1Time:始まりの朝
やっぱ更新がおそめですよね。すいません。
今後もがんばります。
ピピピピピピピッ..................
「う〜。んぁ?」
目覚まし時計の機械的な音が鳴る朝、1人の青年がベットの中で目覚める。
「くぅあぁ〜....朝かぁ、起きなきゃ」
ムクリッ
「ん〜静流さん起こさなきゃ。準備、準備」
そう言って青年は着替えをし始めた。
青年の灰色の髪がサラサラと風になびいていた。
隣の部屋で未だ寝ているだろう女性を起こしにいく。
「静流さーんっ、起きてくださーいっ」
シーン........
「はぁ〜、やっぱ起きてるわけないかっ」
スゥ〜
息を少し吸う。そして
ボソッ
「おかあさ〜ん」
ドタンッ!
バタバタッ
バタンッ!!
「せっ、刹那君今お母さんって言っ」
「おはよう静流さん」
「はれ?」
「朝ごはん準備しますから着替えてください?」
「むぅ〜、はぁ〜い」
はい、おはようございます。御剣刹那です。
ここセントラル・天草にある天草学園の生徒で17歳です。
今はわけあってこの土方静流さんの家でお世話になってます。
「朝ごはんの用意できましたよ」
「ありがとぉ」
「まだ眠いですか?」
「うん、何で私って朝苦手なんだろうなぁ?」
静流さんは少し紫色をした腰あたりまで長いロングヘアーをなびかせた。
「体質じゃないんですか?」
「ふふっそうかも」
おっとりと和風美人のような静流が微笑む。
「ふぅごちそうさま、刹那君学校の時間じゃない?」
「そうですね、そろそろ桜がくると思うんですが」
「ねぇねぇ、刹那君。桜ちゃんとは付き合ってるの?」
「んな!?」
「だっていつも送り迎えしてるでしょ?」
「つっ通学路が一緒なだけですよ」
「えぇ〜刹那君みたいな美人さんならもてるでしょ?」
「俺男ですよ?」
「でも、前も女の人と間違えられたじゃない」
「いや、あれはその......」
「で、桜ちゃんとは?」
「桜は俺の友達ですよ」
「あたしが何だって?」
「!?」
「あら、桜ちゃん」
「おはよう刹那、静流さん」
「びっびっくりした。どっから入ってきたの?」
「失礼ね、ちゃんと玄関から入ってきたわよ」
そこには黄色く肩下まで長い髪をリボンのようなもので一部分だけツインテールにした少女が立っていた。
「ねぇねぇ、桜ちゃん」
「何ですか?」
「刹那君とは付き合ってるの?」
「!?」
ボンッ!!
桜が赤くなった。なんか発火したかのように。
「なっなに言ってんですか!刹那とは友達ですよ。と・も・だ・ち」
「なにもそこまで強調しなくても」
「え!?いっいや、嫌いって言う意味じゃないよ?」
「大丈夫、分かってるよ。嫌いだったら毎日来ないだろ?」
「もちろんよ」
「じゃぁ好きなの刹那君のこと?」
「はいっ!!」
「........うふふっ」
カアァァァァァ
再び赤くなる桜であった。
「?、どうした?」
「しっ静流さんはどうなんですか?」
「私はお母さんだもの好きに決まってるわよ」
「お母さんって静流さんまだ20歳じゃなぃ」
「何か言った刹那君?」
キッパリッ
「いえなんでも」
「なら私はもっと好きですっ」
「?」
「あらあら」
「もうっそういうことでいぃの!!」
「?は、はいっ」
(何故に俺が怒られる?)
「それより学校はいぃの?」
「「あっ」」
時計はすでに8時半をさしていた。
ちなみに学園の閉門は8時50分。ここから学園までギリギリ20分.....................
「「いってきまぁすっ!!」」
「あらあら、行ってらっしゃい」
《通学路》
「そういえば健護のやつは?」
「メンドイから置いてきちゃった」
「おぃおぃ、まぁいぃけどさ」
2人は通学路を少し早めのスピードで歩いている。
「ねぇ刹那」
「どうした?」
「刹那は静流さんみたいな大人な女の子が好きなの?」
「はい?」
訳が分からず聞きなおしてしまった。
「なんとなくよ」
「ったく、静流さんは綺麗だし。桜は桜でかわいぃって思うんですが」
ボンッ!!
本日3回目のトマト状態。
「かっかわいぃってっ、そのっあっもっもぉいぃわ分かったから」
「?、あぁ」
(か、かわいぃっていってくれた。刹那に........)
「ほらっ、行くぞ」
「わ、分かってるわよ」
そして2人は学園へと足を運んだ。
ではまた。次回で。