05 一発殴らせろ!
お気に入り登録ありがとうございます!!
アクセス数を見るたびに読んでくださる方々がいるんだ!
と、毎日毎日感動しています!!
もうすぐ完結ですが、また次の作品も載せていきますので、どうぞよろしくお願いします(∩´∀`@)⊃
「フェミナよ、魔王に胸を触れさせよ」
「えっ!」
カズトは赤くなってフェミナを見る。
「分かりました」
フェミナはカズトの腕を抱くように胸の谷間にいれる。
「…………!」
腕に胸の感触がくるとカズトの体は硬直した。
「今から貴様を一撃殴らせてもらう。ただしその一撃には我の竜技を込める」
「……それって死にますよね!」
カズトは慌ててフェミナの方を見る。しかしフェミナは無言で何も言ってこない代わりにカズトの目を見つめた。
「無論加減はしよう、しかしそれでも死なぬという保証はせん! それでも覚悟を証明して見せるか!」
カズトは青ざめる。
(絶対殺す気だ……)
「……カズト無理なら断っても構わない。断っても私はお前をその程度の男だと思ってあきらめがつきお前を一生軽蔑するだけだ」
フェミナはカズトを見つめとんでもない事を言ってくる。
「フェミナお前の気持ちを信じてもいいんだよな?」
「もちろんだ」
カズトは急に不安になった。
「どうした? 諦めてテュポを嫁にするか」
「分かりました。ちゃんと手加減……してくださいよ!」
覚悟を決めるようにカズトは竜王に言った。
「よくぞ言った。安心してあの世へいけ!」
「えっ!」
竜王はカズトめがけて固く握り込んだ拳を振り下ろす。その拳にためらいはなくさっきがこもっていた。




