表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
30/30

人にバカと言う労力

つくづく考えることも何かを書くことも体力がいることだと……

そうだな、思い知ったというのは正しくない。

それはすでに知っていることだから。


恐らく「今一度体感した」と言うのが正しいのだろう。


実はこの三日間、コミケをネタに何か書こうと思っていたのだが、何も思いつかなかった。

正しくは自分が納得するコミケへのディスが思いつかなかった。


コミケには何度か足を運んだことがある。

確かに終了間際の西館で良い音楽サークルを見つけたり、働いている友人を冷やかしに行ったり、なかなか楽しかった面もある。

ただ、それ以上に楽しくないことの方が多かったし、筆者はコミケに否定的な気持ちを拭うことはできなかった。


あれを「オタクの祭典」だとは呼びたくない。

もし仮に過去のコミケがそういうモノだったとしても今は全く違うと思う。


筆者がそういう思いを抱く一番大きな要因は確実に「サークル参加」していないからだろう。

サークルとして参加すれば確かに面白そうだし、肯定的にもなるだろう。


しかし、三日間50万人の参加者の内のほとんどはまさに参加者だ。

筆者はそんな参加者たちをかなりバカだと思うし、「テメーは二度とサッカーやハロウィンで騒ぐ渋谷民をディスるなよ」と思う。


構造がもはや一緒なのだ。

コミケという「祭り」に参加しているということが何よりも重要なのだろう。

要するにその実態や存在意義、参加意義を問うことなく、「雰囲気」という実態のないものを他のバカたちと一緒にありがたがりたいだけだろう?


ハロウィンのコスプレ祭りに文句を言い、かたやコミケのコスプレ祭りに文句を言わないバカな「陰キャ」共のダブルスタンダードには全く呆れ果てる。


と、ここまで読んだ読者諸兄は「なんだよ、結局コミケをディスってんじゃねーか」と思うだろう。

まあ、確かにディスってはいるのだが、これは筆者の納得できるディスではないのだ。


もっと思考を掘り下げて言葉と使って徹底的に貶めたい。

それが筆者の納得できるディスであり、こんなものはまさに便所の落書き以下なのだ。


ただ、今の筆者にはあのバカ共に思考と言葉を費やせるほどの体力がないのだ。

バカはバカとして放って置きたい。

実際、彼らがどんなにバカで哀れでも筆者には関係ないのだ。

彼らはアレで楽しいのだろう。バカ丸出しだが。


だから、世の社会学者や哲学者や言論人と呼ばれる人は素晴らしいと思う。

彼らは筆者より頭が良い。

だから、筆者も含めて世のほとんどがバカに見えているに違いない。

それでも、思考と言葉を尽くして世界構造を分析し、変革せしめんとまさに啓蒙している訳である。


筆者には無理だ。

筆者があまり政治や経済を語らないのは無学なことに加えてそういう面もある。

基本的には政治も経済もどうでも良いことだ。

本当に政治を変えたい人がいるなら、今すぐ自殺して転生して東大に現役合格して官僚になるべきだし、

経済を変えたい人がいるなら、今すぐ自殺してベゾスかゲイツの息子に転生するべきだろう。


筆者がオタク関係のことに関して少しばかり思考や言葉を尽くしてみたのは

自己存在の問題とそれが仕事の糧のベースになるかと思ったからだ。


本質的にはオタクがどうなろうと知ったことではない。

バカばかりだし、いずれアニメもラノベもドンドン酷くなっていくだろう。

その中でマンガとゲームだけでは別のユーザー層が存在するので面白い作品が出てくるだろう。

オタクはまたそれに寄生して勝手に居座って変なコンテンツを作ることをクリエイターに強要して

そして、また死んでいくのだろう。


別にそれで良い。筆者には何の関係もない。

筆者の様なバカにバカと言ってみても始まらないように

筆者がバカだと思う人間にバカだと言ってみても始まらないのだ。


ただ、今回、コミケに心底嫌気が差した時に自分が内向的で自罰的であることにとても感謝した。


世の中にはバカに絶望した結果、バカを殺しまわったりする人間がいる。

半面、筆者がこれから先どんなに何かに絶望しても殺すのは筆者だけだし、

そういう気持ちや感情が外に向くことは無いだろう。


なぜなら、筆者がこの世で一番のバカだからだ。


バカがバカなりに生きてみたり、生きることの意味を探している結果がこれであり、

そこで何が起ころうとも生きることを止めるだけだ。


生きることそのものに意味はない。

そこに必死に意味付けしてみようとしている結果、生きているだけだ。


だから、筆者が読者諸兄に言えることは一つ。

「バカと言ってくれる人のことには耳を傾けるべきだ」ということ。


そういう意識そのものが実は啓蒙の本質であり、そういう意識を持った人間が増えていくことこそ、

自殺転生を強要することなく、皆で世の中を良くしてゆく方法の一つだろう。


筆者にはそれができなかった。

耳は傾け、それで思考も変えたが、結果は思考が肉体を凌駕することなくやせ細っていくばかりだった。


とにかく、君たちはヤマカンを炎上させるのを辞めなさい。

一体何が気に入らないのか知らないが、彼はなかなか良いことを言うこともある。

そもそも、君らにバカと言ってくれる人がどれくらいいるのか。

バカと言われて怒っているようではそれこそ、知性ではなく品性の低さが疑われるよ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ