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魔法最強主義の世界で俺は剣術で無双する  作者: 三疾修介
勇者になれ?断固拒否する!
10/23

俺無双

「勝ったと思ったらまだ早いわよ!」


フィンが叫ぶが、そんなの当の昔に分かってた。俺は風読みで状況確認ができる。師匠に教えて貰った風読みは、俺に合っていっているらしく使い勝手が良い。そのため常時使っている。(師匠は『常時発動などできるか!』と言ってたから難しいのだろう)

ちなみに朝ホークが待ち構えていたのを知ったのはドアの隙間から風読みしたからだ。


風読みの結果、建物の影に1000名程隠れていてギルド前のT字路を囲んで逃げ道を塞いでいる。

その1000人が現れた。その半分がゴーレムや、ゴーストで前線にいる。どうせ、動く盾代わりだろう。ホークは驚きのカナとマリは何故か喜んだ。


「さらにあなたはどうやら剣士みたいだから・・・」


フィンが地面を離れ空を飛ぶ。


「これであなたは攻撃できない。」


確かに剣の間合いから外れ剣では攻撃できない。だけどよ。これだけで勝ち誇るのはどうかと思うぞ。


「なに余裕ぶっているのよ。」


あれ?顔に出てたかな?まあ、良い。どうせ、後で使うつもりだったし。


「確かに刀で攻撃できない。しかし最強の武士はこの様なような時の為に準備しているのだよ。」


「武士?なにそれ?後、痩せ我慢やめた方がいいわよ。」


俺はフィンに向けて刀を振り上げる。そして刀を下ろした。


「変な事し・・・!」


途中でフィンの言葉が無くなった。そりゃそうだ。急に攻撃できないはずの俺から一歩も動かず袈裟斬りされちゃあな。

師匠から教えて貰った特技の1つ。高速で刀を動かし、風の刀を飛ばす。その特技の名は・・・


「空破戦術!それがケイの最強という由縁よ!」


「カナ・・・人のセリフ奪わないでくれる?」


いや、今の心の声だったのだが。とにかく全員ぶっ飛ばしますか。


「カナ左の敵を蹴散らして!」


「遂に我が左手に宿りし邪神を解放するときが来たのか。」


「ご勝手にどうぞー。マリは右の敵を吹き飛ばせ!」


「砲弾とか、ジェネレート手榴弾とか、マシンガンとか、熱光線銃とか、世界滅亡爆弾でブッ飛ばすね♪」


「最後の絶対禁止!そして前は・・・」


「俺がやろう。ケイ、君は俺が想像したより強いようだ。フィンに集中してくれ、正直そっちは最も荷が重い。君が最適だ。」


「我もホーク殿に手を貸そう。」


「・・・サンキュー、ライ、死なない程度に手加減してやれ。ホーク、流石は俺が見込んだ男だ!よろしく頼む。」


皆が横目で顔を見る。全員オモチャを前にした子供のように笑っていた。きっと俺もだろう。よし、最後に一言


「全員負けんなよ!それじゃあgoodlack(幸運を祈る)!」


==========================================


肩から血を流しながらまだ空を飛ぶフィンを、俺は軽く睨む。


「ようやく本気を出すみたいね。」


「いや、ヤル気を出しただけだ。本気を出すわけじゃない。それに俺が本気を出せば・・・」


一旦、言葉を切る。最近本気出すなんて無かったから今の自分の本気が図りかねている。いや、そういや、カナが乗ったマウンテンバイクに追いかけられた時、足だけだが出したな。・・・ホントなんだったんだあのマウンテンバイク。それはさておき、


「この国滅ぶな。」


「ほざけ。」


フィンが氷の玉を打ち出した。それを拳を突きだし空破を使って粉砕した。


「なにも言わず出すとは中々だな。流石青龍(笑)」


(笑)までしっかり言ってやった。


「・・・」


無言だ。無言。激怒してんだろうな。挑発乗るとかチョロイ。

新たに現れた10個の氷の玉どうしようかな。取り合えず、回し蹴りしてみる。呆気なく粉砕。・・・弱すぎないか?


「流石ね。だけど、これはどうかしら?コキュートス」


白い冷気が触れたものを凍らせながら俺に向かってくる。確かにコキュートス(氷地獄)という名に恥じないな。ちょっとヤバイな。俺は地面を蹴り屋根に登る。するとコキュートスの先が曲がり俺を襲う。マジか!ホーミング(追尾)かよ!フィンを倒せば消えそうだが、ここはコキュートスと勝負しなけりゃなんないらしい。

俺は振り返り刀を振りかざす。刀が冷気に触れる。凍らせようとするコキュートス、しかし刀が熱を持ちそれを拒む。

振動刀バイブレーションソード振動をすることで切れ味が上がる刀のことを言うが、俺の場合それを手動で行える。

空破戦術とはと違う師匠に教えて貰った特技だ。そして1割の力で振動させれば、かなりの熱が出る。これでコキュートスを抑えているのだ。

しかし、抑えるだけじゃあ決着が着かない。振動刀の力を2割にする。先程の倍の熱でコキュートスを弾いた。


「何!?」


フィンが魔法の反動か、体が揺らぐ。この隙を使わない手はない。


「これで終わりだ!」


俺は屋根を蹴り最後の情けに樋で叩き、城まで吹き飛ばす。


ドッグオォーン


城の方からすごい音がしたけど生きてるよな?




・・・よし、気にしないでおこう。

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