眷属化
確か血が必要だったよな。だったら親指を口に入れ、犬歯で皮膚を刺し血を出す。
「ほれ。血出したけど、どうするの?」
「「「「ワイルド過ぎる・・・」」」」
全員して文句あんのか。
「はやくしてくれ!次の案件あんだから!」
「分かりました!」
「了解だ。」
2人とも自分の指に俺の血につけ、舐める。
「これで、終わりです。」
「「「呆気なくない!?」」」
「こんなもんです。ギルドカードで見ることができるはずです。確認してくれ。」
ライに言われた通りギルドカードを見てみる。
ケイ・ゴトウ
魔力・測定不能
魔法
時空魔法S(ワープ、タイムヒール、スペースボール、スペースウォール、スペースカッター、スペースホール)
雷竜魔法S(サンダーボール、サンダーボルト、パラライジング、雷竜融合)
眷属
ウロボロス
魔力・SS
魔法
時空魔法S
ライジングドラゴン
魔力・SSS
雷竜魔法S
うん、今更だけどマジ要らねぇ!
「よし、最強だ!なんて、思ってるでしょ?」
カナの泣き顔が笑顔になる
「ちっとも、ミジンコ並みにも、メタゲノムより小さくもそんな事思ってねえ!」
「・・・主、酷くはないか?」
「喜んでください!ご主人様!」
「ワーイ、ヤッター。ウレシイナア」
「・・・何故かカタコトだけど、よしとしましょう。」
思いっきり、引き釣り気味だがな!
「さて、これからどこ行く?」
「そんなの決まってんじゃん!もちろん・・・あれ?どこ行くんだっけ?」
「そう言えば決めてなかったわね。」
「地図なら我が受け取っておる。」
「ナイスだ。ライ!」
「ありがたき幸せ。」
マリから方位磁針を借り、地図を見る。王国が真ん中に位置し、その真上にイデカ帝国があり、知らぬ間にそちらに進んでいるらしい。
「もう成り行きで帝国で良いよな?」
全員が無言の承諾した。
「主、後1つ受け取った品があるぞ。」
そう言って1枚の紙を差し出された。
「ん?何だ?『冒険者ギルドカードの使い方』?」
そこにはこう書いてあった。
冒険者ギルドカードの使い方
冒険者ギルドカード(以下カード)はギルドより依頼を受ける為に提示しなければならない。
カードは個人証明書としての機能がある。
カード紛失時は、ランクを1つ下げてから再発行出来る。
カードは冒険者同士のコミュニケーションの為に、互いにカードを登録することで文章を送ることが出来る。
カードを互いに登録した冒険者は、ギルドにて本人達が居ればパーティーを組むことが出来る。
パーティーを組めばカードで通話することが出来る。
以上
「ポケベルじゃん!」
「「そこは携帯だろ!」」
カナよ。ポケベルはあまりに古すぎだ。本当に16歳なのか心配になってくるぞ。