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遠くからはるか☆IF YOU CAN  作者: ヨシトミ
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第13話 なしておいが他人に声ば当てられにゃいけんが

第13話 なしておいが他人に声ば当てられにゃいけんが


おいはそん噂に吹き出した。

なしておいがイケメンち事んなっちょっ。


「捕まえたエルフが言ってた、イケメンだけど早漏の童貞らしい」

「まじ? 情けねえな、モンスターだろ」

「あとすっげえイケメンボイスを出すとか、あれ誰が声当ててんだ?」


早…? 童て…? いつおいがそげん事に?

なしておいが他人に声ば当てられにゃいけん。

誰ね、そげん噂流しちょっとは…。


おいは彼らん後ばつけっせえ、尾行した。

捕まえたエルフか…どこんおっとね。

奴隷ショップは火山岩で破壊したはずじゃっど。

また新しゅう作りよったとけ、ちいとも懲りんな。

彼らは街ん外れまで歩っせえ、裏町ん建てもんへ入って行きよっ。

ギルドハウスけ、定番じゃっどな。

木ばようさん使うた田舎風ん外観も定番じゃっど、脆かね。


窓から中ば覗く…地下室があっらし。

声がすっ。


「知らねえよ、ドロップなんて」

「言え、あのモンスターは何ドロップする? 絶対すごい物をドロップするはずだ。

言わねえとお前を奴隷市場に売り飛ばすぞ。

まだ剥けてもいないようなガキでも、その顔なら高い値がつくはずだ」

「最近剥けてきたよ、失礼な」


剥け…? エルフちそげん下品なもんじゃっどか。

しばらくすっと、男らが地下室から出て来よった。

行っど悠、GOじゃっど…。


テレポーテーション、地下へ続いちょっ階段の下へ。

そこにゃわっぜか立派な牢屋が作られちょった。

牢屋ん中にゃ見覚えのあっ、日に焼けちょっ少年の姿があった。


「げっ、リート」

「げ、はるか先生…俺、とうとうさらわれちゃった、てへ☆」

「助けっ…」


おいは牢ん中ん原住民らば確認した、リート一人け。

もう一度テレポーテーションば発動した。

行き先は…しもた、何も考えちょらん。

とにかくどっか安全なとこ…!


「ぶひょっ」


おいたちはおなごん鳴き声ん上になだれ込んだ。


「何だお前ら、女の部屋を盗撮する変態ストーカーか…あ、はるか先生」

「すまん直さん、ちいと匿もうてくいやんせ」


おいはリートば脇ん抱えっせえ、直さんに頼み込んだ。

リートは直さんち聞きっせえ、はっとしよった。


「直さん…あ、もしかしてナカムラ先生の元カノ! てか王妃さま!」

「何だこのろくに剥けてもいないようなガキは」


直さんはじろりリートば睨みよった。


「剥け…?」


リートは目ば白黒させちょった。

おいでん直さんにゃそげんなっとよ。


「あ…おいが生徒、タケ島に住んじょっ半エルフんリート」

「リート…!」

「直さん、リートば知っちょっけ?」

「…いや、私は初めてだな。中村先生の元生徒か」


ちんたかあ! 元彼ん生徒じゃっど、もうちっと優しゅうしやんせ。

じゃどんリートはそげん事、ちいとも気にしちょらん様子じゃった。


「で、はるか先生は王妃さまとどこまでいけたの?

はるか先生ね、王妃さまの事になるとシブメンボイスになるんだよ」

「ぶっ! リート!」

「マジ? 私さ、この暮らしでたまっちゃって、今はるか先生を誘惑しまくってるんだけどさ、

こりゃあとひと押しすれば陥落するかな? はるか先生は入れてくれるかな?」

「だめだよ王妃さま、はるか先生はピュアな童貞なんだからさ。

やり捨てちゃかわいそうだよ、せめて愛人契約ぐらい結んであげないと」


しもうた、こんナカムラ先生が関係者ん二人ば会わしちゃいけんかった。

さすがナカムラ組じゃっど、何ち下品な。


「ピュアな童貞? はるか先生は百戦錬磨のドSだろ、さんざんじらすだけじらしておいて、

肝心な事だけはしてくれないんだからさ」

「そうなんだ? んで、王妃さまははるか先生のどこが気に入ったの?

やっぱりむきむきでかっこいいおっさんだから? 」

「えっ…」


直さんは急に黙っせえ、乙女子んごた赤うなりよった。

へえ…こいは意外。

そん時どかどかち足音がしっせえ、近づいて来よった。


「隠れろ」


直さんは合図ば送った。

おいとリートは部屋に備え付けんトイレん中に隠れた。

部屋んドアが開き、ひょろか男が入って来よっ。

まるで高校生んごた。


「チェルビアッタ、お前の知恵を借りたい」

「何ですか」

「近頃アタの街で奴隷が逃げ出す事件が2つも続いた。

今日もギルド『マグパイ』のギルドハウスから、市場に出す奴隷が消えた」


ひょろかくせに男ん身なりだけは立派で、あちこち無駄な装飾だらけじゃった。

こいがこん「はやとん国」が王け。

男は直さんば抱きしめっせえ、耳元ん囁いた。


「…お前ほどの女はいない、ハーレムの若いだけの女とは比べ物にならぬ。

私の妻はお前だけだ、大勢の女の中でお前だけが私の妻だ」

「さあね、今さらどの口が言う。奴隷の、犯人の行方などハーレムの女に探させれば良い。

私に千里眼があったとしても、あんたのために使う気はさらさらないね」

「私にそんな口が聞けるのもお前だけだ…」


国王はそげん言いっせえ、直さんが事ベッドに押し倒しよった。

彼ん唇が直さんが唇から頬に、耳朶にと滑っせえ落ちて行く。

直さん…!


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