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遠くからはるか☆IF YOU CAN  作者: ヨシトミ
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第16話 地下室にわっぜかガチゲーマー部屋発見じゃっど

第16話 地下室にわっぜかガチゲーマー部屋発見じゃっど


夕暮れんカゴ島…ナカムラ島に突然男女が現れよった。


「ここは…」

「カゴ島…ナカムラ島じゃっど、懐かしかろ?」


おいは直さんが手ば引きっせえ、夕風ん中黒か地ば歩いた。

そいでようやく見えっ、こまんか白ば指差した。


「旧ナカムラ家住宅じゃっど、今はおいが使わしてもろちょっ。」


直さんは家ば見っと、目ば細めっせえ涙ばこぼしよった。

きっと昔ば、ナカムラ先生が事思い出しちょっ。

…せつなか。


「ふうん、本がいっぱいだな…やっぱ勉強好きなんだ」

「勉強は好いちょっ」

「エロ本はないのか? あるだろ? 男の一人暮らしだ、隠さんでもいい」

「そげんもんあっ訳なか! まったくリートと同じ事…さすがナカムラ組じゃっどな」


直さんはによによしっせえ、家ん中ばあちこち漁りよっ。

じゃどん良かど、やましかもんはなか。


「あげよっか、はるか先生」

「何ね」

「中村先生のエロ…いや、オタグッズ」


そげん言っと、直さんは本棚に手ばかけっせえずらしよった。

何ち! 隠し扉んなっとか!

本棚ん裏側は階段で、地下室んなっちょった。

そうじゃっどな、ここは火山島…噴火に備えた地下室は要っと。

地下室は2つあっ、一室は物置んなっちょっ。

もう一室ん扉ば直さんが開けよった。


「ぶひょ。 何ねこん部屋は!」

「じゃーん! 中村先生のオタ部屋☆初公開!」


ナカムラ先生がオタクちわかっちょっ、じゃどんこいは意外な…。

声優んポスターやグッズがあっち思いきや、据え置きんゲーム機が複数台、

しかもそんひとつひとつがモニタとスピーカーん接続されちょっ。

LANマッチでんすっとか、いやセルフ談合かも知らん。

そいからコントローラも充実しちょっ、連コンはもちろん、

有線ケーブル…さすがわかっちょっ、放置稼ぎにゃ必須じゃっど。


「ふおお、アケコン! もちろんやっゲームによってレバー変えちょっとね!」


アケコンも複数台持っちょっ、ナカムラ先生わっぜすごか!

シューティングは硬めレバー、格闘は柔らかめレバー、

ナカムラ先生が事じゃ、絶対使い分けしちょっ。

腐向けん部屋ち思もちょったら、まさかこげんガチゲーマー部屋ち…。


「中村先生がここに戻って来る可能性は低い。

お前みたいな廃人が手入れして使っててくれた方が、機械も生きる」

「なしてナカムラ先生はこげん部屋にゲームば…」

「ゲーマーの命だ、冒険者ごときが触れていいものではない」


直さんは力のう笑うた。


「夜が開ける前に私は帰る。王亡き今、次の王に冒険者が即位するのを阻止したい。

次の王は原住民から…はやとん国の人民も、そして私もそう思っている。

王妃として最後の務めになる、それから中村先生は…」


そうじゃった、ナカムラ先生が見つかりゃ直さんは…。

たぶん直さんはナカムラ先生と憎み合うて別れたんやなか。

心ば残しながら、あん国王に引き裂かれてしもた…。


おいは直さんに飯ば食わっせえ、シャワーば使わした。

直さんは着替えん用意したおいがシャツば笑うた。


「…はるか先生はいつも黒い服だね」

「汚れが目立たんで良か。服は大事じゃっど、取っとかにゃ」

「服を取っとくって…裸族? うわ…見てみたい、はるか先生の裸生活」

「アホけ、そんうち嫌でん見っ」


こまんかおなごやなかけんど、直さんにゃむきむきんおんじょが服は太てか。

ドレスん時は立派ん見えてん、ぶかぶかん服から出ちょっ首筋や手首は細う見えっ。


「後で送っちゃっ、ちいと寝やんせ」

「えっ、しないのか? てか、して欲しい。今夜こそって超わくわく期待してたのにさ」


直さんがぶうぶう言いよっから、おいはがばり抱き上げっせえ、

ベッドに叩き付けっせえ、がばりふとんばかぶせた。


「はい、おやすみ!」

「えーっ! はるか先生も一緒に寝てよう! ひどい! さすが百戦錬磨のドS!

この状況でしないとか、男としてどうよ?

ねえ、しようよ? はるか先生が欲しいな…」


直さんは腕ば伸ばしっせえ、おいが首ん巻き付けた。

おいはそん腕ばふとんにしもうた。


「本音言っとしたかと…じゃどん今おいが直さんが事襲うてしもたら、

そいはあん国王とおんなじになっとよ…」

「へえ…真面目だな、私が求めていてもだめ?」

「直さんはゲームんつもいでん、おいは直さんが事遊びんしとうなか…だから出来ん。

直さんが事思もたら思もほど、おいは…」


おいはそこまで言っと、赤うなっせえ黙り込んでしもうた。

直さんはくすり笑ろっせえ、おいが頬に触れた。


「案外純情なんだ? さすが施設暮らしだ、そういうの好きだよ。

ね、キスぐらいはしてよ? 今夜はそれで勘弁したげる…」


直さんはそげん言いよっと、目ば閉じた。

おいも目ば閉じっせえ、直さんが唇に唇ば寄せた。


「…はるか先生のヒゲ、ちくちくする」


直さんはうふうふ笑うた。

キスん後おやすみち言っと、おいは地下室へ降りて行った。

ナカムラ先生ん置いて行きよったメインらしかゲーム機に電源ば入れて見っ。

本体もコントローラもちゃんと動きよっ。

本体んシステムが起動すっ…ログインけ。

自動ログインじゃっどか。


ところがシステムはちゃんとオンライン接続された。

さすがに有料メンバーシップは期限切れんなっちょっ。

ナカムラ先生め、こん部屋だけネット環境が生きちょっち訳か。

おいはモニタん右上ん表示されちょっ情報ば見た。

ゲーマータグ、「N2 Nakamurazation」…さすがじゃっどね。

さすが「サクライゼーション」3秒TAS動画んナカムラ先生。


プロフィールば開きっせえ、登録情報ば見っ。

メアドも「N2_Nakamurazation」け、ニックネームもそんまま「ナカムラ先生」。

じゃどん、こん「N2」は何ね?

おいは自己紹介ば見っせえ、ぎょっとしっせえ固まった。


“中村 直 カゴ島,はやとん国”

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