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遠くからはるか☆IF YOU CAN  作者: ヨシトミ
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第32話 おいが能力はそげん安かもんやなかろうもん!

第32話 おいが能力はそげん安かもんやなかろうもん!


テレポーテーション、教会ん屋根ん上から島津んど真ん中へ。


「貴様らん目は節穴け…どこ探しちょっ」

「お前…!」

「狙撃手はここじゃっど、島津」

「『島津』…俺たちは『電脳シーマンズ』! 誰が『島津』だ!」


おいは目の前ん男ば殴った。

火山島暮らしが力で負けっか。


「どげん格好つけてん、貴様らは所詮ただん島津じゃっどね…!」

「捕らえろ!」


テレキネシス、島津んやつらが集まりよったところで消えっ。


「無駄じゃっど」

「くそ、魔法か? チートか?」


島津んやつらはまたおい目がけて集まりよっ。

おいは走りながら、入口ん松明ん炎ば集めっと動かした。

ばってん! 貴様らん進行方向に十字ん炎ば!


「『鬼島津クロスファイア』、貴様らはバツじゃっど…。

貴様ら島津ち言っとならこんぐらいん事してみやんせ!」


猪突猛進んなっちょっ島津んやつらは、次々と行く手ば阻みよっ炎にぶつかりよっ。


「ぐは!」

「何だよ、今の魔法! そんなチート技ないだろが!」

「魔法? チート? おいが能力はそげん安かもんやなかろうもんが!

むき! こいは努力ん結果! そい以外ん何もんでんなか!」


炎は形ば変えっせえ、地面ば這うて丸に十字ん陣ば描きよっ。

陣は島津ん生き残りばたちどころに包み込みよっ。


「『劫火島津陣』…先生んお手本じゃっど、真似してみやんせ島津!」

「馬鹿かお前! 『島津』て何だよ、『島津』て!」

「戦国ファンタジーと間違えるな! ここは中世ヨーロッパの幻想世界!」


悲鳴ん中からファンタジーがどうのこうのち声がすっ。

よし、とりあえず衛兵は片付いた。


「…そげんもん関係なか、ここははやとん民が『はやとん国』」


おいは消えた。

テレポーテーション、ラブホんごた城ん内部へ。

間取りはわかっちょっ、偵察済みじゃっど。

人気んなかところで通信ばすっ。


「もしもしおやっどん、あのですよう。今城ん内部ん潜入したとこじゃっど…」

「ハルカ! 無事なのか?」

「傷ひとつなか、今んとこは」


そん時、わっぜか下品なだみ声がしよった。


「…ぐへ、駄々漏れだよ…大好物のおもらし傍受だ」

「は? おも…? まるでナカムラ先生んごた事…てかナカムラ先生け?」


そうじゃっど、ナカムラ先生はけ死みよったち決まった訳やなか。

ナカムラ先生もはやとん民んため動いちょっ。

生きちょったらきっと彼もこん戦に来ちょっはずじゃっど…。

きっとナカムラ先生もこん近くんおっと。


「ナカムラ? さあな…どこのナカムラだか、この国はナカムラ姓が多いからな」


そうじゃったな…リートやタビタ、おやっどん、はやとん豚どんも皆「ナカムラ」じゃったな。

「ナカムラ」は「ナカムラ」ん中に隠れりゃわからんち事け。


「ナカムラ先生、どこんおっと? こん近くけ?」

「そんな事どうでもいい。イケボ音声ガイダンスの時間だ、悠」


「悠」ち書きっせえ「はるか」…ナカムラ先生はおいが名前ば知っちょっ。

情報源は直さんけ、そいとも自分で探りよったとけ。


「『悠』ちなして…ナカムラ先生」

「簡単だ、全員が『中村さん』のこの国では、よそから来た者も『中村さん』て事。

結婚や養子縁組、奴隷契約などで、皆中村姓に改姓している。

その中で中村姓じゃないのは、新参の悠ひとりしかいない」

「何ち!」


ナカムラやなかち、おい一人け!

やっぱいおいはよそもんち事け…。


「じゃどん、ナカムラ先生は…」

「俺? 俺は元から『中村さん』だよ、『ナカムラ国にやって来たよそ者のナカムラさん』だ。

悠、そろそろ見回りの者が気付くはずだ、行くぞミンストレル。

下品な王妃さまに下品な『悠総受けBLドラマ』を献上だ、もちろん俺が攻めでな…ぐへ」


断っ…なして「悠×ナカムラ先生」ね!

そうけ、ナカムラ先生は腐おんじょ、だからおいが事も狙うちょっと。

だからおいが事も調べちょっが。


「ナカムラ先生、悪りかけんどおいはホモやなかでね…BLなぞ好かん、嫌いじゃっど。

なしてこんおいがあげん顎ん尖りよっ馬面んならにゃいけんが、丸顔で良か。

じゃどん、目的は一緒…おまんさこそついて来やんせ、イフ・ユー・キャンじゃっど!」


おいは廊下に出っなり、背中んライフルば発砲した。

やっぱい気付かれちょっと、島津ん兵が血ば撒き散らっせえ倒れよっ…。


「侵入者だ!」

「捕まえろ!」


増援があちこちん角から出て来っと、おいが事ば追いかけた。

テレポーテーション、おいは消えっ。

再生機、おいはポケットば探っ…。


「俺がやろう、テレキネシス最大よろしく」


つないだままん通信ん先でナカムラ先生が言うた。


「…仕方なか、ナカムラ先生よろしく」

「んじゃ、ここはとびっきりのエロボイスでだな…ぶへ」


テレポーテーション、おいはまた消えっ。

続けてテレキネシス最大、声ば置きっせえ逃げっ。


「塩うどんお待ち!」


ぶひょっ!

ナカムラ先生が再生しよった声は直さんが声じゃった。


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