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BACK The new generation   作者: ナスの覚醒
1章 Competent Of War
38/49

27話 よにんぐみ(5-1)

べ、別に、話数稼ぎたいわけなんてないからねっ!

 まるで昼のことがなかったかのようにオレたちが向かったのは、オレと明智が前に買い物をしたショッピングモールである。このショッピングモールは透紫市でも割と名のしれた、面積をとる分、結構便利な施設である。

 実はまだ1時過ぎ、帰るまでにはまだまだ時間がある。何時に帰るかは分からないが、ここで大半の時間は過ごすだろう。

 自動ドアが開き、ショッピングモールの中に入ると涼しい風がオレたちを迎えてくれた。そしてそれと同時に、妃夏と明智の目がキラキラと光った。

「めぐっち! 新作の服入荷されてるよ!!」

「だよね! やっぱりあれ、新作だよね〜!」

 キラキラした目線の先を辿ると、どうやら2階の服屋らしい……え? なんで見えるの? どうやらJK心で視力補正がかかっているらしい。

「ひとみん! 行こー!」

「あ、うん! 1時間後ここで集合ねー!」

 ゲームソフトを買いに来た時の子供のようにはしゃぐ妃夏。そしてそんな妃夏に手を引かれ、明智も服屋へ消えていった。妃夏はそうだが、今回の計画者である明智も楽しそうで何よりだ。

 そして形的には男女それぞれで1時間自由行動になったらしい。

「なんか行きたいとことかあるか?」

 それにしても凛島と遊ぶのも小学生以来だ。凛島の見た目は小学校の時よりかなりチャラくなり、また小学生の時の『遊ぶ』とは少し違うけど、遊ぶは遊ぶである。小学生なんか小学生の頃の約束を7年後に果たした、どこかそんな気がする。

「オレは別に大丈夫。お前は?」

 オレ自身も、オレの陰の時代を全て知っていた凛島と2人なので、かなりリラックスできる。

「うーん、俺はあるかな」

 口調や表情からして、凛島もどこか楽しそうだ。



 こうして、オレと凛島は1階にある雑貨屋へ来た。雑貨屋と言ってもオレたちが来たのは、一角を占めるメンズコーナーである。

 イケメンのモデルの男の人がヒゲを剃ったりスポーツをしたりしているポスターが貼られたその場所で、凛島が手に取ったのは、有名ブランドのメンズのワックスだ。

「いゃあ、最近ワックス切らしてたんだよなぁ」

 凛島は、そう言って棚にあるワックスを取っては置いてを繰り返している。

「へぇ、お前っていつもワックス使うのか?」

「あぁ、てか必需品じゃね?」

「へ?」

 予想もしない答えのせいで変な声が出てしまった。ワックスが必需品? え? え? え?……

「……まあお前なら分かってなくても仕方ないか。教えてやるよ」

「りょ、了解……」

 そして、なぜだか凛島先生のリア充講座が始まった。


次回、☆サッチーのワックス講座☆


早めに出します許してください

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