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ミリオタ思考分解サンプリング ~こうしてミリオタは世から遠ざかる~

どうやら熱中症らしい。

時々冷房が効かなくなるのが最大の原因みたいだ。

久々にポカリスウェットを飲んだ。旨いと思う。


かなりやられているので本当にどうでもいい話をしてもいいだろうか。

完全に趣味の話であるからアレなのだけれど、読んでくれると幸いだ。

どんな思考であのミリタリーファンが生まれているかというサンプルにもなると思う。


現在、事前登録中のとあるアプリがある。

台湾か中国で開発、先にリリースされていたアプリで「銃の擬人化」的なアプリなんだが、

そのゲームの主人公ポジションがどうやら「M4A1」らしい。


「M4A1」とはざっくり冷戦終結後にアメリカ陸軍を主体として採用されたアサルトライフルだ。

アメリカ陸軍で採用されたということはつまり、『大正義』になったということで

他の国でもコピーやライセンス品が採用されたり、映画やドラマなんかにも頻繁に顔を出すアサルトライフルの代表格になった。

(大体、敵が持ってるアサルトライフルがAK、味方が持っているアサルトライフルがM4という認識で構わない)


だから、そのアプリの主人公が「M4A1」なのには全く疑問がない。

むしろ、M4A1ファンの筆者は嬉しいことだった。


が、しかし。


ググってみた所、驚愕の事実が発覚する。

「M4A1」を持っているアプリの少女が出てくるが、「M4A1」の良いところが一切ない。

「ああ、開発の方、あんまり銃には興味ないのかなあ」って思ってしまった。

ミリオタのめんどくささ全開である。


なぜ「愛がない」と思ったか?

それは「M4A1」は似た銃がいっぱいあるということ。

その中でいかに「M4A1感」と似た銃がたくさん作られるほどの「カリスマ性」と「スタンダード感」を表現するかが重要なのだ。


まず、なぜ「M4A1」に似た銃がいっぱいあるのかということだが、

先ほども言ったが、「M4A1」は「『大正義』アサルトライフル」になったので

コピー品やライセンス品、バリエーションが多数存在する。


そして、何より「M4A1」自体が「M16」という「『大正義』アサルトライフル」を

改良して生み出されたモデルの「M4」というアサルトライフルを改良したものなのだ。


はい、今、画面の前でミリオタ以外の読者諸兄が若干顔をしかめたと思う。


本当にざっくり説明すると


【M16】:ベトナム戦争期に開発された米軍のアサルトライフル

【M4】:冷戦終結後に開発された「M16」のカービン化(ちっちゃくなったくらいの認識で)

【M4A1】:「M4」の改良型。おおよそA1とかA2っていうのはマイナーチェンジの回数のこと。


みたいな感じになる。


要するにこの三つの「M16」「M4」「M4A1」というアサルトライフルは

パッと見、すごくよく似ているのだ。

実際に米軍が「M16からずっと似ているアサルトライフルを使い続けるのか?」という話には

一説によると「似ているからメリットが多い」という話があるくらいには良く似ている。

(これはどういうことかというと操作性と訓練、整備性、弾薬の共通性などの話になるが割愛)


そして、何回も言うようにコピー品やライセンス品が多い。

それは「M4A1」だけでなく「M16」にも共通する話だ。

(M16がそもそもライセンス品であるというのは置いておいて……)


だから、似た銃が多い。

だから、ざっくり「M4A1」ならではの「個性」を出してほしいのだ。


そういう観点でイラストを見るとかなりがっかりする。

色々あるのだが、一番の問題点は「フロントサイト」だろう。


「M4A1」に限らず銃がそもそも似たものが多くなってしまうのは何もカッコイイからではない。

多少の個性より「あ、この銃ここが優れてる! パクったろ!」となるから似た銃が増えるのだ。


そういう意味でも「M4A1」は色んな所をパクられた。

しかし、パクられなかった所、つまり、「個性」が存在するのだ。


それが「フロントサイト」である。


詳しくはググって欲しいのだが、銃身から大きく「△」状に盛り上がっている部分があるのだ。


これがなぜパクられなかったのかは「アイアンサイトの衰退とピカティニーレール」の話になるので

割愛するが、とにかく後発の「M4A1」の良い所をパクった銃にはないのだ。


それがイラストには描かれていない。悲しい。

せっかくちゃんと上面レールを一通にしていないのに「フロントサイト」が

「フリップアップサイト」になってる。悲しい。


「うわ、こいつめんどくせえ!」と思った方、正しいと思う。

ただ、多少マイナーな銃(ジェリコのM100とか?)の描写ならいざ知らず、

「M4A1」なんてググればいくらでも画像が出てくるのに……と思ってしまうのだ。


それで実はこの話には続きがある。


どうやらアプリの「M4A1」を限界突破的なことをするとイラストが変わるらしい。

まあ、ソーシャルアプリでは良くある話だが……


「フロントサイト」が描かれてる!


ktkr!(古いか?)と思ったのもつかの間、なんか変。

いや、なんかとかそういうアレではない。変な既視感がある。

「いや、これM4A1だけど、アレ? 見たことあるけど、違う……?」


そして、気づく。

「これアタッチメントが全部『東京マ○イ』のヤツじゃねーか!」


説明しよう。

「東京マ○イ」とはサバゲーマーに絶大な支持を誇る玩具メーカーである。

(お城系とかラジコンとかもあるらしいが、その評価はあまり詳しくない)

筆者も「M4A1」のガスガンをはじめとして色々持ってる。

(サバゲーには一回しか言ったことないのでガスガンがメインだが……)


違う。そうじゃない。


アプリは「実銃の擬人化」であって「トイガンの擬人化」ではないはずだ。

(それはそれで面白そうだが、実銃より権利関係がめんどくさそうだ)


実銃に使われているウン万円からウン十万円するアタッチメントよりも、

数千円の「東京マ○イ」のアタッチメントの方が高性能か?

そんなわけはない。


それとも何か、世界が滅亡の危機に瀕した時、

トリジ○ン(有名な軍用サイトのメーカー)も

E-○ Tech(有名な軍用サイトのメーカー)も

アー○メントテクノロジー(有名な軍用サイトのメーカー 筆者はここがLMGに乗ってるのが好き)も

ナイツアーマメ○ト(有名な軍用アタッチメントのメーカー 上とややこしい 銃も作った)も

マグ○ル(有名な軍用アタッチメントのメーカー 銃も作った)も

全て製造が停止して「東京マ○イ」が唯一残るのだろうか?


頑張れ僕らの「東京マ○イ」!  負けるな僕らの「東京マ○イ」!


……そうじゃないだろう。

(いや、東京マ○イ様には頑張って頂きたいが……)


知らない間にコラボでもしてたのだろうか。

それなら全然分かるんだが……。


とにかく、ミリオタはかようにめんどくさい。


今は「データベース社会」だ。

インターネットに繋がれば、色んな情報のアーカイブがある。

だから、ちょこっとの手間をかけて調べて見て欲しいのだ。

特にそれを題材とする時はなおのこと……。

それだけでミリオタは嬉しくて舞い上がっちゃうのだ。


まー、気持ちは分からなくはないんだけどもね。

M4のフロントサイトの野暮ったさが当該イラストのスタイリッシュ感と合わないとかさ。

FAMASの銃剣にアクセサリーつけて女の子感出したいから変な銃剣の付け方したりとかさ。


分かる。ゲームだもんね。擬人化だし、ミリオタ相手だけの商売じゃないし……。

ミリオタがめんどくさいだけだってのも完全に同意する。


だから、激しい言葉で罵るようなミリオタとはやっぱり距離置きたいし、

ミリオタが世間に受け入れられにくいのも分かる。

そもそも、人を殺すために生まれたものをとやかく言っているわけだしね。


だから、なるだけめんどくさいミリオタにはならないように気を付けているつもり。

ツイッターで呟いても、リプは送らないし(そもそも送らないタチではある)、

ネガキャンだってしない。


今回の件だって特にけなすつもりはない。

そもそも、筆者の意見だってただいちミリオタの意見であって、

それが正しいとも思わないし、ちょっと上に書いたように制作側の気持ちだって多少なり分かるのだ。

アプリはインストールするし、遊んでみる。


だから、冒頭に書いたようにこれはミリオタの思考サンプリングなのだ。

気を悪くされた方がいたら、真摯に謝罪する。

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