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遠くからはるか☆IF YOU CAN  作者: ヨシトミ
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第30話 核に守られっ事ほど国んとって心強か事はなか

第30話 核に守られっ事ほど国んとって心強か事はなか


「つまりね、今のこの国の司法は冒険者らが握っててね…。

勇者気取りの冒険者らの事だから、当然裁判もなくて気に入らなきゃ即死刑なんだよ。

伝説の剣っての? 逮捕されると、あれで斬殺の刑しかないんだよ」


アタんぶういちおやっどんは、ハンカチでおいが丸か顔ん菓子ば拭きっせえ教えてくいた。

そうじゃっどな、何せ「勇者」気取りん冒険者らじゃっどな。

悪は伝説ん剣で成敗すっとがファンタジーん王道じゃっど…。


「直さんは島津んやつらに司法取引ば持ちかけちょっ、ちいとは猶予あっど」

「猶予はあっても死刑には変わりないさ、前の権力の中枢にいた者など邪魔なだけ。

ハルカ、手伝ってくれないか…はやとん豚全軍招集だ」

「全軍招集…!」


おいはぶういちおやっどんと店ん奥ん居間に隣り合うた。

テレキネシス…同時にクレアボヤンス、通信ば始めっ。

ポチャ弘どん、デブ久どん、ブタ元どん…はやとん豚、子どんら、そん親…。

はやとん国が原住民らへ。


「もしもし、あのですよう…こちらアタんぶういち商店。

ぶういちおやっどんとはるか先生から、はやとん豚総員へ。

おいたちん同志、チェルビアッタ王妃が敵軍に拘束されてしもうた。

こいより奪還すっ、総員招集じゃっど…ち、どこん招集ね? おやっどん」


ぶういちおやっどんは丸か頬ば寄せっせえ、話し始めた。


「カゴ島…ナカムラ島だ、俺もこれから移動する。

お前らもナカムラ島へ移動だ、アタは敵の支配下にあるからウスミを経由せよ。

ナカムラ島なら火山が俺らを守ってくれる」

「ウスミは大丈夫だ、俺とウスミの豚どもがいる。急ぎ船を用意する」


ポチャ弘どんが通信が先で反応してくいた。


「ヒユガは国境警備と二手に別れて、片方をウスミに進軍させるつもりだよ。

アタからの攻撃に備える、まかせてよ」

「デブ久どん…!」

「こちらタイラ島ブタ元、女の人と子供らを拾いながらヤク島の森に潜伏する。

そちらからも女の人と子供らを送ってほしい、保護する」

「おおきにブタ元どん…!」


デブ久どんとブタ元どんも反応ば返してくいた。


「はるか先生は…?」


タビタん声がすっ。


「アホかタビタ!ここはタビタお得意のカップリング!

『はるか先生×ぶういちおじさん』だろが! はるか先生総受け!

はるか先生がいないと、ぶういちおじさんが指示出せないじゃん」

「あ、そっか。やっだあ、リートてば…腐男子?」


リートまで…下品な。


「はるか先生、ぶういちおじさん、俺もこないだ15になったし戦いに参加するよ」

「少年兵はいけんが、リート」

「そりゃもちろん前線で戦闘はまだ無理だけど、後方での支援活動ぐらいは出来る。

…こんな子供だって一応はやとん民、俺も戦闘民族なんだよ」

「あたしもリートと一緒に参戦なんでよろしくね、はるか先生にぶういちおじさん」


まあ、19んタビタならわからんでんなかけんど…15んリートはいけんが。


「心配しなくても大丈夫、リートの穴という穴はあたしが守るから。

リートが受けだって誰が言った? リートはショタ枠、腐女子の名誉にかけて…ぐひ」


何ち下品な…さすがタビタ、「ナカムラ組」ん腐女子じゃっどね。



こげんしっせえ、はやとん民ん移動は始まりよった。

はやとん民は数が少なか、国全体ん民が集結してん200人もおらん。

こいじゃったら夜陰に乗じっまでもなか、移動にゃおいも手伝うた。

船ごと能力で移動したらよかと。

テレポーテーション、カゴ島…ナカムラ島へ、おなごと子どんらは護衛ん兵らとヤク島へ。


カゴ島に着きよったはやとん民らは、おいが家ん「旧ナカムラ家住宅」ん近くに、

さっそく持ち寄った資材でキャンプと本部ば設営した。

水道はあっ、ガスも電気も来ちょっ、おいが家から引いたら良か。

おいは夜じゅう能力で物資ん移動ばしちょった。


夜明けんベッドに横んなっと、ポケットから指環ん白か小箱がこぼれ出よった。

…結局渡しきらんかったな。

直さんもさすがにこん指環が、敵ん手に渡っとは危険ち思もた。

たぶん、おいが手許にあっ方が安全ち思もた。

指環んはやとん石は朝日ば受けっせえ、蛍光ん緑色に発光すっ。

…そういや原子は物質ん素じゃったけな。


「あのよう、ぶういちおやっどん…『はやとん石』について教せてくれんね」


おいはキャンプで、皆と朝飯ば食うちょっぶういちおやっどんに聞いてみた。


「ああ…あの指環の」

「直さんはあん石ん価値ば知っちょった…危険な石ち」

「危険な石だろうね、使い方次第でこの世界の人類だって一掃出来る。

はやとん民はどういう訳かあの光を浴びても大丈夫でね、ほんの色付きの石程度だ。

宝石としても価値が高い訳じゃないから、ああしてたまに装飾品に使われるだけでさ。

誰も気付いてなくともあの石がはやとん民のお守り、俺はそう思ってる」


はやとん民んお守り…確かに。

核に守られっ事ほど、国んとって心強か事はなか。


「…ハルカ、お前ならあの石をどう使う?」


ぶういちおやっどんは鎖に通した首ん指環に目ば止めた。

難しか事聞きよっとね。


「おいや直さんがおった世界にも似た石があっと…あんま良うは言われちょらん。

じゃどんそん世界でん、人んためん使われちょっ事はおんなじじゃっど…」



寝ちょっ時以外、おいはずっと能力ば発動しっぱなしにしちょった。

平時はこまんかレベルで待機しっせえ、何か通知が来たらレベルば上げっ。

音は空気、空気は物質、どげんこまんかもんでん形があっ限りおいは動かせっ。


「…イフ・ユー・キャン、聞こえるか?」


本部でぶういちおやっどんと出撃ん準備ばしちょっ時、おなごんこまんか声がした。

着信じゃっど、能力んレベルば一気に上げた。


「直さん…! 聞こえっど、ちゃんと…」


「イフ・ユー・キャン」、おいが施設時代んコード…。

そん事話したとは直さんだけじゃっど。

もう「ゆう」ちコードネームは使えんとけ。


「大きな声は出せない、看守がいないうち手短かに話す」

「何ね?」

「ぐへ、デートしようぜ…3日後の正午、アタのぶういち商店の近くの広場だ。

絶対来いよ、うちらで公開エッチだ。最後ぐらいしてくれよ。

恥ずかしがるなよ、お前なら出来る…じゃあな、イフ・ユー

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