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遠くからはるか☆IF YOU CAN  作者: ヨシトミ
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第43話 貴様らが心こそ放射能汚染じゃが

第43話 貴様らが心こそ放射能汚染じゃが


「どうした、敵がいなくなったぞ!」

「えーっ! それじゃエルフも? ドワーフも? はやとん族も?」

「こんな辺鄙なとこに女なんて連れて来てないし、俺らチーレム出来ねえじゃんよ」

「BLなんてやだよ、気持ち悪い!」


冒険者らは慌てふためきよった。

おいたちは雲ん上…彼らで言っところんクラウドデータん中におった。

テレキネシス、回線ば通しっせえ地上に声ば落とす。


「貴様らはバツじゃっど、0点じゃっど。はるか先生が添削しちゃっ。

侵略しっせえ支配すっとはそげん事じゃっど…国は民あってこそのもん。

民んなか国は国ち言わん、ただん土地じゃっど、荒野と何も変わりゃせん」

「この声…てめえ女を返せ、この変態!」

「誰もおらん土地で貴様らぶにせ同士仲良うしやんせ、まこちBLじゃっどね。

貴様らにゃおなごも国も要らん、気持ちん悪りかBLがお似合いじゃっど…!」


続けっせえテレキネシス最大、こん「はやとん国」ん地中ば。

最大ち言うてん、テレポーテーション最大よか難しゅうはなか。


「地震…!」


地面は始めこまんか、じゃどんだんだんに太てかなっせえ揺れよった。

こん揺れでカゴ島…ナカムラ島ん火山も反応しちょっ。

自然ばいじったら天罰が下りよっ…そいでん良か。

かかって来やんせ、かかって来やんせ。


「ハルカ…!」

「どこへ行く悠!」


おいははやとん豚どんばクラウドデータに残しっせえ、下へ降りた。

誰かが敵ば集めんと。


「貴様ら、悪りか子どんらははるか先生がお仕置きすっど…」


地面にぼこぼこ穴が開きっせえ、深か地中からこまんか薄緑ん石粒が浮上しよっ。

はやとん国じゅうんはやとん石、埋蔵量全てじゃっど。

石粒は蛍光ん妖しか光ば放っせえ、風に舞いよっ…。


「何だ? 宝石か?」

「…奇麗だな、緑に光ってる」


「『禁断☆生もんBL青嵐』…美しかろが、『はやとん国』ん『はやとん石』は。

そん石粒は莫大な富もエネルギーも産み出しよっ、こん国ん特産品じゃっど。

ハーレムでんチーレムでん思いんまま…世界でん支配出来っ魔法ん石ぞ」

「魔法? マジ?」

「集めろお前ら、チーレムだ!」


欲ん狂うた冒険者らは必死んなっせえ、風に舞いよっ石粒ばかき集めだしよっ。

緑ん光っ風は密度と純度ば増しっせえ、

色も黄色うなっせえ、さらさらこまんか粉んなっ…。


「えっ…石が」


黄色か粉は冒険者らん手から、さらり流れて行きよっ。


「…第二形態『イエローケーク』、貴様らはもう死亡確定じゃっど。

さあ抱き合いやんせ、男同士仲良うしやんせ、BLん時間じゃっどね…」


黄色か風は嵐んなっせえ、吹き荒れよっ。

反応にゃイニシエーターが必要じゃっど、ちょうどカゴ島ん噴火も近か。

自然から抽出した中性子んなっ物質と一緒に、黄色か嵐ば火口に放り込んだ。

もっぺんテレキネシス最大、地面ば揺らっせえ噴火ば起こす…。


「…行っど貴様ら、ひっ飛びい!」


噴火が始まりよった、爆発んエネルギーは中性子ば黄色か嵐にうっ叩きよっ。

中性子は黄色か嵐ん中ん粉ば構成しちょっ、原子ん中ん核ば刺激すっ。

核はそん中ん中性子とプラスん電気ば持ちよっ、陽子んバランスば欠きっせえ、

そいば正そうち崩壊が始まりよっ、テレポーテーションじゃっど悠…。


いっぺん始まりよった崩壊はエネルギーば産みより、次ん崩壊ば呼びよっ。

一瞬の間に崩壊ん膨大な連鎖が起きっせえ、そいが爆発んなっ。

…ちいとピカち光りよったら、もう次にゃ何も残りよらん。

アタん中世ヨーロッパんごた街並みも、教会ち格好だけん宗教ん象徴も、

欲にまみれちょっきっさね冒険者らも、侵略も、支配も、死刑しかなかアホな司法も、

弾圧だけんクソな政権も、みんなみんな光ん中にひっ飛んで行きよった。

廃墟にゃもう何もなか、放射能汚染しかなか。


「最終形態『アトミック大掃除』、貴様らが心こそ放射能汚染じゃが…!」


濃か放射能ん中、おいは名残もなか冒険者らに吐き捨てた。


「…何もなくなっちゃったね」


背中に男ん声がした。

くじ久どんに肩ば抱かれちょっ酔久どんじゃった。


「酔久どんにくじ久どん…!」

「酔久の技術で先に偵察で降りて来たよ…本当にすごい事したね」

「島津ん技術者は酔久どんじゃったとけ」


くじ久どんはアタち燎原ば眺めちょった。


「俺と酔久はアタの出身でね、その故郷もただの更地だ…」

「…すんもはん」

「いや、礼を言おう…ありがとう悠」


くじ久どんと酔久どんは歯ば見せっせえ笑うた。

そこへ豚どんがぶひょぶひょ言いよっ声がした。


「ぶひょっ、本当に何もないぞ! うちの店はどのへんだ?」

「また新しく作ればいいさ」

「ついでに学校もよろしく」


皆は燎原で新しかアタん街ん計画ば立て始めよった。

リートが城ん建て直しに言及した。


「ツルマル城も建て直そうぜ、『NEOツルマル城Z☆』みたいなカンジでさ」

「だな、人民解放記念館も兼ねてさ…」

「あ、城は要らん」


皆が盛り上がっちょっとこに、直さんが水ばさしよった。

リートもタビタも皆も口ば尖らせぶうぶう言いよった。


「なんでさ、王妃さま。王妃さまなんだから城は要るよ」

「代わりに議事堂をひとつ建ててくれないか、今どき王政とかもうださ過ぎだろ」

「…そいは民主主義け、直さん」


さすがにだれた、おいは瓦礫ん上に腰ば下ろした。


「民主主義? 何それ!」


年長ん子どんらが教せて教せてちたかりよっ。

民主主義は直さんが方がわかっちょっ、目配せしっせえ説明ば求めた。


「早い話、王様ひとりの政治じゃなくて、民が民の手で民のためにする政治…」

「王妃さま、本当にそんな夢みたいな事が出来るのか?」


ぶういちおやっどんがひったまげちょっ。


「出来る、現実の事だ…決して夢の国の話なんかじゃない」


冒険者らが支配がけ死み、祝福んごた放射能が降りよっ夜、

皆は目ばきらきらさせっせえ、遅うまで新しか政治、新しか国ん事ば話し合うちょった。

おいはいつまでも続きよっ話ば聞きながら、寝ちょっ年少ん子どんらが背中ば撫でっせえ、

傍らに座っ自分もまた、ことり眠りんついた…。


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