第24話 どげん格好つけてん貴様らは所詮ただん島津じゃが
第24話 どげん格好つけてん貴様らは所詮ただん島津じゃが
「それは困るハ…ゆう、店には商品がある」
ぶういちおやっどんが難色ば示しよった。
もっともじゃっど、おいたちは仕方なく外ん出た。
店ん近くん広場まで出っ。
「貴様らが話ち何ね?」
「前の国王が失踪した、代わって我ら『電脳シーマンズ』がこの国を支配する」
ギルド「電脳シーマンズ」ん優男ん長は言うた。
「アホけ…『電脳シーマンズ』ち格好つけてん、貴様らは所詮ただん島津じゃが。
支配すっ、だから何ね? 貴様らが支配下に入れち事け?」
「さすがわかっておられる」
「支配下ん入ったら、貴様らはこん国ん原住民らにどげん庇護すっつもいね?」
「えっ…それはもちろん他勢力の侵攻から守っ…」
「電脳シーマンズ」…島津ん長はたじろぎよった。
ぶういちおやっどんは口ば挟まんかった。
たぶんおやっどんもわかっちょっ、だから何も言わん。
こいつら冒険者と話す事は何もなかち…。
「いくつか条件があっと…貴様らそい全部飲めっけ?
税率は0.01公9.99民、雇用ん確保、原住民が文化ば守っ事。
今奴隷になっちょっ原住民が解放、そいでこいからも原住民にゃ手ば出さん事…。
どげん美しゅうてん原住民は人じゃっど、貴様らがハーレム要員でん奴隷でんなかでね」
「…………」
島津んやつらは黙り込みよった。
やっぱい貴様らもただん冒険者じゃっどね。
「守れんけ? そうじゃっどな…税率9公1民ちとこけ?
こん「はやとん国」ん民から税ばたんと絞り取っ事、民が困窮してん構わん。
従順でむぜか奴隷ちゃん? 若かもんらさろっせえハーレムば作っ事。
貴様らも所詮ただん冒険者、目的は他んやつらとおんなじじゃっど…」
「何だと…ハーレムの何が悪い、男の夢ではないか」
「俺らは何でも言いなりの、『従順な奴隷ちゃん』じゃないと相手されないんだよ!」
島津ん下っ端ん兵らはぶひょぶひょ反論した。
テレキネシス、おいはやつらん身体ば動かした。
仲間同士で殴り合いけ、わっぜか定番じゃっどな…!
「チート…!」
「…貴様ら大好きんチートやなかでね、こいは訓練が結果…当然至極。
貴様らもゲーマーん端くれじゃったら努力しやんせ、やり込みじゃっど…!」
「ステータスオープン…何っ、空欄!」
「漂着者んおいにステータスはなか、ただんよそもん…。
じゃどんよそもんだからこそ、こん国ん事が良うわかっ! 第三者ん目!」
もっぺんテレキネシス、おいは島津んやつらばふっ飛ばした。
「…出直しやんせ、出来っもんならな…イフ・ユー・キャンじゃっど!」
島津んやつらは昼間ん星になりよった。
「やるねハルカ…ブタ元んとこの子らが見たのはこれか」
「こげんもんやなか。おやっどん、あいつらまた来っど…」
「来るね、たぶん次は戦だ…ハルカ、もう一度はやとん豚共を集められるか?」
「一人加えたか同志がおっと、直さん…王妃さあじゃっど」
おいたちはぶういちおやっどんが店ん戻っせえ、居間で隣り合うた。
どこん「むきむき生放送」ね…まあ良か。
テレキネシス、おいは能力ば使うた通信ば始めっ。
「どうしたハルカ」
ウスミんポチャ弘どんが最初に反応しよった。
「はるか先生、まだ何かあるのか…こらウド!」
「ハルカ! まさかのはやとん豚参戦か?」
離島んブタ元どん、ヒユガんデブ久どんも反応してくいた。
「ぶひょ。新しいデブ声ストック作ったのか、はるか先生は!
こんにちは…デブショットファイア!」
「…直さん。まるでリートんごた」
直さんも反応してくいた、正直無理ち思もちょったけんど…。
「こちらぶういち商店より新井悠、急ぎ連絡ばすっ。
おいとぶういちおやっどんは新しか侵略者と接触した。
こちらん意向は伝えちょいた、敵攻撃ん予想じゃっど。すぐ動いて欲しかと」
おやっどんが割り込んで来っ。
「いやね…敵『電脳シーマンズ』がうちに来てさ、原住民は支配下に入れとか言うからさ、
ハルカが喧嘩売って、敵を全員ぶっ飛ばしちゃったんだよ。
…イフ・ユー・キャンとか言っちゃってさ」
「さすがはるか先生、はやとん豚じゃなくて実戦に参戦かよ」
「これだからむきむきハルカおじさんは…どこの戦闘民族だか」
ブタ元どんとデブ久どんは苦笑いしちょった。
「まじ? はるか先生早漏過ぎじゃね? 王宮はまだ国王の死を絶賛隠し中だよ。
次の国王も決まっていないし…まあ、これは前国王のギルド第3位の幹部が有力だけど。
でもいいよ、はるか先生…私らは今いる冒険者らも追放したい、そうだよね?」
「早ろ…? ちょっ、直さん!」
おいは直さんが下品さにぎょっとした。
そん直さんにポチャ弘どんが発言しよった。
「御意…王妃さま、この『はやとん国』ははやとん民の国。
俺らはやとん豚は国の景色を、民の誇りを傷つけた冒険者なる侵略者を許しません。
それが彼らのどんな正義の名のもとにあっても…!」
「俺らの国は『中世ヨーロッパ』なんかじゃない、『はやとん国』だ。
勝手に他国の建造物を、文明を壊して建て替えるなって…」
デブ久どんが怒りにおいははっとした。
こん国ん中世ヨーロッパ風ん景色は後から作られたもんち。
そいがはやとん民ん犠牲ん上にあっち…。
「むき! 冒険者ら許せんでね! 次接触あっとなら言うちゃる!
かかって来やんせ、出来っもんなら…イフ・ユー・キャンち!」
「ハルカは本当に戦闘民族だな、血の気多すぎだろ。
ところで王妃さま、なぜ次の国王候補がギルド第3位なのだ? 第2位では?」
ぶういちおやっどんが直さんに聞いた。
直さんは笑ろっせえしれっと言い放った。
「簡単だ、第2位は私だからだ」




