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今話題の「同人」と「娘」と「エロ」

とある作品が『イメージを著しく損なう表現は行わないようご配慮いただけますと幸い』と来た。


分からない方はまあ、ちょっとネットの海に潜ってみると概要はさらえるだろう。

キーワードはうま……


いや、違う。

この問題のキーワードはやっぱり『同人』だろう。

単純にJ○Aが大きな組織で色々と働きかけた……という話で終わるのはこのコンテンツだけの話なわけで。

もちろん、これから『応援』する方々は単純にその言いつけを守れば、何も問題はない。

しかし、それで納得するのはJ○Aの人たちであって、我ら『オタク』ではないはずだ。


「俺はオタクじゃない!」という人はまあ、好きにすればいい。

セネガル戦までテレビの前で正座するなり、渋谷に行けばいいさ。


しかし、我ら『オタク』はこの問題を直視せねばならない。

『同人(二次創作)』。それはまさしく『オタク』の文化的中心にあったとされるものだからだ。


……前置きが長い? 確かに。

では、まず結論を書こう。

『これからの「正義」の話をしよう』

うん。まあ、意味はかなり不明だが、少し待ってほしい。

別に私はハーバード大学で教授をしているわけでもない……どころか大学すら卒業していない。


じゃあ、私は何者かといわれると『オタク』だ。

『オタク』が『正義』の話をするのだ。

『正義』とはつまり、『特定多数の人間』に通じる『正当化の手段』だ。

この場合は『オタク』に通じる『同人の正当化』だ。

「最低限、俺たちの中での『正義』はしっかり持っとこうぜぃ」ってこと。

そうじゃないと本当にただ愉快的に法律を犯すことになっちゃうから。

だから、これを考えてみよう、という話になる。


ただ、これは難しい。実に難しい。

まず、『正義』を『理屈』ではなく『手段』と言ったのは理由がある。

『正義』は『理屈』ではないからだ。

別にそれは感情論だって良いのだ。『正当化』するだけだから。


君たちの好きな作品の主人公のいくらかだって感情で動いていることだろう。

一番代表的なのは『恋心』だな。このテーマを扱う上で――

……というのは話が逸れる。


しかし、さらに難しくなるのは『理屈』が『正義』に含まれるというところ。

「大量破壊兵器があって自国に使われる可能性があるから先に攻撃します」というのも

まあ、怪しさを感じるかもしれないが、『理屈』であり、『正義』なのだ。

だって、これは自国民や西側諸国、国連への『正当化の手段』だから。


しかし、実はもう『理屈』で『同人』を正当化するのは無理なのだ。

「なぜ無理か」という話は明日にでもしようと思う。

長くなるから。ここまで読んでる人がいるかも疑問なのにこれ以上、長々とは書けない。


だから、「我ら『オタク』は『理屈』以外で『正義』を探しましょう」ってのが今日の本題。


これは「『オタク』の根本的問題」でもあり、「至上命題」でもある。

だってさ、「なんでアニメを見るの?」「なんでラノベを読むの?」って言われたらどう答える?


親「なんでアニメ見てんの?」

俺「いや、このアニメは文学性が――」

親「文学なら三島でも読めば?」

俺「いや、三島も読むけど、これにはこれの――」

親「三島読んだんなら、次は谷崎でしょ」

俺「いや、だから、このアニメの――」

親「じゃあ、谷崎を選ばない理由は何?」

俺「ああもう! アニメのが好きだからだよ、文句あっか?」


っていう会話。誰でも一度はしたことあるんじゃないだろうか。

別に親でも友達でも、アニメでもラノベでも、三島でもタランティーノでもいいさ。


結局、『オタク』には「好きだから」以上の説得力ある正当化はできないのだ。

それで、それに「分かる」って言ってくれるのは「オタク」だけ。

まあ、『オタク』はそれまでこれで生きてきたはずなのだ。


これはこれで良い。

しかし、『同人』となると話はちょっと違ってくる。


親「なんでウチのコンテンツで勝手にエロ描いてんの?」

俺「いや、このアニメはエロさが――」

親「エロさならオリジナル描けばいいじゃん?」

俺「いや、オリジナルも描くけど、これにはこれの――」

親「オリジナル描くなら、次は商業でしょ」

俺「いや、だから、このアニメの――」

親「じゃあ、オリジナルを選ばない理由は何?」

俺「ああもう! アニメのエロが好きだからだよ、文句あっか?」


……文句ありまくりである。

この場合の親とはつまり、コンテンツの親であり、IP(知的財産)の保有者だ。

IPとはただ単純にそれを発明したということを主張するものじゃない。


例えば、君が車を買ったとしよう。購入したということは「所有する権利」を手にしたのだ。

しかし、君がいざ運転しようとした時に「運転する権利がありません」と言われたらどうする?

つまり、君が車を買った時にはそれだけで色々な権利を手にしているはずなのだ。


IPも同じである。

「ウ○娘」は『コンテンツ』だ。

もちろん、『アニメ』でもあるし、『アプリ』でもあるし、『アンソロコミック』でもあるかもしれない。

しかし、それそのものが『コンテンツ』ではない。

そういう表層に現れ、ユーザーが消費できるモノの集合の奥、または裏に

「ウ○娘」という形がないイメージの集合体がある。

それが『コンテンツ』だ。


特に今回の「ウ○娘」で問題になったのは「ブランディング」だ。

つまり、その『コンテンツ』というモノを我ら『オタク』は侵害しようとしたのだ。

(もちろん、今回は「ウ○娘」ではなくもっとめんどくさい方ではあるのだが……)


今回は「やめてね」とお達しがでたから、良識ある方々は手を引くだろう。

それでも、他のコンテンツの二次創作を止めようとは思わないだろう。

しかし、どんなコンテンツであり二次創作を行った瞬間にこの「ブランディング問題」に直面する。


サ○エさんの「ブランディング」にエロはない。

仮にタ○ちゃんがサ○エさんとマ○オさんのセックスの結果であってもだ。


これは『理屈』では歯が立たない。

それでも、『同人』や『二次創作』は『オタク』の文化であるならば、

少なくとも『正当化』して俺たちの中では守ってやらなければならない。


だから、もう一度言う。

『これからの「正義」の話をしよう』。


明日は「もう『理屈』で『同人』を正当化するのは無理」という話をしようと思う。


ここまで読んだ方(いるかかなり不安だが)、この乱文を読んで頂き、誠に感謝する。

……参った。

何が参ったかというと、これだけ書いて「問題提起」しかできないのだ。


ただ、明日の更新内容はもっと簡単で分かりやすい話になると思う。

だって、ただの事実だから。


とにかく、一つだけ言っておきたい。

俺は『同人』や『二次創作』が大好きだ。

DLs○teは一日一回行く。

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