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BACK The new generation   作者: ナスの覚醒
第一節 カァルプリィトゥ
19/49

SS 天月の犬神様

あけましておめでとうございます

「ふゎぁぁぁ······」

 それは、いつもの朝のことです。

 わたしは本殿の近くにある小屋で目を覚まします。

 木と木の隙間からはたくさんの朝日が差し込んでいるので、今日はおそらく晴れでしょう。

 布団を片付けたら、いろいろ身支度をします。

 身支度が終わり、巫女服になったわたしは、境内の掃除をします。毎日境内にはゴミがたまるので、掃除は必須です。

 ちなみに、神主さんはまだ寝ているようです。起こさないように静かに歩きます。

「おはようにゃノ······」

 鳥さんたちは今日も元気に鳴いています。

 早起きでとても偉いですね。

 そんな鳥さんたちの横で、わたしは境内をホウキではきます。



 少し暖かくなりました。

 太陽が上がってきたのでしょうか、それとも、わたしの体温が上がったのでしょうか。まあとりあえず、お腹が空いてしまいました。境内もきれいになったことですし、朝ごはんをつくりましょうか。


 お料理は手軽に済ませます。

 わたしは懐に入れていた杖を取り出します。

 これはとても便利な杖です。

 少し大きいけれど、ありとあらゆる魔術が出せます。

 まずは火の魔術と水の魔術でお湯を沸かします。

 あとはお湯にいろいろ加えて、あっという間に味噌汁の完全です。

 口の中で広がる味噌の風味が、空腹のお腹を満たしてくれます。我ながら完璧です。

 少し余ったので、神主さんの部屋の前に置いて起きましょう。

 そんなこんなでもう7時です。

 わたしは、小さな書斎へ行きます。この場所は、ちょうどいい感じに陽の光が当たって、わたしのお気に入りの場所です。

 そこで、わたしは1冊の本を開きます。

『能力者全集』

 これは、世界に50人しかいない能力者について書かれた本です。

 ちなみに、わたしはそのうちの1人です。能力は魔術で、多種多様のことに応用できて、結構気に入っています。

 そんなわたしは今、大きな問題を抱えています。

 それは、魔獣です。

 最近、夜に大量の魔獣が街に現れます。そして、1匹も残らず消えます。それを調べるために、わたしは今日も本を開きます。能力者は極稀な存在です。

 そんな能力者たちが今、この街にいるとしたら······

 能力者の中にも強さの序列も存在するし、それぞれ個性だってあります。それについて学ぶことが、一能力者としての役目だと思います。

 それに、魔術の鍛錬、巫女のおしごと、やることはたくさんあります。でも、決して大変だとは思いません。むしろ楽しいです。

 これからも、わたしは頑張り続けます。別に世界のためだとか、正義のためだとか、そんな深いことは特に考えていません。

 ただ、やりたいことをやるだけです。

 そんなわたしを、きっと今日も犬神様は見ています。

「よし、今日も1日がんばるにゃノ!」

 本をひと通り読み終えたわたしは、大きく蹴伸びをしました。

 そんなわたしの獣耳がピクピクと動きました。

 どうやら神主さんが起きたようです。


「おはようございます。上野(こうずけ)さま!」

 そんなわたしの一日は、こうして流れていきます。

 これが天月神社の朝です。

     ***

 そんな彼女が、陣田 シゲ盛と出会い、運命が大きく変わるのは、少し経ってからのことである。


今年もよろしくお願いします

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