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遠くからはるか☆IF YOU CAN  作者: ヨシトミ
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第36話 メモリに悠ん危なかナイトンマジック!

第36話 メモリに悠ん危なかナイトンマジック!


「ミンストレル、その石は危険だ」

「こん石はアタんぶういちおやっどんがおすすめじゃっど。

まこち妖しか光ば放ちよっ石…おなごと愛ば誓うにゃちいと危険過ぎっ石じゃが」


おいは鎖ん先ん指環ばつまみ上げっせえ、笑うた。


「…もう知っているとは思うが、その指環の石ひとつ分でも膨大な力を生み出す事が出来る。

冒険者らの使う大量の電力を賄えるだけでなく、産業にすれば金にも出来る。

それから使い方によっては…」

「おいがおった世界にも良う似た石があっと…商業利用よか軍事利用ん方が多か。

そん石ん利用ん末路はおいも知っちょっ、人んためち言うてんそいは嘘じゃっど…」


肉弘どんは床にどかり腰ば下ろした、後ろん部下らもそいに続きよっ。


「ミンストレル、俺たちもこの石の価値をあいつらには知られなくない」

「肉弘どん、おいもそげん思も」

「だがこの『電脳シーマンズ』にはあと二人、俺の上になる者がいる。

くじ久と酔久、彼らと話がしたい」

「肉弘どん、おいとナカムラ先生は直さん…こん国ん元王妃ば探しちょっ」

「ナカムラ先生…?」


パパ久どんはナカムラ先生が事知っちょった。

なら、こん肉弘どんも知っちょっはずじゃっど。


「懐かしい名を聞く」

「ナカムラ先生はおいとは別行動しちょっ、じゃどん通信でつながっちょっ」

「違う! それ違う! 中村先生は悠と薄い本でやらしくつながるため! 

俺と悠はこれから運命の出会いを経て、大恋愛の末に結婚するんだから…ぐへ」


ナカムラ先生はまた腐おんじょな発言ばしよった。

じゃどん、そいはどこまで本気ね?

ナカムラ先生はおいに自分が居場所ば一切言わん、合流すっ気もなか。


「新井ゆう、お前がミンストレルか」


肉弘どんが部下が優男んじじどん二人ば連れっせえ戻って来よった。


「『ゆう』やなか、『悠』ち書きっせえ『はるか』じゃっど」

「肉弘兄さん、パパ久消した奴と和議ってどういう事?」


島津ん長ん隣ん杖ばついちょっ優男が、肉弘どんに詰め寄った。

こっちが酔久どんけ、手足がまともに動いちょらん。


「くじ久兄さんに酔久、俺たちの最終目的ははやとん民を冒険者らから守る事」

「そりゃそうだけど…」

「ミンストレル…悠もナカムラ先生も目的は俺たちと同じ。

前国王の死はとっくに冒険者らに知れている、侵攻も時間の問題だ。

もはやはやとん民同士で争っている場合ではない、俺たちははやとん豚に合流したい」


おいはくじ久どんと酔久どんが前ん出っせえ、指ばついた。


「肉弘どんとパパ久どんが正しか。たのんあげもす、おいたちと一緒に戦うてくいやんせ。

目的も敵も同じ、軍にゃひとりでん仲間が多か方が良か。

状況が状況じゃっど、おいはこん和議ば強行すっ。

一緒ん戦いもんそ…どうかたのんあげもす!」

「…俺からも頼む」


ナカムラ先生が声が頭ば下げっおいが上で聞こえた。


「正直言うと、俺もあまり身体の自由が利かない…声の出演がやっとだ」

「…ナカムラ先生? おまんさ…」

「廃兵など前線に連れて行っても足手まといなだけだ。

どうか悠とはやとん豚のために力を貸してくれないか、頼む…!」


くじ久どんが背中ば向けよった、酔久どんもそいに続く。


「…明朝の日の出と共に出撃だ、今夜は休んで備えておけ。

はやとん豚とパパ久には使いをよこす」

「あっ…くじ久どん、ちいと聞きたか。直さん…元王妃は?」

「危害は加えていない、逮捕はしたがうちにとっても要人だ」


そいだけ言っと、くじ久どんと酔久どんは行ってしもうた。

肉弘どんが城ん空き部屋に案内してくいた。

そいは直さんが部屋じゃった。

たぶん島津はまだ完全においが事を信用しちょらん。

こん部屋ならもしもん時監禁しやすか。


じゃどん、こげんしっせえ直さんが部屋ば良う見っとは初めてじゃっどな…。

難しか本がようさんあっと、さすが先生ばしちょっただけあっ。

初めて会うた時ん髪飾りもあっと。

灰皿とたばこが机ん上にあっ、直さんはたばこ吸いよっとけ…まあ大人じゃ、良か。

そいからパソコン…スリープんなっちょっが。

おいはスリープば解除してみた。


ユーザー名は「チェルビアッタ」、王妃ん名前じゃっど。

たいした書類はなか、こん端末はネット閲覧用らし。

じゃどん写真がちいとフォルダに入っちょっ。

全部おいが写真…いつ撮りよったとね、盗撮け。

カメラが側んあっと、いたずらしちゃる…。


「何それ! ちょっ、そのお宝データ、王妃じゃなくて俺にくれよ! プリーズ!」


ナカムラ先生が悲鳴ばよそに、ぱちぱち記念写真。

裸んなっせえ、あげんとことかそげんとことか。

直さんがメモリに「18禁☆悠んあ・ぶ・な・かナイトンマジック」じゃっど…。

きっと目ばむきっせえびっくいすっど、下品な王妃ん直さんでん。


「うっひょ! 萌えるう、生悠最高! 悠にダイヴしてえ!」 


カメラに向こっせえ、ウインクすっと指で誘う。


「…来やんせ、ナカムラ先生」

「えっ、俺?」

「相手しちゃっど、おいが目ん前に来やんせ…イフ・ユー・キャン、出来っとならな」

「うぎゅ…」


出て来んね、ナカムラ先生。


「どげんした? 出て来れんけ? 会いん行っちゃろけ?」

「…………」

「ナカムラ先生、おまんさ顔ば出せん事情でんあっとけ?」

「今は。でも近いうち必ず」


おいはラブホんごた部屋ん、ラブホんごたベッドん上で子種ば垂らっせえ、

そん光景ば一枚ぱしゃり撮影した。


「おいはおまんさに会うてみたかと、恋んライバルじゃっど。

ライバルん顔ば見たかち、当然じゃっどね…」

「そりゃないよ、俺は悠と薄い本になりたい。

そうだね…でも会ったら、悠はきっと俺に惚れるよ。必ず俺に恋するよ、絶対だよ」

「おいはBLなぞ嫌いやし、そもそもホモやなか」

「いいや、絶対『悠×ナカムラ先生』…薄い本になりたいって言うに決まってる」

「アホけ、誰が男なんぞと」


おいはトイレん隣ん扉ば開けた。

何べんも来た部屋じゃっど、シャワーがあっち事は知っちょっ。


「シャワーすっ、見っなナカムラ先生」

「見たい、いや見る! …悠は俺の事を男だって思ってるけどさ、もしそうじゃなかったら?」

「何ち…」


そうじゃった、直さんがまったくんストレートち決まった訳やなか。

おなごも好きかも知れん。

そいはつまい、ナカムラ先生も男やなかかも知れんち事…。


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