表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
遠くからはるか☆IF YOU CAN  作者: ヨシトミ
37/56

第37話 隼人ん国ん隼人ん民

第37話 隼人ん国ん隼人ん民


おなごとおなごば争う…。

もしナカムラ先生がおなごじゃったら、ほんなこつ面倒な事んなっと。

じゃどんそげん事なか!

何ね、そん下品なだみ声は! こいがおなごん声な訳なかろうもん!


「はん。 どこんそげん低か声んおなごがいよっ、アホやなかかね」

「ちっ」

「何が『ちっ』ね、そげん嘘にゃだまされんでね。

とにかく見っな、おいはおまんさんおかずやなか」


おいは遮っごた風呂場んドアばぴしゃあ閉めた。

じゃどんナカムラ先生は声、空気、ドア一枚で遮れるもんやなか。

シャワーば浴びっおいに息ばはあはあ言わっせえ、ぐへぐへ言うてまとわりつきよっ…。

こげん変態ん音声ガイダンスち、おいは嫌じゃ。

もっとむぜかおなごん声にしてくれんね、おいがおかずんしとうなっごたあ。


ベッドに寝っと、直さんが匂いがふわり立ち上っ。

くじ久どんは直さんが無事ち言うちょっ、じゃどんパパ久どんは狂うたち言うちょっ。

どっちが本当ね、あんま良か予感がせん。

一国ん王妃にまでなりよったほどんおなごが、そげん簡単にけ死ぬ訳なかろうもん。

直さん、おまんさ何考えちょっ…?


夜明け前に肉弘どんが起こしに来っまで、おいは熟睡しちょった。

いくら火山島暮らしでむきむきんなってん、さすがに疲れちょったらし。

島津んやつらと朝飯ば食うと、支度しっせえ城ん庭ではやとん豚らと合流すっ。

パパ久どんとデブ久どんが、泣きっせえ抱き合うちょっが見えっ。

肉弘どんとポチャ弘どんが、笑い合うちょっが見えっ。


「ハルカ…!」

「おやっどん」


ぶういちおやっどんがおいが事ば見つけ、どすどすかけ寄って来っ。


「ゆうべは助かったよ、まさかパパ久どんを派遣してくれるとはね。

パパ久どんなら確かに最強だ、でもどうやって島津と和議を…?」

「島津も目的はおいたちと同じち知ってしもうたから…。

彼らはただん裏切りもんやなか。

国んためん、民んためん思うた結果が裏切りじゃった、そいだけじゃっど」


おいはすうち息ば深う吸うた。


「授業ば始めっど! せっかくじゃ、スクーリングじゃっど!」


皆が一斉に注目しっせえ、ざわめきよっ。


「授業?」

「こんなところで何の授業だ?」

「もちろんこん『はやとん国』ん、『はやとん民』が思想ん授業じゃっど、

今一度確認すっど、良かけ?」

「お…おう!」


おいたちはひとつん集まっせえ、お互いん意志ば確認し合うた。

敵は冒険者ら、戦うはこん「はやとん国」と「はやとん民」がため。

そんためにゃ、「はやとん石」ば守っ事。


「行っど、はやとん豚どん…はやとん国ん豚ん名にかけっせえ。

今こそはやとん民ん誇りば傷つけっ冒険者らば、完全にうっ潰す時、

やつらにゃゲームん中んファンタジー世界でん、おいたちにゃこいが現実ん暮らし!

国にゃ国ん思想が、民にゃ民ん暮らしがあっち事、身体でわからせもんそ!

勇者ば殺し豚どん、おいたちは隼人ん国ん隼人ん民ぞ…!」


確か直さんは「はやとん」が事ば「隼人の」ち言うちょった…。

日本にも昔、隼人ん国があっと。

ここはきっと今ん隼人ん国じゃっど、ファンタジー世界ん中ん隼人ん国じゃっど。

じゃどんこん国ん民ん暮らしは紛れもなか事実。

そん民がおらんと、国は国ち言えんが…!


おいたちは武器ば手に進軍しっせえ、アタん街ん外れん原っぱに出た。

土けむりん向こうに軍が影が見えっ。


「何ち、計ったかんごた…」

「『電脳シーマンズ』は運営とつながっている、行動は筒抜けだ」


隣んくじ久どんがぽつり言うた。


「…後ろの事は私と酔久でやろう、前で暴れてみないか。

お手並み拝見だミンストレル」


そこまで言っと、くじ久どんは懐からおみくじんごたくじば取り出しっせえ、

そん中から1本引きよった。

さすが「くじ久」ち名前だけあっ、戦いん行方もくじ引きけ。


「私のくじは吉と出ている、武運を祈る」


くじ久どんは持ち場へと下がって行きよった。

まあやっしかなか、敵も来ちょっが。

テレキネシス、敵ん足ば遅らせちゃっ。


「何っ! 地割れ…!」


地面が割れっせえぐわり持ち上がりよっ。

持ち上がりよった地面が壁んなっせえ、敵前に高う高う立ちはだかりよっ。


「『アブソリュート超えられない壁』…はやとん民>>>>>超えられない壁>>>貴様らじゃ!

超えてみやんせ、イフ・ユー・キャン…出来っとならな!」

「はやとん豚ども、遠距離攻撃準備!」


ぶういちおやっどんがはやとん民に声ばかけっ。

はやとん豚どんがライフルば構えっせえ狙いばつけっ。

そいでん壁ば乗り越えっもんが出て来よっ。

そいが魔法け、飛行しちょっもんが背中に、ほうきに、絨毯に兵ば乗せちょっ。

はやとん豚が狙撃すっ、じゃどん手数が少なか。

もういっちょテレキネシス、おいも応援すっ。


はるか上空に塵んごた点が見え、そいがだんだん太てかなりよっ。

石ん雨が敵に降っ…。


「『穿孔エレファント・ストーン』、貴様らが身勝手なファンタジーに穴ば開けちゃっ!」

「ぐぎゃっ!」

「ぎぎい!」


宇宙から降りよっ隕石に打たれっせえ、敵ん身体に穴が開きっせえ次々ん肉片になりよっ。


「チートか? 調子に乗るな魔法使い!」


敵ん中ん一人が両手ん内で形ば作りよっ。

なるほど、こいが魔法…じゃどん遅かね、おいが能力ん発動ん方が速かと。

隕石が速度と意志ば持ちよっせえ、魔法ん発動ば阻害すっ。


「魔法? おいが能力は魔法やなかでね…純然たる努力ん結果じゃっど、努力しやんせ!」


テレキネシス、隕石らがそん男に集中すっ。

絶え間んなか隕石んコンボ攻撃は男ば赤か液体にしよった。


「…コマンドば使こっせえ最強にしてん、そんゲームばクリア出来っかどうかは、

プレイヤーん技量次第じゃっど、努力ん積み重ねこそがプレイヤーば最強んすっと…!」


そん時敵が壁ん向こうから撃ちよった弾が、おいが胸ば貫きよった。

鮮血ば撒きっせえおいは後ろん倒れ込んだ。


「悠!」


ナカムラ先生が悲鳴がすっ…。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ