだかんだ毎回怒号を投げるか、ゲンコツを一発与えるかで収拾つけている。リアムとライナートの育ての親ではあるが皆の父親的存在でもある。
アルフィー:「お前さんたちはいつまで経っても変わらないな」
副官を務めている。物事を客観視して周りの状況を把握することを得意としており、また皆の行動を観察するのを趣味としている。ちなみにアレックスとは昔馴染みであり、アレックスの若い頃のことをよく知っている。
カルム:「いいかげん終わらしてさっさと帰りたい…」
めんどくさいことが嫌いで、だるいが口癖。破天荒な行動をするケイリーに対して苦労が絶えないもののなんだかんだ面倒見が良かったりする。密かに同期のリアムに片思いしている。
ケイリー:「俺ならなんとか出来るじゃね!?」
めちゃくちゃポジティブで考え出したことをすぐに実行しようとするため、相棒のカルムによく物理的に阻止されている。
ミーナ:「だって、楽しく生きたいじゃん」
女性のサイボーグで、一見楽観的な発言や行動が多く見えるが意外と周りの事よく見ており、異変には瞬時に気づくことができる。近距離戦を得意とする。
カルムのことを気に入っており、色々とアプローチをしている。また、ベルンハルトとは相棒と思って接しているものの、内心では少し気になっていたりもする。
ベルンハルト:「俺はこいつらの面倒見役じゃねぇんだぞ!?」
文句を言いつつ面倒見のいいお兄さん的存在。近距離戦を得意としている。相棒として認めているミーナに対して別の感情があるものの、それを伝えるつもりはないらしい。
アレッシア:「またぶん殴られたいわけ?」
女性の医官。何事にも怯えず、冷静に対応するが、戦闘でもない理由で何度も何度も負傷してくる者たちを治療し続けていると、ストレスが溜まり、限界値が超えると凶暴化する(ガトリングガンを持ってストレスの対象者に撃ちまくり始めるため、対象者が逃げた先にいた他の者たちも巻き込まれることが多い)。
etc…
〇ディザイア集団
ミラ:「なんで他人に認められなきゃいけないんだ。私は私だ。私を認めない者がいるのならそんな者達は死んでしまえばいい」
人間だった頃に世間からの価値観により差別を受け続けたことによりパトス化し、強化し続け、更にディザイアへと変貌した。
アンゴル:「どうして自分のその気持ちを受け入れてあげないの? そんなの辛いだけだよ」
周りに合わせて自分の気持ちを隠し表に出さないことを続けていたことにより限界が来てしまいパトス化、後にディザイアへと変貌。
グリード:「欲しいものを手に入れたい。それの何がいけないのか」
欲しいと思っているものがいつも手に入らず、ストレスが増加し続けたことによりパトス化。後にディザイアへと変貌。
フィア:「助けを求めても誰も助けてはくれなかった。だから自分でどうにかするしかなかったんだ」
辛さや恐怖から逃げ出したくても逃げ出すことができず絶え続けてたが限界が来てしまい、自分の辛さや恐怖心を取り除くべく対象者を殺し、パトス化。後にディザイアへと変貌。
ハリマン:「どうでもいいんだ。それに復讐をしても何もならないというけれど、別に何かを残したくてしてるわけではないんだよ。ただ、同じ痛みを感じて欲しいだけ」
大切なものを奪われては悲しみを抱え、また自分のも同様なことを仕返ししてもただただ悲しみさや惨めさ、憎しみだけが増加し、その感情の苦しみから逃げたいがために、何も考えることなく楽に生きていきたいという欲からパトス化し、後にディザイアに変貌。
プレジャー:「やりたいことを我慢して、人生を歩むぐらいなら、好きなこと、やりたいことをやって生きていきたいと思わないか。」
幼い頃に拉致にあい、被験体として扱われ、拘束され続けていたことから自由を求めていた欲が強く、パトス化。後にディザイアへと変貌。
エフォール:「大人だからって何でもかんでも我慢しないとダメなのか。やりたいことを…夢を諦めないといけないのか」
30代になっても夢を追い続けていたアラサーだったが家族や友人、他の者たちからの悲観的な目線に劣等感を感じ耐えきれず、また、自分と同い年、年下が夢を叶えて謳歌していることに嫉妬心を強めて溜め込んできてしまったことでパトス化。後にディザイアへと変貌する。
ノア:「世間からどう見られてたって知らないよ。だって、これが僕だもの」
周りの人と違う価値観を持っていることに不気味悪がられたりして生きてきたが、なぜ、自分がそんな目で見られないといけないのかわからずにいた際に、パトスに襲われ、パトス化してしまい、何もかもがどうでも良くなり、パトスとして生き始め、後にディザイアへと変貌する。
リーベ:「ただ、愛されたかった。それだけだった」
両親が幼い頃になくし、友人もできずたった一人ぼっちで生きてきたので「愛」がなんなのかわからずにいたが、初めて人を愛した際に裏切られ、愛憎が膨れ上がり、パトス化。後にディザイアへと変貌する。
アンテレ:「人を殺した時の快楽がどんなものなのか知りたかった」
好奇心が強く、その好奇心は狂気としたものに変化し、ある日、人を殺してしまう。そして、自らパトスに感染し、パトス化して、ディザイアへと変貌し、そのこと自体を楽しむようになる。
etc…
【コメント】
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※誤字脱字がありましたらすみません。
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