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遠くからはるか☆IF YOU CAN  作者: ヨシトミ
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第33話 ゲームん勝敗ば決すっとはやり込み、ひたすら努力のみじゃっどね

第33話 ゲームん勝敗ば決すっとはやり込み、ひたすら努力のみじゃっどね


「ナカムラ先生、塩うどんち何ね! しかも直さんが声で!」

「だめ? これなら悠も大きくなってくれるかと思ったんだけどな…ぐひょ」

「うんにゃ、確かに直さんが声なら太てかなっけんどよ…て、違う!」


おいは振り向きっせえ、テレキネシスば使うた。

窓ガラスがぱちゃんぱちゃん割れっせえ、破片が追っ手ば囲みよっ。

進路も退路もなか、360度から破片が島津んやつらば突き刺しよっ。


「『島津卒業フラグメント』、貴様ら敵中突破くらいせんね! 島津じゃろが!」

…どげんね先生? 満点け?」

「うひょ、こりゃあ痛いね…ガラスハートな青春だね」


ナカムラ先生はもういっちょ音声データば再生しよった。

そいと同時にテレポーテーションば発動すっ。


「ぐへ、遊ぼうよ、今夜は最後までして欲しいな…溜まってるんだよ」


データはまた直さんが声じゃった。


「あれ、チェルビアッタ元王妃?」

「いないぞ?」


ガラスん破片に囲まれちょっ敵とはまた別ん敵が、声に反応しっせえ立ち止まりよった。

危なか、こっちが挟まれっとこじゃった…!


「…おおきに、ナカムラ先生」

「『チェルビアッタ下品ミラージュ』、だめだなあ悠は…30点だ。

今のは気配で楽々読めたはず、施設で何習って来た」


施設ん事まで把握済みけ…ほんなこつ恐ろしかね、ナカムラ先生は。

さすが腐おんじょ、もはやストーカーん領域じゃっどな。


「ところでナカムラ先生、おまんさ直さんが居場所ば知っちょっけ?」


おいは使われちょらん部屋んトイレに隠れた。

隠れついでに小便ばすっ。


「さあな…でも一般人から一国の王妃になるほどの女だ、そう簡単に死にはしない。

王妃の座から降りても価値の高さは変わらない、必ずそこに付け入るはずだ。

…ぐへ、悠は立派だな、興奮するよ」

「ひい! 何見ちょっ! 見っな! おいがむすこは見せもんやなかでね!

なしてこんおいがナカムラ先生とカップリングされにゃいけん!」


おいは慌てて股間ば隠した。

そこへ子豚どんがぴきぴき言うちょっ声がしよった。


「こちらヤク島、タビタ。はるか先生聞こえる?」

「タビタ、どげんした?」

「ヤク島に敵襲来…」

「何ち! すぐ行っど!」

「あ、はるか先生は来なくて大丈夫」


どげん事ね?

ヤク島にゃおなごらと子どんらがおっ。


「もう片付けたから…ショタ枠、リートが」

「は?」

「リートがガチ切れしちゃってさあ…敵瞬殺、あねショタの姉出番なし」


さすがリートもまだ15ん少年じゃけんど、そこはやっぱいはやとん豚じゃっどね。

ひとりでタケ島からカゴ島まで、3時間も航海すっ少年じゃっど。

ただん少年ち訳やなかったち事…。


「でも敵は島津でも国軍でもないみたい」

「島津でん国軍でんなかち、どげん事ねそい」

「さあ…あ、リートが呼んでる。じゃあね、はるか先生…ツンデレ腐向けべとべとショット!」


タビタは通信ば終了しよった。

入れ替わりにナカムラ先生ん笑い声がすっ。


「ぶはは! それでこそタビタ、見事な腐女子だな!」

「何笑うちょっ」

「…この『はやとん国』は冒険者らと文化が近い、魅力あふれる国だ。

建物さえ建て替えれば中世ヨーロッパ、彼らのファンタジー世界の出来上がりだ。

つまり、前国王一派と島津だけがこの国を狙っている訳じゃない」


そん侵略ん歴史がはやとん民ば戦闘民族んしよった。


「ナカムラ先生、おまんさは確か『サクライゼーション』TAS3秒じゃったな…」

「そうだけど? あ、悠も『むきむき動画』見てくれたんだ」

「TASなんぞ使うでなか、RTAせんねナカムラ先生。おいはRTA2秒行けっど…!」


おいは隠れちょったトイレから飛び出しっせえ、びたり壁に貼り付いた。

ポケットからナイフば出しっせえ開く。

そいで接近して来よっ島津ん兵に投げた。

テレキネシス、ナイフに意志が宿っ…急所命中、殺害最短じゃっど。

「塩うどん脂ぎとぎと!」、ナカムラ先生が別ん方向へ声ば置きよっ。


「ナカムラ先生が天才ち言っとなら、おいは廃神…。

天才VS廃神、ガチゲーマー対決じゃっど。おまんさがどげんイケメンでん、おいは負けん。

ゲームん勝敗ば決すっとはやり込み、ひたすら努力のみじゃっどね。

ナカムラ先生が休んじょっ間、こげんぶにせが直さんが事いただきじゃっど…!」


ちいとだけテレポーテーション、敵ば誘導すっ。


「これはこれは…王妃さまも嬉しい愛の言葉だな、悠。

でもそれは俺に言って欲しいね、ぐひ」


声と実体、敵は2つん誘導に挟まれて混乱しちょっ。

そこにテレキネシス、敵ん動きば止めっせえ攻撃すっ。

動かすだけがテレキネシスやなかでね。


「『島津毒漁法』…誰が『悠×ナカムラ先生』なんぞ! 全身全霊ばかけっせえ断っ!」

「王妃さまもこのカップリングなら、きっとパンツ濡らしてくれるよ?

断る? 誰がそんな事させるか、俺と悠で薄い本になるんだよ、壁サークル間違いなしだ」

「せがらし! 通信ん声だけん実体んなかおまんさに言われとなか!

反論あっとなら出て来んね、ナカムラ先生」


ナカムラ先生は無言になりよった。

…さすがに反論出来んけ。


「わざわざ出るまでもない、悠はこれから俺と出会うんだからな。

俺と悠の運命の出会いだ、ぐへ…王妃さまなんかやめて俺と結婚だ」


いけんが、ナカムラ先生は真骨頂過ぎじゃっど。

直さん、子どんら、おまんさらん「ナカムラ先生」がこいほどん変態ち…!

島津や他ん敵にゃ負けっ気はせん、じゃどんナカムラ先生は別格じゃっど!


おいは地下ば目指しちょった。

人ば拘束すっ牢屋は地下ち決まっちょっが。

こんラブホんごた城ん地下にも牢屋があっ、偵察ん時見たど。

地下へん入口に兵が番しちょっ、2人け…ちょろかね。

テレポーテーション、奥へ。


「曲者! 殺せ!」

「殺す? 死ぬのはお前らだ、悠は俺の嫁!」


ナカムラ先生が直さんボイス再生で時間ば稼いじょっうちに、そこらん物で入口ば塞ぐ。

おいにゃ退路は要らん、進路も要らん。

階段ん下にゃ牢屋が並んじょっ、人はおらん。

そこに男ん声がした、ナカムラ先生ん再生やなか。


「誰を探している、ミンストレル」

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