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BACK The new generation   作者: ナスの覚醒
1章 Competent Of War
30/49

SS “最強”とは

なんか思いつきで書いた。

本編とは関係なしっ!

「ねぇシゲ盛。“最強”って誰だと思う?」

 明智がオレにそう話しかけてきたのは、オレが学校に帰ってきた3日後の水曜日の夜、魔獣狩り後のことだった。

「まず、“最強”の定義が何なのかによるんじゃないか?」

 ちなみに、オキとジジイの疲労は回復した。だが、まだ休んでいた時の生活リズムのままで、魔獣狩り後に眠い顔で帰って行った。

 眠気の取れないオレと明智は、公園で少し暇を潰しているという訳だ。


「うーん、“この世界”の最強かしら」

 考える明智と共に、その頭上のアホ毛も扇風機のプロペラのように回っている。

 オレに存在がバレて吹っ切れているのだろうか、オレと二人きりになると、明智のアホ毛の運動は活発になる。


「最強ねぇ……一概には言えんな」

「そうよね……」

 そう言って拳に顎を置いていた明智だが、突然閃いたのか、アホ毛がピンとオレをさした。

「神様とか?」

「でも神だって死ぬんじゃないのか? フェンリルがいるとすると、その時点で神はアウトだ」

「そうよね……」

 すると、明智のアホ毛はしょぼんとしなれてしまった。まるで明智の心を映し出す鏡のようだ。


「悪魔とか?」

「もし最強だったとしたら、今この世界は成り立ってねぇよ」


「最強の能力者とか?」

「そいつも人間だ。心臓を刺せば死ぬ」


「死神とか?」

「神じゃねぇか」


「魑魅魍魎は?」

「悪霊退散。すぐに呼びましょ陰陽師だ」


「この小説の作者とか?」

「ぶっちゃけ最強だが、なんか違う!」

 そうして、明智のアホ毛は立ってはしなれ、また立ってはしなれを繰り返した。

 

 

 少し経つと、挙げる候補がいなくなった明智は、ベンチにダラーんと座り込んだ。

「……結局、誰なのよ。最強って」

「ていうか、“最強”は存在するのか?」

 すると明智は、ゆっくりと体を起こした。

「どういうこと?」

「だって、命、あるいは形のあるものは、いつかなくなる。すると残るのは人間の空想の世界だ。まあ、神とかそういうのだな。でも、空想上ならどんな人でも、なんでも作り出すことができる。最強っていうのはオンリーワン。つまり、なんでも作り出すことのできる世界で一番強い奴なんているか? まあ、もし神が本当に存在するとしても、そいつは『御神体』という形がしっかりとある。それを言っていくともうキリがない」


 明智はまだ首を傾げたままだ。

「うーん、つまりな……数値のしっかり出ているもの。例えば、ゲームのレートとかだ。そういうのは最強が存在する。でも、数値の出ていないものは、最強は分からない。だから、オレの考えだと、『もっとも最強に近いヤツ』が最強って言われるんじゃないのか?」

 あれ? なんかオレ、めっちゃカッコイイこと言ってないか?

 ドヤ顔で明智を見ると、なんとスマホを触っていた。

 その画面を覗いてみると――

「最強とは強の度合いを一番高めた呼び方――」

「――お前、話聞けよ!」

 なんと最強のインデックス(数値が存在しない方)を見ていた。


「聞いていたわよ。最強の西京焼きを食べたいってことでしょ?」

「全然ちげぇ! ていうか、めっちゃしょうもないダジャレじゃねぇか!」



「それじゃぁシゲ盛、“西京”って何?」

「話聞けよ! ……それはな――」

 そんな繰り返しは朝まで続いただとか。

次から次回予告した話書きます。

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