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レーザーライフルの話

風邪を引いた。

だから、今日の更新分はかなり短くなると思う。


PCの前にいるのがつらいのではない。

頭が働かないのだ。

何か書かなければ、と思うが、書きたいと思うトピックがない。

(そもそも品薄でネタを考えるのにかなり労力を使っているというのもあるが……)


今日の話は中国でレーザー銃が実用化されたらしいという話にしようと思う。

ソースも某FPS系まとめサイトでかなり怪しいものではあるが、あながちない話でもないだろう。


昔から光学兵器というものは開発されてきた。

よくありがちなモノは光を強く照射して肉眼や光学照準器などを破壊するタイプのものだ。

そういう意味ではフラッシュバンなども光学兵器の一種だと言えるだろう。


しかし、どうやら今回中国で販売されるものはアサルトライフルの様に直接人体にダメージを与えるものらしい。

まあ、ガンダムのビームライフルを人に持たせた様なものだろう。

(厳密にはガンダムのビームライフルはIFで圧縮したミノフスキー粒子が云々……)


仮にもSF系戦争ロボットモノの作者として興味はなくはない。


カウンターメジャーはスモークや水蒸気を濃密に散布することなのだろうか?

いやいや、それならマクロスで描かれた雲を貫通するビームの様になるのではないか?

では、鏡か?

いやいや、それは反射する方向によって友軍に被害が出るし、鏡そのものを貫通するかもしれない。

……などなど。


そういう妄想話を別にしてこれが軍用になる可能性を少ししてみよう。

(これも妄想の類でしかないのだが……)


まず、可能性は非常に低いだろう。

軍隊と警察の一番の差は何かご存じだろうか?

『自己完結性の高さ』である。

つまり、軍隊とはその組織一つで組織が可能な限り維持できることが求められるのだ。

理由は単純で戦争になり、敵地へ侵攻するとなった時、

敵地でインフラが使えないからと言って「何もできません」じゃ話にならないのだ。


だから、自衛隊は災害の時に派遣される。(自衛隊は戦力じゃなく実力だ云々は置いておいて……)

災害でズタボロになったインフラでも、自衛隊は活動できる。

風呂だってあるし、飯も炊ける。水道がなくても給水車がある。


おおざっぱに言ってこれが軍隊と警察の差である。


そう考えた時に「弾薬」と「バッテリー」、どちらが『自己完結』的だろうか?

恐らく現状の兵站を考えれば、それは「弾薬」ということになるだろう。

「バッテリー」を兵員一人に支給される分だけ充電し続ける設備がないからだ。

ただし、将来的なことを考えると話は違ってくるだろう。

軍隊が「バッテリー」の兵站を第一に考え、何かしらの最適化された前線設備を開発したり、

または単純に「銃弾」よりも「バッテリー」の方が軽くなったり、安くなった場合は話が違ってくるに違いない。


そうするに本気で導入を考えるならありかもしれないが、今までのノウハウや実績を捨ててレーザー銃を導入する必要性はまだないということだ。


実にありきたりな結論だが、警察に話を変えるとまた話は違ってくる。


まず、威力が調節できること。

これは警察活動においてかなり重要なことだろう。

特に近年の(と言っても90年代からだが)小型尖頭弾(5.7mmや4.6mm)の様に

貫通性が高くかつ、室内において跳弾しにくい弾が求められる警察活動では武器になるだろう。


それに民間のインフラが使用できる警察において「銃弾」と「電気」の補充のしやすさで言えば、

どう考えても「電気」の方がカンタンだ。

コンセント穴に充電器を指してそれにバッテリーを繋ぐだけで良い。


そして、何より見た目が民間人を威圧しない。

これはあまりアサルトライフルを携行した警察官を目にしない日本人には分からない話ではあるが、

こういう点も今の警察には重要らしい。


銃器の形は昨日によってかなり制約される。

その典型がリボルバーであり、もはやここ100年ほとんど見た目が変わっていないと言ってもいいだろう。

アサルトライフルも同様でガス圧なら銃身の上にガスピストンが必要だし、銃身の先のマズルアタッチメントも美術品としてついているわけではない。

そういうデザインの共通性が映画やアニメ、ゲームなどを通じて

「民間人にとっての武器のイメージ=怖いもの」として威圧する要因になっているのだろう。


その点、レーザー銃は世界ではまだ一般的ではない。

フィクションの世界でも、基本的に超技術の塊か一種のシュールなガジェットとして登場する。

(MIBのアレとか……)

まだ、民間人の中に「レーザー銃=怖いもの」というイメージはあまりピンと来ていないに違いない。


そして完全に想像だが、何よりレーザー銃はデザインが火薬銃器に比べて自由そうだ。

なぜなら、火薬銃器はカートリッジが銃本体の中でガチャガチャと動くのに比べて

レーザー銃は電気が基本的に移動するのだろう。

配線一つで形などどうにでもできそうである。

(本気で開発していて苦労している方が聞いたら激怒すること間違いなしだが……)


そんな感じである。

ちなみに筆者の書いている「ヘイヴス」に出てくる火器は火薬火器か、コイルガンがメインである。

レーザー銃的なモノは迎撃兵器にしか出てこない。


理由は簡単で最初の方に書いたが、カウンターメジャーが多く、状況によってはアテにならない可能性がある。

それよりは質量を速度でぶつけた方が楽と未来人も思っているに違いないと思ったからだ。

後は見た目が地味っていうのもある。

まあ、火薬火器も実は結構見た目は地味なんだが、フィクションの世界はマズルフラッシュが五割増という決まりがあってちょっとそれにあやかってみただけだ。


それにしても、いつか本当にビームライフルが実用化される日も来るのだろう。

18mのロボットが実用化される日はいつだろうか?

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